月末を待たずに月々のデータ通信量の上限に達してしまい、通信制限がかかってしまった。スマートフォンやタブレットを活用している人の中には、こんな経験をしたことがある人もいることでしょう。月々の通信量を気にせずデータ通信などを楽しみたいなら、ほぼ無制限にデータ通信が利用できるWi-Fi回線の利用がおすすめです。今回は、スマートフォンのヘビーユーザーに人気のWi-Fi回線について紹介します。
無制限Wi-Fiにする前にチェック!データ通信量が増える主な原因
無制限Wi-Fiを利用する前に、まずは、データ通信量が増えがちな原因をチェックしておきましょう。主な原因は2つあります。
バックグラウンドでアプリが動いていないか
アプリの中には、アプリを使っていないときもバックグラウンドでデータ通信をするものがあります。まずは、設定画面から、アプリがバックグラウンドでデータ通信をしているかどうかチェックしてください。
もしバックグラウンドで通信をしているアプリがあれば、必要に応じてバックグラウンドでの通信を切るか、アプリそのものをアンインストールするとデータ通信量を抑えることができます。
動画再生の設定を「高画質」にしていないか
YouTubeなどの動画再生サイトを見る場合は、動画の品質もチェックしておきましょう。動画の品質が高くなると、データ通信量も増えます。可能であれば、低画質再生に切り替えるなどしてみてください。
また、TwitterやInstagramなどのSNSで動画が自動再生される設定になっていないかも確認しておきましょう。自動再生にしておくと、興味がない動画もすべて再生されてしまいデータ通信量がかさみます。
要注意!「無制限Wi-Fi」でも制限がかかるケースあり
無制限Wi-Fiを利用する前にひとつだけ知っておきたいことがあります。それは「無制限Wi-Fiでも通信制限がかかることがある」ということです。
データ通信には、「速度」と「量」の要素があります。無制限Wi-Fiの場合、データ通信「量」は確かに無制限ですが、データ通信「速度」に対しては制限がかかるケースがあります。
たとえば、人気の無制限Wi-FiのひとつであるWiMAXだと、直近3日間で10GB以上の通信があった場合にその翌日の18~2時頃までの通信速度に制限がかかります。
10GBは具体的にどれくらいの通信量になるのでしょうか。大手キャリアのauのサイトに目安が紹介されていたので、これを参考に紹介します。このサイトによると、1GBでできることの目安は、ネット動画でいうと約4時間の視聴にあたります。単純計算するなら、10GBならこの10倍、約40時間の動画視聴に相当すると考えていいでしょう。
もちろん、視聴する動画の品質などによって消費する通信量は違うので一概には言えませんが、3日間で10GBのデータ量消費は、動画などの大容量データを消費しない限りはそれほど心配する必要はなさそうです。とはいえ、週末などに集中して動画を観る場合は「あまり長時間見ているとデータ通信速度に制限がかかるかもしれない」と頭の片隅に留めておいくことをおすすめします。
無制限Wi-Fiサービスの選び方5つのポイント
無制限Wi-Fiサービスを選ぶときのポイントを5つ紹介します。
1.サービスエリア
まずは、サービスエリアをチェックしましょう。都市部であればほぼ問題ないと思いますが、郊外や山間部などは各サービスによって通信がしやすい、しにくいなどの違いが出るケースがあります。自分の居住地付近や、仕事などで頻繁に行く場所が郊外や山間部の場合は必ずチェックしておきましょう。
2.通信速度
データ通信の速度をチェックしましょう。データ通信の速度が遅ければ、せっかくの無制限Wi-Fiも快適に使えません。通信速度はまず、各サービスのサイトなどをチェックしてみてください。さらに、できれば実測値もチェックしておきましょう。サービスの名前とデータ通信、実測値などのキーワードで検索をかけてみれば、実測値を計測しているブログなどが多く見つかります。
3.料金
各サービスの料金プランをチェックしておきましょう。各社、独自のキャッシュバックキャンペーンも行っていることがあるので要注意です。A社とB社を比較するとA社のほうが月額使用料は安いけれども、キャッシュバックキャンペーンを使えばB社のほうがトータルでお得になる、というケースもあります。
4.バッテリーの持ち時間
無制限Wi-Fi通信は、Wi-Fiの電波をモバイルルーターで受信し、そこからスマートフォンやタブレットに接続します。モバイルルーターのバッテリーの持ち時間は必ずチェックしておきましょう。1日外出していてもバッテリーの残量を気にする必要がないものを選ぶと安心です。
5.速度制限のかかるタイミング
データ通信量は無制限でも、データ通信速度に制限がかかるケースがあります。どんな条件のときにどんなタイミングで制限がかかるのかを確認しておきましょう。
無制限プランのあるWi-Fiサービスをおすすめ順に紹介
無制限プランのあるWi-Fiは、大きく2つあります。ひとつはWiMAXで、もうひとつはY! mobileです。WiMAXは複数の会社がプロバイダになっているため、料金等が各社異なります。それぞれについて少し詳しく説明します。
そもそもWiMAXとは?
