まわりの人と感覚が違ってバカにされる。
ADHDという言葉は広がり、よく知られるようになりました。しかし、すべての職場で当事者が働きやすい環境になったかと言えば、そうではありません。
ADHDの中には感覚過敏の特徴を持っている方もおり、普通の職場でも苦痛だったりします。そういう私は聴覚過敏で、声の大きい上司とのやり取りが苦手です。
自分に合ってない仕事だとわかってはいるけれど、次の職場が見つかるか不安……。
しかし、無理して働いていると身体と心を壊すことになりかねません。
次の仕事こそ自分に合っているところを見つけたい!今回はADHD向けの転職サイト・エージェントをご紹介します。
doda | ランスタッド | リクルートエージェント |
障害者専門部門が転職を徹底サポート | 有資格者が転職をサポートしてくれる | 求人数が業界最多 |
ADHDにある3つの個性
ここでは、ADHDの方が抱える主な特徴を解説します。
人によっては「ADHDの症状」という方もいますが、ADHDは病気ではなく生まれ持った個性です。
個性を嫌だと考える方も多いのですが、転職の際は自分の個性を理解し、見つめ直すことも大切になってきます。
特徴①:注意力の欠如
ADHDの子供から大人まで全般的に見られる特徴の一つです。ADHDの病名を日本語にすると「注意欠陥多動性障害」と言います。注意力の欠如はADHDの代表的な特徴です。
具体的には、
- 一つの仕事に集中できない
- 単純なミスが多い
- 私物や備品を無くしてしまう
といったもの。
会議などが苦痛で、話を聞いているフリだけをして、まったく違うことを考えています。
特徴②:多動性障害
主に、
- じっと座っていられない
- 貧乏ゆすりが目立ち、そわそわとして動き回る
- 落ち着いていられない
- 一人で話続ける
以上のような特徴があります。
他の人からは異常行動ととらえられ、孤立しがちです。仕事で接待などをまかされると悲惨で、ずっと座っていられないことからトイレとの往復、話を聞いていないといけない状況からストレスとなり取引先のもとに戻らないなどがあります。
特徴③:先延ばし(衝動性の問題)
自分の欲求を最優先することで、やりたくないことを先延ばしにするクセがあります。
衝動性とはカンタンにいうと忍耐力のことです。
ADHDの多くは衝動性・忍耐力に何らかの問題があり、
- やらなければいけないとわかっているのに我慢ができない
- 自分がやりたいこと・楽なことを優先する
- 欲求を今すぐに満たそうとする
このような特徴が見受けられます。
他に日常生活でトラブルになりそうなものでは、
- 順番を守ることができない
- 人の話を最後まで聞いていられない
があります。
ADHDの個性にピッタリの天職とは?
上記でご紹介した様に「ADHD」とまとめてみても、色々なタイプがいます。
ここからは、それぞれの弱点をカバーして、それを良い面を強みに変えられる仕事をご紹介します。
注意力が散漫で忘れものが多い→クリエイティブ職向き
忘れ物が多いのは出勤や移動の際に持ち運ぶものが多いことが原因です。ならば、物を少なくするか、自分の関心が強く大好きなことを仕事にしていくと解決します。
Webデザイナー
企業や個人から依頼を受け、Webサイトのデザインを行っていく仕事です。Web業界はまだまだ成長途中で、将来性がとても高いのが魅力的。
仕事をする上で必要な資格はありませんが、HTMLとCSSに関する基礎知識があると転職がしやすくなります。つねに人材不足感があり、未経験でも比較的仕事に就けます。他にはillustrationやPhotoshopの使い方を学んでおくと更によいでしょう。
