ファナックの平均年収【職種別・階級別・年齢別に口コミ・福利厚生も紹介】

産業用ロボットや工作機械用装置の製造を行い、業界内でも高い年収をもらえると評判のファナック。

高年収やキャリアップを目指すために、ファナックへの転職を検討している人も多いでしょう。

しかし、転職するとなると、実際に年収はどれくらいもらえるのか気になりますよね。

そこで今回は、ファナックの平均年収や福利厚生、さらに社員からの口コミ評判などをまとめて解説します。

ファナックに転職しようと考えている人は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

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ファナックの平均年収は1,216万円

ファナックの有価証券報告書を調べたところ、2019年度のファナックの平均年収は1,216万円でした。では職種別や階級別の平均年収はどうなっているのか、それぞれ具体的に見てみましょう。

ファナックの職種別年収

こちらは口コミや求人情報を参考に、ファナックの職種別年収をまとめた表です。

職種 年収
営業・営業企画職 450~1,200万円
機械設計・産業機械職 450~1,000万円
開発・技術職 450~1,100万円

口コミや求人情報を調べた限りだと、ファナックの年収は職種による大きな差はありません。

どの職種でも年収450万円前後からはじまり、一般社員の上限は1,200万円ほどのようです。

ただし、上記は口コミを参考にした推定年収のため、役職・ポジション・勤続年数などにより、実際に働く際の年収とは異なる場合もあります。

ファナックの階級別年収

続いて、ファナックの階級別年収を紹介します。

役職 推定年収
部長クラス 1,500~2,000万円以上
課長クラス 1,300~1,500万円
主任クラス 1,100~1,200万円

ファナックの階級別年収は、主任クラスで1,100~1,200万円、部長クラスになると、経験やスキルによっては2,000万円を超える年収をもらえることもあるようです。

ただし、上記の年収は主に口コミ情報を参考に推定しています。ファナックの役職別年収は企業のホームページなどにも公開されておらず、実際の年収とは異なる可能性もあるので、参考程度にしておくといいでしょう。

ファナックの年齢別平均年収

次に、ファナックの平均年収である1.216万円をもとにして、年齢別の推定年収を見てみましょう。

年齢別の細かい平均年収は有価証券報告書などには掲載されていないため、ファナックの平均年収と国税庁の賃金構造基本統計調査を参考に、独自の計算方法で算出しています。

年齢 推定年収
20~24歳 814万円
25~29歳 1,143万円
30~34歳 1,264万円
35~39歳 1,374万円
40~44歳 1,471万円
45~49歳 1,544万円
50~54歳 1,629万円
55~59歳 1,605万円
60~64歳 1,276万円

ファナックの年収を年齢別に見ると、年収がもっとも低いのは20~24歳の814万円、年収のピークを迎えるのは50~54歳の1,629万円でした。

なお、ここで紹介した年収はあくまでもファナックの平均年収と、国税庁が発表している年齢階層別の平均給与との比率をもとに、独自で推定したものです。

そのため、実際のファナックの年齢別平均年収とは異なる場合もあります。

ファナックのポジション別年収

続いて、ファナックのポジション別年収を見てみましょう。転職サイトのリクルートエージェントdodaに掲載している求人情報をもとに、推定年収をまとめたものがこちらです。

ポジション 年収
アプリケーション・ソフト開発 440~1,100万円
ロボットセールス 440~1,100万円
機械設計 440~1,000万円
システムエンジニア 440~1,000万円

アプリケーションやソフト開発のポジションは、年収1,100万円以上をもらえることもあるようです。

また、ロボットセールスなどの営業系や、システムエンジニアなどのIT系ポジションも、年収1,000万円以上の高水準でした。ただし、ここで紹介しているのは求人サイトに載っている参考年収の一例であり、役職や経験などによって年収は変わります。

一般職よりも上の管理職や、前職での経験が豊富な人は、上記以上の年収も十分目指せるでしょう。

ファナックの月収・ボーナス

ファナックの平均年収をもとにすると、月収とボーナスは以下の金額であると推定できます。

  • 月収:90~100万円
  • ボーナス:250万円

月収は90~100万円ほど、ボーナスは250万円前後という結果でした。なお、エンライトハウスやOpenWorkなどに載っているファナックの口コミ情報を見ると、会社の業績がいい年度は基本給の4~5倍のボーナスがもらえることもあるようです。

