Facabookの広告ポリシーを徹底解説【審査落ちした理由を知って健全な運用】

Facebookで広告を運用しようと思ったら広告が審査落ちしてしまった。

ユーザーにクリックしてもらおうと頑張ってクリエイティブを作ったのに・・・

クリエイティブを作る前に、Facebookの広告ポリシーを熟読しましたか?

頑張ってユーザーのために作ったクリエイティブをよく見ていると、広告ポリシーを違反している可能性があります。

広告審査に落ち続けると、アカウント自体が停止されてしまい広告運用ができなくなる可能性があります。

今回はFacebookの広告ポリシーを詳しく解説していきます。

すでにビジネスマネージャや広告アカウントが停止・凍結してしまった際はこちらの記事を参考にしてください。

Facebookの広告ポリシーを解説

では早速、Facebookの広告ポリシーを解説していきます。

Facebookの広告ポリシーはこちらになります

https://ja-jp.facebook.com/policies/ads

見ていただくとわかると思いますが、かなりわかりづらいです。

もう少しわかりやすく書いてくれれば・・・と思いますが、Facebookは全世界で使われているので、日本語にうまく合わせるのは不可能。広告を出稿する側が理解をしなくてはいけません。

Facebook広告を出稿する場所は、Facebook社が運営をしているプラットフォーム、もしくは関連企業のプラットフォームになります。

まずはそのプラットフォームのコンテンツを守る必要があります。

コミュニティ既定は、この後紹介する禁止事項などと同じことが含まれているので、基本的にこれからご紹介する内容を守っていればコミュニティ規則に違反することはありません。

ここからは私が広告出稿をした経験も踏まえてできるだけわかりやすく審査落ちしない広告について解説します。

禁止されているジャンル

ここでご紹介するジャンルの広告を出稿するのはNGとなっています。

差別的なコンテンツ

広告では、

人種、民族、肌の色、国籍、宗教、性別、性的指向、性同一性、家族構成、障がい、医学的状態、遺伝子状態などの差別をしたり、差別を助長するようなコンテンツを配信してはいけません。