忘れものが多い方におすすめしている理由は、持ち物が非常に少ないためです。仕事は会社のパソコン、資料も基本的には会社にあります。持ち物はスマホとルーター、モバイルバッテリー、名刺ぐらいです。
ライター
会社に勤めるよりは、クラウドソーシングなどを経由して仕事を受注するのが多い仕事。自宅で働けるため、忘れものはなくなります。
仕事の内容は、Webサイト上の記事の執筆や、クライアントの代理でインタビューをしてからの執筆です。仕事によっては編集業務もあります。
注意点は、クライアントの意思を組んで記事を執筆すること。クライアントの利益がどこから生まれているのか、何を必要としているのかを理解した上で記事を書きます。ADHDにとって「目に見えない上、誰も教えてくれないこと」を想像しながら書くのは難しい面もあります。
相性が悪いのはミスが許されない職業:事務、運転手
注意力が散漫な特徴を持つ方にとって相性が悪いのが、事務仕事や運転がメインの仕事です。
単純ミスが繰り返し出れば事務は勤まりません。また、上司によっては文書を何度も直させてくる人もいます。時には根気も必要な仕事です。
運転手については、ミス一つが命取りです。ミスだけでなく、面倒だからと思って工程を一つ飛ばして、取り返しのつかない重大事故を起こした例はいくらでもあります。
注意力が散漫な方に事務と運転手は少し難しい仕事です。
じっとしていられない多動性が強い→フレックス・フリーランス向き
じっとしていられ方は、働く時間を調整できたり、身体を動かしたりする仕事が合っています。興味のある分野とかけ合わせることで、強みにもなりますね。
調理師
レストランなどの飲食店で料理をする仕事ですが、調理師免許が必ず必要なわけではありません。免許がなくても厨房で働くことは可能です。
他にもパン屋、ケーキ屋、加工物の生産と、様々な調理を行う会社があります。一日中立ちっぱなしで楽な仕事ではないですが、手に職を持ち安定性は抜群です。
将来の独立のために、調理師学校に通いながら働くこともできるでしょう。
私が見た働き方でこんな方がいます。火曜日~木曜日は自身のうどん屋を開き、金~日は別の高級料亭でヘルプとして働いていました。
うどんは大変おいしく、いつも長蛇の列。作っている本人はこだわりがとても、とても強い人でした。調理師以外の仕事をしていたら絶対にトラブルを呼んでいるだろうなという人物です。店によっては、こだわりがある人にもおすすめです。
整備士
自動車のメンテナンスや修理を行うのが整備士です。
基本的に国家資格を取得しなければ、仕事に就くことはできません。その点で後からなるのは少しハードルが高い職業ですね。
身体をメインに動かしますので多動性が強い方にピッタリな反面、修理後は所有者に修理箇所を説明しなくてはいけませんので、その点で躓く方がいます。
カメラマン
報道現場や広告の現場でカメラを使って撮影をする仕事です。専門職であり、自身の美意識やこだわりを生かして仕事に強みを出せます。
また、民間の撮影スタジオで活躍するカメラマンも。子供の写真や記念日の撮影、プロフィール用の撮影など多岐に渡ります。
こだわりが強く、仕事に没頭できるタイプの方にもおすすめな仕事です。
相性が悪いのは行動を決められている仕事
工場での勤務や冠婚葬祭のスタッフなど、行動が制限されている仕事には多動性が強い方は合いません。行動だけでなく、状況に応じて臨機応変に対応しなくてはいけないものも難しいと思います。
やるべきことを先延ばしにしてしまう→給与額より興味があるものを仕事にする
転職で給与が上がればいいのですが、何よりも大切なことは「続けられるかどうか」です。給与が1.5倍になっても、仕事の分野に興味が持てず、働いている時間中すべてが苦痛なことがあります。
そんな方は、給与面は一度置いておき、まずは続けられる仕事を探してみていかがでしょうか?