そのため、ボーナスや残業代によっては上記以上の月収・ボーナスとなる可能性もあります。

ファナックの年収が高い理由

ファナックの平均年収は1,216万円ですが、国税庁が発表している日本人全体の平均年収は436万円です。

したがって、ファナックの平均年収は日本人全体の平均年収と比べると、600万円以上も高い年収水準を誇ります。

ではなぜファナックの年収は、これほどまでに高いのでしょうか?

ファナックの年収が高い理由としてまず挙げられるのは、ファナックがメイン事業として行っている産業用ロボットのシェア割合が、世界でもトップクラスであること。

近年は世界中の企業が自社工場における生産の自動化を進めているため、ファナックが製造する産業用ロボットなどは世界的にも高い需要があります。

そのため、売上高が非常に高く、社員の給与も高くなっているのです。

また、ファナックは自社が生産する製品により、自社工場でも生産の自動化を進めています。そのおかげで人件費も削減できており、営業利益や社員1人あたりの経常利益などが高いことも、ファナックの年収が高い理由でしょう。

さらに、ファナックは自社工場で生産の自動化を図る一方、社員の残業時間が多い傾向にあります。口コミ情報などを見ると、月に50~60時間の残業が発生することもあるようです。

ファナックではサービス残業はないため、超過した分の残業代は全額しっかりと支給されます。こういった残業代の多さも、ファナックの年収を高くしている理由の1つです。

ファナックの福利厚生

ここまでファナックの年収事情などを解説しましたが、転職するなら福利厚生も重要です。そこでここからは、ファナックの福利厚生について紹介します。

転職エージェントのdodaに載っている求人情報を参考にすると、ファナックの福利厚生は以下の通りです。

  • 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険
  • 勤手当:同社規定による
  • 家族手当:配偶者2万円/月・子1万円/月
  • 住居手当:同社規定による
  • 寮社宅:規定によって入寮可(寮1.5万円、社宅2万円)
  • 社会保険:ファナック健康保険組合
  • 厚生年金基金:ファナック厚生年金基金
  • 退職金制度:(定年:65歳)

一般的な社会保険や退職金制度のほか、住居手当や寮社宅などを用意しているようです。また、以下のような福利厚生もありました。

  • ファナック診療所
  • 財形貯蓄
  • ファナック持株会
  • ファナック健康保険組合
  • ファナック厚生年金基金
  • 体育館
  • 総合グラウンド
  • 天然温泉

上記のような福利施設は、ファナックの本社にある52万坪の敷地内に備えてあり、ファナックの社員であれば原則として利用できるようです。

専属の産業医が在籍する診療所のほか、習い事ができるカルチャーセンターや、各種トレーニングマシンや屋内プールを設置しているジム・体育館などもあります。

社員の仕事とプライベートの両方をサポートできるよう、さまざまな制度や施設を用意しているとのことでした。

一般的な福利厚生に限らず、こういった制度や施設を提供していることを考えると、ファナックの福利厚生は非常に充実しているといえるでしょう。

ファナックの口コミ

続いて、転職するうえでも気になるファナックの口コミ評判を紹介します。

評価制度

人事評価の詳しい基準は不明で、よくわからない。おそらく上司が決めるんだと思いますが、特に人事評価にかかわる面接などは行われていなかったと思います。
人事制度が不透明で、成果による給料のアップなどがあるかどうかがわかりづらく、モチベーションの低下につながっている気がします。

基本的には出身大学で評価が決められます。そのほか、身内関連や知り合いなど、上司との関係が深い人は高く評価されることが多いです。

評価は上司が決めるので、基準が公開されることはありません。

ファナックの評価制度は不透明で、はっきりとした評価の基準はないようです。また、出身大学や上司との関係性で評価が決められる、との声もありました。

正当な評価で仕事に臨みたい人は、あまり向いていない企業かもしれません。

社員教育

会社による教育制度はあまり整っておらず、どちらかというと社員が自らスキルを学んでいく環境です。
教育制度はあるにはありますが、専門的なスキルを学べるほどの研修制度などには力を入れていないため、みんなゆっくり能力を伸ばしていく社風です。