日本ではなかなか触れることはありませんが海外では、差別に関する事案はかなり繊細に扱われます。

  • 出会いに関するコンテンツ
  • 就職に関するコンテンツ

ではポリシー違反になる可能性もあるので注意しましょう。

タバコ及び関連製品

タバコに関するコンテンツはFacebookではNGとなっています。

関連製品も含まれているのが注意していただきたいポイントで、

  • 水タバコ
  • Vape
  • 電子タバコ

に関する広告もNGとなります。

禁煙に関するコンテンツはOKなので、「禁煙カウンセリング」などの広告は宣伝することができます。

ただ、画像には注意をする必要があり、

このように禁煙を促す画像はOKなのですが、

  • タバコが写っている
  • 水タバコ
  • 電子タバコを吸っている

画像はNGなので注意しましょう。

薬物や薬物関連商品

薬物に関する広告はポリシー違反となっています。

薬物はそもそも法的に違反になっているのでNGなのはわかりますが、欧米で解禁されつつある「大麻」に関するコンテンツもポリシー違反になります。

また、基本で指示を集めつつある「CBDオイル(合法の大麻成分)」に関するコンテンツもNGとなるので注意しましょう。

アダルトコンテンツ

Facebookでは、成人向けの製品やサービス・成人向けコンテンツいわゆる「アダルト」関係の広告はNGとなっています。

出会いに関する広告は申請をすればOKなのですが、アダルトな出会いに関する広告はNGとなっています。

アダルト製品やアダルトに見える画像を掲載することも禁止となっています。

1番下の像のみOKとなっていますが、「アダルト」と受け取られる画像は掲載しない方が無難です。

なお、家族計画避妊に関する広告は出稿することはできますが、使用する画像には要注意。またターゲティングも18歳以上に指定する必要があります。

武器、弾薬、爆発物・人身売買

武器や弾薬・爆発物、人身売買に関する広告はポリシー違反となります。

人身売買には体の一部や体液の販売なども含まれます。

宣伝することはないかと思いますが注意しましょう。

マルチ商法・ペニーオークション・給料日前キャッシング

マルチ商法やペニーオークション、給料日前キャッシングに関する宣伝を行うことはできません。

特に給料日前キャッシングは日本でも禁止となっていますが、同様のサービスがまだ存在するため注意しましょう。

またファクタリングに関連する広告もNGとなっています。

禁止ジャンルは避けたのに広告審査に落ちた際のチェックポイント

禁止ジャンルは避けたのに広告審査に落ちてしまった際のチェックポイントをご紹介します。

画像

先ほどのアダルトやタバコに関する画像がNGなのは当たり前なのですが、健康食品に関する画像も厳しくなっています。

  • 使用前・使用後の画像
  • 顔が写っていない部位のアップ写真
  • 性的に見える写真

などもNGとなります、例をご紹介すると

<使用前・使用後の画像>

部位がどこでも使用前・使用後の画像はNGです。

<顔が写っていない部位のアップ写真>

性的に見えない男性の腹筋などもNGです。顔のみのドアップもNGです。

<性的に見える写真>

あまり性的には見えないと思いますが、「女性がベットに座っている→誘惑している」と受け取られます。

また、下着・水着の画像も好ましくありません。

特に、性的に見える画像はかなり厳しく審査される傾向にあるので中学生に見せても問題ないくらいの画像にしておきましょう。

スポーツウェアの女性の画像ですら審査に落ちたこともあるので、

女性の肌が見えている=危険

の認識で画像選定をした方がいいです。

また、今の社会情勢で「マスク」の画像も厳しく審査されるので注意が必要です。

文字

広告文に絵文字を使うことは避けておいた方が無難です。

「単語やフレーズを難読化する目的で広告テキストにUnicode文字または記号を使用すること」

のポリシーに引っかかる可能性があります。

♧ ♥ ♡ ♢ ♢ ♔ ♕ ♚ ♛ ⚜

など機種によっては表示されない文字もNGとなっています。

また、

・・・
。。。
、、、

といった文字も「過剰な記号、文字、句読点」の禁止事項に含まれる可能性があるので注意しましょう。

広告文

上の文字を利用していなくても、広告文の作成には注意が必要です。

  • 挑発的な文章
  • 誇張した表現
  • 個人の特定

などの文章はNGとされています。

<挑発的な文章>

「こんなクソな体型は〇〇サプリを飲んで即解決!」
「デブでハゲはモテない!整形しろ」

広告は少しでも目立たせることでクリック数を増やすことができますが、不適切な表現はポリシー違反の対象とされています。

<誇張した表現>

本日限り99%OFFセール開催中
今すぐ高収入
〜するだけで激痩せ

リクリート関係の広告を出稿する場合は、「今すぐ高収入」や「〇〇するだけで高収入」と出稿したくなることもあるかもしれませんが、誇張したり、ありえないようなことを広告で出稿することもNGとされています。

99%OFFなどの数字を入れない方が良いとされています。

また〜する「だけで」の言葉もNGとされています。

<個人の特定>

  • 人種
  • 宗教や哲学
  • 年齢
  • 性的指向
  • 障害や健康状態
  • 経済状況
  • 犯罪歴
  • 名前

などの情報が含まれた広告を出稿することはNG。

特に年齢は

「20~25歳向けのシャンプー」→「ティーン世代向けシャンプー」
「高齢者向けサービス」→「シニア世代向けサービス」

など年齢が特定できないようにしましょう。

画像編集

広告は、画像をそのまま掲載するよりも文字やデザインを加えて、出稿した方がエンゲージメント率が高くなる傾向にあります。

ただ、その編集が広告審査に引っかかる場合もあります。

「画像+サービスの内容を文字で記載」した方がユーザーも広告の内容を直感的にわかるのでなるく多くの情報を画像内に入れたいところ。

ですが、Facebookには画像の中に最大20%しか文字を入れてはいけないルールがあります。

画像内の文字は画像にもともと含まれている文字もカウントされるので、注意が必要です。

「これなら20%もなさそうだから大丈夫でしょ!」と安易に出稿しがちですが、自分の認識とFacebook側の認識が違うかもしれません。

テキストオーバーレイツール

というツールでテキスト量を測定することができるので、測定したのちに出稿することをおすすめします。

また、デザインで透かしを利用している場合も文字にカウントされてしまうので注意が必要です。

このような感じで透かしを入れている場合90%以上を文字が含まれている認識なるので注意しましょう。

この規定は動画広告を利用した際の「サムネイル」にも含まれるので注意しましょう。

ただし、イベントの広告はこの例に含まれません。

広告の審査に通過しても広告関連度診断に注意

広告審査に通過して広告が回り始めてほっとするところではありますが、

「広告関連度診断」

には注意が必要。

  • 平均以上
  • 平均
  • 平均以下(下位35%)
  • 平均以下(下位20%)
  • 平均以下(下位10%)