エンジニア
コンピューターのシステムに関係するシステムエンジニア、システムエンジニアの設計図をもとにプログラミングを施すプログラマーなど、様々なエンジニアが存在します。
業界は発展途上で、将来性が高い職業の一つです。
IT関係で興味が持てる方におすすめです。
イラストレーター
法人や個人からの依頼に応じて趣旨にあったイラストを描く職業。雑誌の挿絵やソーシャルゲームのキャラクター、広告など媒体は様々です。
手書きもありますが、昨今では専用ソフトを使って描くのが主流になっています。
自分の描いたイラストが使用されるというやりがいがありますが、他のクリエイティブな仕事と比較すると年収は低めな傾向です。
相性が悪いのは、興味のない分野とルーチンワーク
自身の関心の度合で仕事の継続に影響が出る方にとって、興味のない分野と毎日変わることのないルーチンワークは厳しいです。
仕事を終えた後に趣味を設けられればいいですが、勤務時間中が無意味で苦痛な時間に感じますので、仕事自体も好きな分野にシフトできれば最高ですね。
ADHDにおすすめの転職サイト・エージェント【これに登録すれば大丈夫】
doda | 障害者専門部門が転職を徹底サポート |
ランスタッド | 有資格者が転職をサポートしてくれる |
リクルートエージェント | 求人数が業界最多 |
転職エージェントで年収アップ、よりよい企業への転職を果たした方は2社~3社の転職エージェントに登録をしています。
1社だけだと紹介される求人に限りがあり、ピッタリの仕事を見つけるのに時間がかかっていまうことに……。自身に合う会社に早く出会うために、いくつか登録しておくことをおすすめします。
doda(デューダ):障害者専門部門が転職を徹底サポート
公式サイト:doda
- 障害者専門の部門がある
- エリア別の特化サイトがありどのエリアでもサポート可能
- 未経験分野でも転職ができる
おすすめ度→★★★★★
求人数 | 約100,000件(3割が非公開求人) |
対応エリア | 全国 |
得意ジャンル | オールジャンル |
転職業界でも大手のdodaは約100,000件の求人を保有しています。
未経験可能の求人も多くキャリアや実績に自信がなくても転職が可能。
大きな特徴が障害者専門の部門があり、専門的にサポートをしてくれることがポイントです。
転職事例も多く安心してサポートを任せることができます。
dodaの求人の特徴
dodaはオールマイティにたくさんのジャンルをカバーしています。特にIT関係の求人に強く募集も多くなっています。
求人は全国に対応しており、日本のどこにいても転職をすることができます。
未経験可能であったり、職歴不問の求人も多いので経歴に自信がなくてもOKです。
求人に3割は非公開求人なので登録をして担当に希望を伝えると希望に沿った非公開求人も紹介してもらえます。
ただし年収レンジの幅が広くなっているので条件面の交渉も忘れないようにしましょう。
dodaの担当の特徴
dodaの担当は総じて熱心で転職を引っ張っていってくれる特徴があります。そのため未経験ジャンルの転職も可能となっています。
書類作成や面接が得意でない場合も添削や面接対策を行ってくれるので安心です。
転職活動で面倒だと思う部分は担当がすべて行ってくれます。
また、障害者専門の部門があり専門的にサポートを行ってくれることもポイント。
担当とは直接面談、電話面談どちらかで話すことができます。
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関連記事:doda(デューダ)の口コミ・評判からメリット・デメリットを検証【利用するだけ損?】
ランスタッド:有資格者が転職をサポートしてくれる
公式サイト:ランスタッド
- 有資格者が転職をサポートしてくれる
- 普段見かけないレア求人を紹介してもらえる
- 外資系企業の求人が多い
求人数 | 約7,000件 |
対応エリア | 全国(障害者サポートは首都圏のみ) |
得意ジャンル | オールジャンル |
おすすめ度→★★★★
ランスタッドはオランダに本社をおく外資系の転職サービスです。
主に派遣や軽作業といった仕事をメインに扱っていますが、正社員の転職もサポートしています。
特に障害者専門の部門があり専門的なサポートを行ってくれることがポイントです。
求人数はそこまで多くないのですが有資格者がサポートをしてくれるので安心して転職を行うことができます。
ただし障害者サポートは首都圏のみでしか行ってくれないので注意しましょう。
ランスタッドの求人の特徴
ランスタッドの求人はオールジャンルに対応しているものの事務職、IT関連の仕事が多くなっていることが特徴です。
あまり人と関わりがない仕事が多く一人でできる仕事が多いので安心です。
外資系の企業ということもありそのほかの転職サイトで募集されている求人とは毛色が違い、ランスタッド 飲みで紹介されている掘り出し物の企業もあります。
ランスタッドの担当の特徴
