トレンド領域!D2Cスタートアップを知ろう

メンズスキンケアブランドBULK HOMME(https://bulk.co.jp)を展開している株式会社バルクオムの野口です。

弊社では品質・使用感を突き詰めた男性向け化粧品を製造し、自社ECサイトを中心に展開しています。
付随する形で小売店への卸、海外展開等も広げて参りました。

2013年に発売してから6年目を迎えておりますが、当時はウェブを起点として立ち上がるブランドがそう多くはありませんでした。

ところが近年、アメリカのスタートアップ業界を中心として、マーケティングはもちろんブランディングをもネットを通じて醸成し急成長する新興企業が増えてきたと報じられます。

Direct to Consumer(=D2C)としてカテゴライズされるこのトレンドの要点を抑えていきたいと思います。



海外におけるD2Cブランドの事例

DOLLAR SHAVE CLUB

Dollar Shave Club | Shave and Grooming Made Simple

https://www.dollarshaveclub.com/

ユーザーに直接販売することで、高品質・低価格な髭剃りを定期的に届けるサブスクリプション・コマース。D2Cがトレンド化する前から立ち上がっていた印象です。
初期は企画力をベースとしたYoutubeプロモーションが話題になり、急成長を続け、2016年にユニリーバ社が1,000億円ほどで買収するに至りました。

コアラ・マットレス

https://jp.koala.com/
オーストラリア発のマットレスブランド。品質をベースとしつつ寝心地や弾力性を視覚的に演出し、また自信を感じさせる長期のトライアルを期間を設定されています。日本でも展開されていますが、ウェブサイトから洗練されたブランドとウェブマーケティングの力を感じます。マットレスが1枚売れるたびにコアラの保護のため一部売上が寄付されるというのもユニークなポイントととなっていますね。

検索すると他にもたくさんのD2Cスタートアップが出てきます。化粧品、子供服、眼鏡など、多彩な分野で急成長する新興企業が増えているのでぜひ調べてみてください。

国内におけるD2Cブランドの事例

Minimal

Minimal -Bean to Bar Chocolate-

https://mini-mal.tokyo/
「最小限でつくるチョコレート」というコンセプトで、上質なカカオの風味を味わえるチョコレートのラインナップ。世界中のチョコレートを品評する大会で金賞を受賞するなど、やはり品質の高さが伺えます。富ヶ谷に本店を構えていますが、SNSを中心として丹念にメッセージを発信しており、ECサイトの作り込みやパッケージからもブランディングを大切にしていると感じさせるD2Cスタートアップです。

北の達人(北の快適工房)

北の快適工房

https://www.kaitekikobo.jp/

F2〜F3層の女性ユーザーを中心に、高品質で効果の期待される健康食品・化粧品群を展開する企業。こちらはD2Cの解説でよく語られる「ミレニアム世代向け」という枠から外れていますが、ECでの販売に特化し、品質へこだわったストーリーを徹底的にウェブサイトや同梱物でユーザーとコミュニケートする点はむしろD2Cの本質的なポイントを完全に抑えています。
やや本論から外れますが、日本でD2Cという領域に関わるのであれば、絶対に知っておかなければならない企業として挙げました。商品力や利益率の高さから、教科書的な存在としてマークすべき成長企業です。

結局”D2C”の定義って?

さて、ここで改めてD2Cとは何かを考えていきましょう。

広義のD2C

・ブランドがECサイトを通じて直接ユーザーへの販売を行なっている
・中間の流通を省くことによって、品質と価格メリットを提示している
・ウェブサイトやSNSを通してブランド理解のためのコミュニケーションが促進される

狭義のD2C

・ミレニアム世代が求める世界観、プロダクト
・ブランドが企画だけではなく、商品を製造する機能を持っている
・ブランドのECサイトでしか買うことができない
・スタートアップの手法に倣ってファイナンスや経営がされている

議論はありますが、輪郭としてはこのようにまとめることができるでしょう。
「インターネットの発達により、製品の購入が便利になった。同時にメディアやSNSを通じてブランドとユーザーのコミュニケーションも活発になり、結果としてネットを中心にしたブランドが多く立ち上がり、D2Cというトレンドに繋がった」と私は理解しています。

ここで個人的な意見を添えますと、そもそも、私はある共通した企業群をトレンドとして捉え、メディア表現した言葉に過ぎないと考えているので、実際にD2Cに関わる立場としては自分のブランドがD2Cに当てはまるかどうかを考えるのはナンセンスだと思っています。
「D2Cは単なるバズワードで、そのうち終わるんじゃないか」そのような意見もありますし、確かに言葉自体は水物かもしれません。
しかし、こうしてまとめてみるといずれの企業もプロダクトの品質が生命線であると考えていることがわかります。
最終的に世の中によりいいモノが増えていくきっかけに繋がるのであれば、D2Cというトレンドが盛り上がるのも悪くないなと思っていただけたら幸いです。









この記事をかいた人

野口 卓也

慶應義塾大学環境情報学部中退。ITベンチャー等複数の企業を立ち上げ、2013年にBULK HOMMEを創業。2017年、組織再編を経て株式会社バルクオムを設立、代表取締役CEOに就任。