の5段回で判断されます。

特に「品質ランキング」が低い場合は要注意。

日単位で変化するものの、評価が低いことが常に続いていると広告が停止される場合もあります。

広告関連度診断 原因 推奨事項
品質ランキング エンゲージメント率ランキング コンバージョン率ランキング
平均以上 平均以上 平均以上 関連度に問題はありません。 広告の目的に沿って最適化しましょう。
平均より下 低品質な広告とみなされています。 クリエイティブアセットの品質を改善するか、広告の品質を高く評価してくれそうなオーディエンスをターゲットに設定します。低品質とみなされるクリエイティブは使用しないでください。
平均以上 平均以上 平均より下 広告がコンバージョンにつながっていません。 広告のコールトゥアクションまたはポストクリック体験を改善するか、購入意向の高いオーディエンスをターゲットに設定します。商品やサービスの中には、必然的にコンバージョン率が低くなるものがあります。コンバージョン率が期待どおりの場合は、広告の調整は不要の可能性があります。
平均以上 平均より下 平均以上 広告が関心を集めていません。 オーディエンスとの関連度を高める方法を検討する(例えば、広告を魅力的にする、興味深い内容にする、目を引くものにする)か、広告に反応する可能性の高いオーディエンスをターゲットに設定します。
平均より下 平均以上 平均以上 低品質な広告とみなされています。 クリエイティブアセットの品質を改善するか、広告の品質を高く評価してくれそうなオーディエンスをターゲットに設定します。低品質とみなされるクリエイティブは使用しないでください。
平均以上 平均より下 平均より下 広告が関心を集めていないか、コンバージョンにつながっていません。 オーディエンスとの関連度を高める方法を検討する(例えば、広告を魅力的にする、興味深い内容にする、目を引くものにする)とともに、広告のコールトゥアクションまたはクリック後のエクスペリエンスを改善します。あるいは、広告に反応してコンバージョンに至る可能性が高いオーディエンスをターゲットに設定します。
平均より下 平均より下 平均以上 低品質な広告と見られており、関心を集めていません。 クリエイティブアセットの品質を改善するとともに、オーディエンスとの関連度を高める方法を検討します(例えば広告を魅力的にする、興味深い内容にする、目を引くものにする)。あるいは、広告の品質を高く評価し、関連度が高いと感じてくれる可能性が高いオーディエンスをターゲットに設定します。低品質とみなされるクリエイティブは使用しないでください。
平均より下 平均以上 平均より下 誘導的または物議を醸しそうな広告です。 宣伝対象の商品またはサービスを明確に表す広告となるよう調整します。商品やサービスの中には、必然的にコンバージョン率が低くなるものがあります。低品質とみなされるクリエイティブは使用しないでください。
平均より下 平均より下 平均より下 全面的に改善の余地があります。 ターゲティング戦略、クリエイティブ、最適化の目的、クリック後のエクスペリエンスなどを見直してみてください。

https://www.facebook.com/business/help/436113280262012?id=561906377587030より

Facebookの審査に通過しても不当表示には注意する

Facebookの審査に通過したとは言っても

景品表示法
薬機法

などの法律は遵守するようにしましょう。

日本には年間50件以上、措置命令が行われています。

http://compliance-ad.jp/complianceblog/control/3376/

この措置は大元の広告主も多いですが、広告代理店が違反する可能性も十分にあり得るため注意して運用を心がけましょう。

Facebook広告はポリシーを遵守した運用を心がけよう

最近では、ポリシーが守られていないを出稿してしまった段階で「否認」を通り越して「アカウント停止」される場合も増えてきました。

それだけ、ポリシーを守ることができていないことにもなります。

否認の場合は修正をすれば良いのですが、アカウントが停止してしまった場合には、手続きにも時間がかかり大きな時間ロスになる場合がほとんどです。

Facebookに入稿する前の段階から、ポリシーを遵守した広告を作成するように心がけましょう。