会社での研修制度があまりないので、自分で勉強やスキルアップを図る必要があります。

上司からの細かい指導などもなく、社会人としての成長はあまり期待できません。

ファナックのホームページを確認すると、本社の社員や海外関連会社の社員に向けて、各種研修制度や教育制度を導入しています。

しかし、実際に働く人の口コミを見てみると、専門的なスキルを身につけられるほどの教育や研修はそれほど行っていないようです。

どちらかというと主体性が問われる社風で、自らがスキルや勉強に努める必要があるとのことでした。

ワークライフバランス

残業がかなり多く、平日は家と職場の往復で終わってしまうことがほとんどです。そのため平日は働きづめで、休日にまとめて遊ぶ、という生活スタイルになります。
夜遅くまで残って残業している部署もあれば、あまり残業しない部署もあります。部署によって残業時間にはかなり幅があります。

以前は残業時間が100時間を超えるのも当たり前という感じで、1人で2人分働く必要のあるような方針でした。労働規制が入り、やっと60~80時間程度の残業時間になった感じです。

ブラック企業とはいわれないように、有給休暇を取得するように上司から指示を受けることもあります。

所属する部署によりますが、基本的にファナックの残業時間は多く、月に50時間を超えることもあるようです。

平日は家と会社の往復になることも多く、しっかり働いて稼ぎたい、という意識の人じゃないと過酷な労働環境に感じる可能性はあるでしょう。

ファナックと同じような企業と年収を比較

ここからは、ファナックと同じ電子機器や機械関連の事業を行っている競合企業と、ファナックの平均年収を比較してみます。

こちらが、各企業の有価証券報告書をもとにそれぞれの会社の平均年収をまとめた表です。

企業名
キーエンス 1,839万円
レーザーテック 1,310万円
ファナック 1,216万円
東京エレクトロン 1,149万円
三菱重工 867万円

今回比べた5社の中だと、ファナックの平均年収はレーザーテックに次いで3番目に高い水準でした。

1位は業界でもトップの売上や業績を誇るキーエンスです。ほかの企業と500万円以上の差をつけ、1,830万円という圧倒的な平均年収の高さでした。

とはいえ、ファナックの業績も上昇傾向にあり、主な事業として行っている産業用機械の需要も高めです。

今後の業績によっては、レーザーテックやキーエンスに迫るほどの年収も期待できるのではないでしょうか。

ファナックに向いている人

次に、ファナックに転職するのに向いている人の特徴を紹介します。「ファナックへの転職を考えているけど、自分が会社の社風や仕事に向いているかわからない」という人は、こちらもぜひ参考にしてみてください。

検証や分析などの研究職が好きな人

ファナックに転職するのに向いている人の特徴としてまず挙げられるのは、検証や分析などの研究職が好きな人です。

ファナックでは、産業用ロボットや工作機械用装置の製造などをメイン事業として行っています。

携わる仕事も機械設計や検証、アプリの開発などが多いです。

そのため、求人内容としても検証や分析などの研究職が好きな人を積極的に募集しています。

特に産業用ロボットの研究開発や、半導体製造装置などの電子機器に興味のある人は、ファナックに転職するのに向いているでしょう。

工業製品の営業が得意な人

工業製品の営業が好きな人も、ファナックに転職できやすい人の特徴です。

ファナックは産業用ロボットや工作機械用装置の製造などを行っていますが、ただ製造するだけでは利益には繋がりません。

自社で開発・製造した製品を営業先に売り込むことも必要です。

そのため、ファナックでは研究職以外に、営業職も募集しています。

営業職の仕事内容は、産業用ロボット商品全般の既存営業・新規営業といったものです。営業経験のある人はもちろん、特に工業製品の営業経験がある人は、積極的に採用されます。