WiMAXは、UQコミュニケーションズ株式会社が提供している高速モバイル通信サービスの名称です
大手キャリアの通信網を利用して格安スマホ会社がサービスを提供しているのと同じようなものだと考えるといいでしょう。
WiMAX系のサービスはすべて同一の通信網を利用しているため、サービスエリアの範囲や通信速度などは変わりません。ただし、月額使用料金やキャッシュバックキャンペーンの有無や内容は会社ごとに違います。WiMAX系の無制限Wi-Fiを利用するときには、ここに注意して選ぶ必要があります。
WiMAXの通信速度は下り最大440Mbps。ただし、地域によっては下り最大220Mbpsや110Mbpsになることもあります。詳細はエリアマップで確認しておきましょう。
また、3日間で10GB以上の通信が発生すると、翌日の18~翌2時まで通信速度は制限がかかります。制限がかかったあとの通信速度は約1Mbpsになります。
UQ WiMAX
公式サイト:https://www.uqwimax.jp/
UQ WiMAXは、UQコミュニケーションズ株式会社が提供している無制限Wi-Fiサービスです。
UQ FLATツープラス ギガ放題には2年契約と3年契約の2種類があります。2年契約の場合、LTE通信が発生すると月1,005円のオプション利用料金が発生してしまいます。事前にエリアを確認し、WiMAXのエリア外に出ることが多そうな場合は3年契約を結んだほうがお得です。
エリアはサイトで確認できます。15日間無料でお試しできる「Try WiMAX」というサービスもありますので、こちらを利用するのもよいでしょう。
\
GMOとくとくBB
公式サイト:https://gmobb.jp/wimax
GMOとくとくBBは、GMOインターネット株式会社が提供しているサービスです。
データ通信量が無制限のプランは「ギガ放題プラン」で、月額使用料金は契約して1~2ヶ月目までは3,609円で、3ヶ月目以降は4,263円です(いずれも税抜き)。
また、利用プランの変更も簡単にできるので、たとえばデータ通信量が少なくなってきたら通常プラン(税抜3,609円)に変更し、またデータ通信量が増えてきたらギガ放題プランに変更するというような柔軟な利用もできます。
契約期間は3年間です。契約期間が終了すればまた3年間の自動更新がかかります。契約更新月以外のタイミングによっては解約違約金がかかるので、注意が必要です。
また、申込み20日以内であれば解約違約金なしで解約することができます。ただし、解約違約金無料になるには条件があるので、必ずサイトで確認するようにしてください。
\
キャッシュバックが多い!GMOとくとくBB公式サイトをチェックする
Broad WiMAX
公式サイト:https://wimax-broad.jp/
Broad WiMAXは、株式会社リンクライフが提供しているサービスです。
データ通信量が無制限で使えるプランは「ギガ放題プラン」で、月額使用料は契約後最大3ヶ月間は2,726円、その後は3,411円です(いずれも税抜き)。WiMAXが利用できないエリアではLTE通信を行いますが、LTE通信を行ってもオプション料金などは発生しません。
契約期間は3年間で、契約期間の終了後はまだ3年間の自動更新がかかります。契約更新月以外のタイミングで解約する場合は契約解除料が別途必要です。
また、Broad WiMAXは支払いに口座振替も使用できます。クレジットカードを持っていない、あるいはあまり使いたくない人でも利用しやすくなっています。
\
Y!mobile
公式サイト:https://www.ymobile.jp/
Y!mobileは、ソフトバンク系列の格安スマホ会社です。
無制限Wi-Fiを利用するためには、Pocket Wi-Fi(ポケットWi-Fi)を契約する必要があります。Pocket Wi-Fiは基本は毎月のデータ通信量7GBまでで、それを超えたデータ通信については速度制限がかかります。しかし、「Pocket Wi-Fiプラン2」に加入し、さらに「Wi-Fiアドバンスオプション」に加入すれば、データ通信量が7GBを超えても通信速度に制限がかからず、実質無制限にデータ通信をすることができます。