通常転職時のランスタッド担当は外資系ということもあり良くも悪くも機械的なのですが、障害サポート時はかなり手厚いことが特徴です。
専任コンサルタントと精神衛生福祉士がサポートを行ってくれキャリアパスに応じて書類作成や面接指導なども行ってくれ、会社との交渉ごとも行ってくれます。
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リクルートエージェント:求人数が業界最多
公式サイト:リクルートエージェント
- 世界最大の転職エージェント
- 全世界に案件を保有している
- 求人数が圧倒的に多い
求人数 | 約200,000件 |
対応エリア | 全国 |
得意ジャンル | オールジャンル |
おすすめ度→★★★★★
とにかく求人数が多くて規模も大きい転職業界最大手のリクルートグループ。そこが運営しているのがリクルートエージェントです。
上記2つのサービスと違い障害者専門のサポートは特別ないもののとにかく求人数が多いので希望通りの仕事を探しやすい特徴があります。
軽度のADHDに向いている転職エージェントでホワイト企業の求人も多く存在します。
リクルートエージェントの求人の特徴
リクルートエージェントの求人は非公開求人を含めて200,000件と転職業界でもトップの求人数を誇ります。
障害者専門の求人はないものの求人数が多いので、特性にあった求人を探すことができます。
ジャンルもほぼオールジャンル対応をしておりエリアも全エリア対応していることから日本のどこにいても希望にあった求人に出会うことができます。
リクルートエージェントの担当の特徴
リクルートエージェントの担当は総じて熱心にサポートをしてくれ質が高い傾向にあります。
働いている人数が多いので多少ばらつきはあるものの安心して転職を任せることができます。
ただし上記2つと違い障害者専門の担当がいないので注意しましょう。
とはいえ障害に関して理解がある担当ばかりなので特性のことを話すとそれにあった求人を紹介してくれます。
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関連記事:リクルートエージェントの口コミ・評判を徹底比較!特徴や注意点も解説
【ジャンル特化】ADHDにおすすめの転職サイト・エージェント
マイナビエージェント | 選べる仕事が多い!20〜30代におすすめ |
パソナキャリア | コンサルタントによるサポートがしっかりしている |
ヒューマンリソシア転職エージェント | 紹介企業が人を育てる体制が整っている |
アットジーピー | 障がい者専門の転職をサポート |
基本的に上で紹介した転職サイト・エージェントを利用すれば希望の職場に転職することができますがそれ以外にもジャンルに特化しておすすめの転職サービスがあります。
上のサービスと合わせて登録をして転職サポートをしてもらいましょう。
マイナビエージェント:選べる仕事が多い!20〜30代におすすめ
公式サイト:マイナビエージェント
- 20代に信頼されている転職エージェントNo.1
- 非公開求人が8割を占めている
- 担当が転職を徹底サポートしてくれる
おすすめ度→★★★★
求人数 | 約30,000件(8割が非公開) |
対応エリア | 全国(拠点は北海道、東京、横浜、名古屋、大阪、福岡) |
得意ジャンル | オールジャンル(特にIT、メーカー、サービス・マスコミ) |
20代の求人が充実しているマイナビエージェント。
20代に信頼されている転職エージェントNo.1に輝くなど特に20〜30代の転職に特化しています。
ADHD専用のサービスではありませんが、求人数も多く特に非公開求人の数が8割を占めるので登録をすると担当がキャリアや特性にあった求人を紹介してくれます。
担当の質も高く業界に分かれて専門的なサポートをしてくれます。
企業交渉専門の担当とも話をすることができるので企業の内情や募集背景を詳しく聞くことができるのも大きなポイントです。
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関連記事:マイナビエージェントの口コミ・評判を分析!うざいと勘違いするほど面倒見がいい転職エージェント
パソナキャリア:コンサルタントによるサポートがしっかりしている
公式サイト:パソナキャリア
- 女性の転職に強い
- アドバイザーの対応が熱心
求人数 | 約50,000件 |
対応エリア | 全国 |
得意ジャンル | オールジャンル |
おすすめ度→★★★
人材紹介業で不動の地位にあるパソナグループの転職エージェントです。
40年以上の実績があり、コンサルタントがしっかりとサポートをしてくれるので書類通過率が優れているのが特徴。
女性にの転職にも希望に合わせた職探しをサポートしてくれます。
書類通過率は、この面接までいくまでの確率の高さを指します。企業との信頼関係のない転職エージェントと信頼のあるところなら、信頼のある方がすすめてきた人材と面接を行いますので、書類通過率の高さは重要です。