営業経験に加えて、理系のバックグラウンドや知識がある人も、ファナックに転職するうえでは強みになるでしょう。工業製品の営業が得意な人や、理系の知識が豊富な人は、ファナックへの転職を検討してみるといいかもしれません。

ITエンジニアの知識や経験がある人

ITエンジニアの知識や経験がある人も、ファナックの転職に向いているでしょう。ファナックでは研究職・営業職のほか、ロボットシステムのエンジニア職もあります。

エンジニア職に就いた場合、任される仕事内容はロボットシステムの構想から設備稼働などです。自動車メーカー・物流施設・食品工場など、さまざまな企業や産業にロボットを導入するための、構想立案や設備稼働、アフターフォローなどを行います。

特にCADの操作・ロボット操作・オフラインプログラミング・エンジニアリングといった経験や知識のある人は、転職する際にも有利です。

上記のようなITエンジニアの知識や経験がある人は、ファナックのエンジニア職への転職を検討してみてはどうでしょうか?

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がっつり働いて稼ぎたい人

ファナックに転職するのに向いている人のもう1つの特徴は、がっつり働いて稼ぎたい人です。

ファナックの年収事情や口コミ評判でも紹介したように、ファナックは年収の水準が高いぶん、月の残業時間も多い傾向にあります。忙しい月は残業時間が50時間を超えることもあり、部署によっては働きづめになることも。

そのため、残業時間の多い企業に転職し、高収入を得たい人には向いている企業です。逆に残業時間が少なく、定時で帰れる企業に転職したいなら、ファナックはあまり向いていないでしょう。

ファナックに転職するならdodaを利用しよう

公式サイト:doda

最後に、ファナックに転職するのにおすすめの転職エージェントを紹介します。ファナックに転職したいなら、数ある転職エージェントの中でもdodaがおすすめです。

dodaをおすすめする理由は、以下の3つ。

ポイント
  • 求人数がとにかく豊富
  • 大手企業への転職もしっかりサポートしてくれる
  • 転職に役立つサービスが多くある

ファナックの転職にdodaをおすすめする理由は、なんといっても求人数が豊富なこと。転職エージェントは日本国内だけでも多くありますが、その中でもdodaの求人掲載数はトップクラスの10万件以上です。

今回ファナックの求人情報を調べた際も、特にdodaの求人数が多く、公開求人だけでも10件以上がありました。

dodaでは非公開求人もあるので、登録して利用すればさらに多い求人をチェックできる可能性もあります。そのため、ファナックに転職するのに求人情報を見たいなら、まずはdodaを利用してみるといいでしょう。

また、dodaは大手企業へのサポートも手厚いのも特徴です。中小企業はもちろんですが、ファナックのような高年収が目指せる大手の企業であっても、面接対策・職務経歴書の作成・年収や入社日の交渉などもしっかり行ってくれます。

「ファナックのような大手企業に転職するのは初めて」という方でも、dodaなら専属のアドバイザーが最後までていねいにサポートしてくれるので安心です。

さらにdodaでは転職に役立つさまざまなサービスが受けられます。

たとえば、履歴書などを登録することで企業から直接スカウトメールが届くスカウトサービスや、これまでのスキルや経験から現在の自分に見合った年収を査定してくれる年収査定サービスなど。

自分に合った職種を見つけてくれるキャリアタイプ診断などのサービスもあります。もしファナックが自分に向いているかどうか迷ったときは、こういったサービスを利用してみるといいかもしれませんね。

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まとめ:ファナックの平均年収は1.216万円

ファナックの平均年収は、1,216万円です。国税庁が発表している日本人全体の平均年収は436万円なので、日本全体と比較してもファナックの平均年収は非常に高い水準だといえます。

また、競合他社と比べてもファナックの平均年収は高く、今回比較した5社の中だとキーエンス・レーザーテックに次いで3番目に高い水準でした。

福利厚生も非常に充実しており、がっつり働いて高い年収を目指したい人は、ファナックに転職するのには向いているでしょう。

ファナックに転職するなら、求人数が多く転職サポートも手厚いdodaを利用するのがおすすめです。ファナックに転職したい人は、今回紹介した年収や転職情報などをぜひ参考にしてみてください。