Pocket Wi-Fiプラン2の月額使用料は3,696円、Wi-Fiアドバンスオプションの月額使用料は684円です。合計すると、月々4,380円でデータ通信を無制限に利用することができます。
契約期間は3年間で、3年ごとに契約は自動更新されます。契約更新月以外のタイミングで解約する場合は、契約解除料がかかります。また、最初に契約するときには事務手数料3,000円が必要です。
契約手続きなどはワイモバイルショップで行うことができます。店舗数も多いので、さまざまな手続きを行うのにあたっての利便性は高いといえるでしょう。
ソフトバンクの通信網を利用するため、利用可能なエリアはソフトバンクのサービスエリアに準じます。ソフトバンクのスマートフォンなどが問題なく使えているか周囲の人に確認しておけば、契約したものの受信状況が悪くて困るといったトラブルはほぼ避けられるでしょう。公式サイトにもエリア案内がありますので、合わせて確認しておくことをおすすめします。
料金の支払いには、クレジットカードのほか口座振替も利用することができるのも便利なポイントのひとつです。
\
どんなときもWi-fi
公式サイト:https://donnatokimo-wifi.jp/
機種レンタル代金無料で無制限のモバイルWi-fiが、利用できるようになっている「どんなときもWi-fi」。月額料金3,000円代からととてもリーズナブルなお値段で利用することができ、初期費用も3,000円しかかかりません。
他の業者と比較するとキャッシュバック等はありませんが、機種代金がかからないのでかなりお得に利用できる点が大きなメリットですね。
また、契約期間は2年間となっており、1年間の利用料金は約5,5000円程度です。通信速度もとても速い方なので、YouTube動画の視聴やNetflix 等の利用に関してもストレスなくできます。その他、月額割引等もあるためかなりお得に利用できるのも特徴の一つですね。
強いてデメリットを挙げるとするならば、モバイルWi-fiなのでバッテリーの持ちに関しては少し悪いようです。
また、契約期間の途中で解約すると高額な違約金が発生しますので、途中で乗り換える方や解約される方は注意が必要ですね。
機種本体に関してはレンタルなので、紛失や破損等をしてしまった場合は18,000円かかるのでこちらも把握して起きましょう。
\
auポケットWi-fi
公式サイト:https://www.au.com/?bid=we-we-gn-1001
機種代金に対して月々割引があるので、実質0円で利用できる「auポケットWi-fi」。
auのポケットWi-fiでは、機種代金は28,000円ほど掛かってしまいますが、月割りが効くので実質0円で利用できる点が最大のメリットですね。
また、初期費用は3,000円と他の業者と変わりませんが、月割りが1000円代とかなり高い方なので、機種代金の支払いが終わると月額料金3000円程度で利用できるようになります。
通常は月額料金4000円程度掛かってしまいますが、機種代金の支払いが終わるとお得に利用できますね。また、キャッシュバックに関しては残念ながら特になく、契約期間は2年間となります。1年間の利用料金は約54,000円程度です。
auユーザーであれば割引も効きかなりお得に利用できるので、是非とも検討してみてくださいね。
\
まとめ
無制限でデータ通信を利用できるWi-Fiは、大きく分けてWiMAXとY!mobileの2つです。WiMAXはプロバイダが多くあるので、各社の料金プランやキャンペーンなどを参考にして選ぶといいでしょう。また、無制限Wi-Fiといっても通信速度には制限がかかる場合がありますので、利用する際には少し気をつけておくようにしてください。