扱っている業種は多岐に渡り、ベンチャー企業のようなものも多くあります。まったく新しい環境で働きたいなという方にもおすすめです。
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関連記事:パソナキャリアの口コミ・評判を徹底比較!特徴や注意点等も解説
ヒューマンリソシア転職エージェント:紹介企業が人を育てる体制が整っている
公式サイト:ヒューマンリソシア転職エージェント
- 紹介企業が人を育てる体制が整っている会社が多い
- 10代の就職やスキルアップ支援も活発
求人数 | 約5,000件 |
対応エリア | 全国 |
得意ジャンル | オールジャンル |
おすすめ度→★★★
スクールや資格取得で知られているヒューマンリソシアグループの転職エージェントです。
グループでは10代の就職やスキルアップ支援も活発。
そのため、目指す業界で必要な知識や資格、勤めた後で必要であろうことも教えてくれます。就職後の先も見据えたコンサルタントが特徴であり、他の転職エージェントとは違う点です。
転職エージェントは企業から内定を受けることで収入になりますが、求人を紹介しても押し付けるようなことはありません。
求職者の話を聞いて、状況と希望を把握して適切な対応を取ってくれる転職エージェントです。無理強いされることはないので、罪悪感もありません。
デメリットは若い転職コンサルタントが多いようで、品質にばらつきが見られることです。合わないなと思ったら早々にチェンジしてもらいましょう。
アットジーピー:障がい者専門の転職をサポート
公式サイト:アットジーピー
- 障がい者専門の転職を専門的にサポート
- 障がい者手帳を交付されている方が対象
求人数 | 約900件 |
対応エリア | 全国 |
得意ジャンル | オールジャンル |
おすすめ度→★★★
障がい者を専門的にサポートしている転職エージェントで障がい者手帳を交付されている方が対象のサイトです。
求人紹介は何らかのケアが必要なことから話が始まりますので、今の会社で感じている苦痛を取り除いて働ける環境を探せます。
取り扱っている求人の約8割は非公開求人。
求人の質も高く、年収アップをしている方も多いです。障がい者枠としての勤務に甘んじるではなく、上を狙っていけるので登録をしておくことをおすすめします。
面接対策等も充実。模擬面接も企業に応募をするごとに受けられます。
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ADHDの仕事あるある
ADHDの特徴は多岐にわたりますが、特に仕事において影響するものを見ていきましょう。
みなさん「あるある!」とは思うもののなかなか直せずにいます。ただ、直すことはとても難しいので個性として自分で受け止めておくことが重要です。
気が散ってしまい、集中できない
やらなければいけないことはわかっているのに、一つのことに集中できないことがあります。やったとしても細かいところまで集中力がいきわたっていません。その結果、ミスで怒られます。
他には、急いでいる時にこそ社内を無駄に歩き回る、トイレにこもるなども。
「急いでやらないといけない」という状況がストレスになり、タバコを吸いだしそのまま喫煙所から出てこないこともあります。
優先順位をつけられず、納期が守れない
タスクがいくつかある場合、優先順位をつけて仕事をこなしていきますが、ADHDは頼まれた仕事が一番上にくることが多いです。Aの仕事をやっていたところにBの仕事の依頼が来ると、Bが一番上にきます。そこにCの仕事が来るとCが一番上に、Dが来るとDが一番上に。
どれが急いでいて、どれが急いでいないのかはわかっていても、優先順位をつけることが難しいのです。上司から「優先順位をつけて仕事しなさい」と叱責されても、つけることができないのでストレスになります。
タスク以外にも計画を立てることが難しいことも。例えば移動計算や整理整頓です。指示をしてくれればできるのですが、自分では難しいことがあります。
忘れることが多い
これは「気が散ってしまい、集中できない」の一つでもあります。集中できておらず、聞いていないのに「ハイ」と反射で答えるクセがついていると大変です。
メモに書こうにも、メモを書いたことすら忘れているので意味がありません。事務職ならばパソコンに付箋を貼っておく、仕事をデスクの上に出しておくなどが有効です。
注意をしても同じミスを繰り返す
重大なミスではなく、軽微なミスを繰り返すことがあります。集中力が細部まで届いていないためです。
一つ間違えたら次からは気を付けられる人と、同じ間違いを繰り返してしまう人に分かれます。間違えたいと思っている訳ではないのですが、集中力が途切れたり、面倒になったりで悪循環に陥るのです。
ADHDが転職サイト・エージェントを利用する際の5つのポイント
転職サイト・エージェントは登録するだけでなく、ポイントを抑えて利用することで、よりよい求人に出会えます。
5つのポイントというと面倒に感じるかもしれませんが、これからの生活にも関わってくるので、抑えておくようにしましょう。
ポイント①自身の特性を理解しておく
ADHDはできることと、できないことがあります。できないことを強要されるとストレスになりますし、やる気も損なわれる結果に。
自身のできることとできないことをあらかじめ認識しておき、転職コンサルタントに伝えておくことで効率よく仕事を探すことができます。
ポイント②転職コンサルタントによるサポート体制
転職エージェントによってサポート体制は様々です。
拠点が複数ある会社なら、実際に合って書類のチェックや模擬面接もできます。
拠点が日本に数か所しかない会社でもSkypeなどを通して行えますので、確認しておくことをおすすめします。
また、セミナーなどを主催している会社なら、無料で参加できることもあるのでチェックしておきましょう。
ポイント③ADHDだからこそピッタリの求人を保有しているか
営業や事務の仕事ばかりでなく、専門的に打ち込める仕事がADHD向けと言われています。
そういった仕事が多いサービスを選ぶと、効率よく仕事を探すことが可能。
ポイント④転職サイト・エージェントは面倒でも複数に登録する
一つのサービスに登録をすると、1週間に1度くらいの割合で連絡が来るようになります。
自分の予定とはお構いなしにくる連絡を面倒に感じる方はいると思いますが、ピッタリの仕事を見つけた方の多くは、2社~3社の転職サービスに登録をしているのです。
紹介される仕事に幅もでますので、いくつか登録をすることをおすすめします。
ポイント⑤転職コンサルタントとの相性がいい
転職コンサルタントは専門知識を備えているわけですが、人間です。
求職者との相性があります。もし、合わないなと感じるようなら、早々に担当を替えてもらいましょう。
ADHD向け転職サイト・エージェントの登録から内定までの流れ
転職エージェントサイトに登録をしてから、内定までの流れを見ていきましょう。
①転職サイト・エージェントに登録する
転職サービスの「サービスに申し込む」などから入力フォームへ行きます。
氏名、住所、電話番号などの個人情報を入力していきましょう。
②転職コンサルタントと面接を実施
サイトに登録を済ませると、転職コンサルタントから連絡がきます。さらなる要望や人柄などを見るために面談もするのですが、そのための日程もここで調整。
面談は登録会で行ったり、遠方ならSkypeでやったりします。
③求人への応募、求人の紹介を受ける
サイト内の気になる求人へ応募、もしくは転職コンサルタントから紹介される非公開求人に応募をしていきましょう。
④転職コンサルタントが用意する書類には目を通す
求人に応募をしたら履歴書などを用意します。その際に渡される書類にはすべて目を通しておきましょう。今後、参考になるものもあります。
⑤企業と面接を行う
企業との面接の調整は、転職コンサルタントがしてくれますので楽ちんです。面接前には模擬面接をしてくれるところもあります。活用していきましょう。
⑥面接の手ごたえを転職コンサルタントに報告
面接が終わりましたらどのような状況だったかを報告しておきます。
⑦合否判定
面接後に合否判定されます。
万が一、不採用だった場合は③に戻ります。
⑧内定
内定後の入社に関わることも転職コンサルタントが代行してくれます。
要望を伝えることもやってもらえるので、最後まで活用していきましょう。
まとめ:ADHDは個性を生かした仕事で天職を探して転職しよう
働く上で難しい面のあるADHD。興味のある分野にしたり、時間を調整したりするとぐっと働きやすくなります。
ADHDが新しい仕事を探すためには、
- 自身の特性を理解しているか
- 転職コンサルタントによるサポート体制
- ADHDだからこそピッタリの求人を保有しているか
- 転職エージェントは面倒でも複数に登録する
- 転職コンサルタントとの相性がいい
などを注意しておくと効率がいいです。
自分に合わない仕事を続けていると鬱病になったり、身体に不調が現れることも。
ピッタリの仕事を転職エージェントで見つけていきましょう。
その他にADHDの方が利用できる転職サイト・エージェント
<DIエージェント>
障害があっても制限されないキャリア実現を目指す転職エージェントです。
障害者手帳を取得していて首都圏、関西圏でしか利用できないものの、ハイクラスな求人が多いことが特徴です。
首都圏限定ながらも、障害者向けの転職を支援してくれるサービスです。
リクルート社が運営をしているので実勢も多く安心です。
<ウェブ・サーナ>
障害者のための転職サイトです。
求人数は少ないものの大手や公務員の求人も掲載しており安定した転職をすることが可能です。
<MyMylink>
東京23区限定ながらも精神障害者を支援してくれる転職サービスです。
アドバイザーは資格取得者が多く安心です。
障害者専門のコンサルタントが転職をサポートしてくれます。
年収がアップした事例も多くキャリアアップの転職も可能です。