Facebook広告は小額からでも試すことができるのが強みです。
ですが小額だとリーチできるターゲット層も少なく、いくら自分でターゲティングを設定してもCVするターゲットに配信できない場合もあります。
その際に設定するといいのがマイクロコンバージョン(MCV)です。
今回は、Facebook広告のマイクロコンバージョンについて解説します。
「広告にかけることのできる予算があまりないんだけど・・・」と言う方は是非参考にしてみてください。
マイクロコンバージョンとは
まずは、Facebookに限らずマイクロコンバージョンとはどんなものなのかをご説明します。
マイクロコンバージョンとは、「最終的なコンバージョンの前となるアクション」のことを指します。
最終的なコンバージョンを「商品購入」に設定しているならその前の段階である、
- カート投入
- LPに訪問
はマイクロコンバージョンとなります。
当然ですが、LPに訪問→商品購入までに到るユーザーはファネル状に減っていくため、商品購入に到るユーザーが少なくなることが想定され、LPに訪問したユーザーよりも商品を購入したユーザーが多くなることはありません。
予算が少ない場合は最終コンバージョン数が少なくなるため、参考指標が少なくなてしまい、広告の効果測定を正しく行うことが難しくなります。
そこでマイクロコンバージョンを導入することにより最終コンバージョンではないですが、よりコンバージョンに近いユーザーを測定することができます。
Facebook広告でコンバージョン設定が大切な理由
Facebook広告の広告配信の目的は「コンバージョン」を設定することが多いと思います。
Facebook広告は、コンバージョンを設定することにより、コンバージョンしそうなユーザーに最適化して広告を配信してくれます。
ですがコンバージョンの母数が少ないとFacebookも最適化を行うことができずに適したユーザーに広告を配信することができません。
最適化の目安は週50CVから
Facebook広告の最低化の目安は1週間で50CVです。
1週間のCV数が50を超えると機械学習ができ最適化が行われます。
ですが、それを下回ると広告の最適化が行われずに適したユーザーに広告が配信されません。
自分である程度ターゲティングはできますが、最適化が行われないと判断された広告は費用対効果が悪化する傾向があります。(Facebookから公式には発表されていませんが…実体験からその傾向にあります)
最悪の場合、広告の出稿が停止してしまう可能性もあります。
予算が少ないと週に50CVしない可能性が高い
最終コンバージョンをどこに設定するかによっても変わってきますが、予算が少ないと、週に50CVをしない可能性が限りなく高いです。
最終コンバージョンを「商品購入」に設定した場合は、1日の予算が50,000円を超えないと1週間50CV以上はしません。(実体験です)
余程いい商品やサービスを作ったとしても、1日1,000円程度の広告費ではまず週に50CVしないと考えた方がいいです。
マイクロコンバージョンを設定することで小額でも最適化が可能に
ここでやっと登場するのがマイクロコンバージョンです。
例:広告費 日/20,000円
LP訪問→100人
カート投入→30人
商品購入→20人
上記の商品を日/20,000円で広告を出稿していたとすると、最終コンバージョンを「商品購入」に設定している場合最適化が行われません。
ですが100人訪問している「LP訪問」をマイクロコンバージョンに設定することにより、商品購入により近いユーザーに最適化した広告を配信することができます。
商品購入で最適化をさせようとすると広告費が2.5倍かかる計算になるのでマイクロコンバージョンを設定することにより小額で効果的に広告を配信することができます。
Facebook広告のマイクロコンバージョンの設定の仕方
ではマイクロコンバージョンの設定の仕方をご紹介します。
とはいえ設定の仕方はすごく簡単。
「コンバージョンの設定を変更する」
だけになります。
- 標準イベント
- カスタムコンバージョン
と2種類変更の方法があるので分けてご紹介します。
※Facebookピクセルを導入していないと行うことができません。
関連記事:Facebookピクセルの設定方法【初心者向けに設置方法・基本機能を紹介】
標準イベントの変更
標準イベントとは、Facebookが設定をしたイベントになります。
主な目的は、「購入」「リードの獲得」などユーザーを獲得する部分に設定してあるかと思います。
その設定を、
コンテンツビューに変更します。
これで、LPに訪問したユーザーをコンバージョンとしてカウントすることができます。
商品の購入の場合は、カートに追加もマイクロコンバージョンとして利用することができますが、カートに追加したのに商品を購入しないユーザーは少ないのでLPに訪問したユーザーをコンバージョンにすることをおすすめします。
注意点として、標準イベントをピクセルに埋め込まなければイベントトラッキングができないので注意しましょう。
カスタムコンバージョンの変更
コスタムコンバージョンは「サンクスページ」を最終のコンバージョンとして設定していることが多いかと思います。
- コンバージョンイベントを全てのURLトラフィックに
- 最適化のための標準イベントをコンテンツビューに
- ルールにサイトURLを入力
でLPに訪問したユーザーをコンバージョンイベントにすることができます。
なお、すでにカスタムコンバージョンを設定している場合は、既存のカスタムコンバージョンを変更することができないので新たに作り直す必要があります。
関連記事:【カスタムコンバージョンの作り方】Facebook広告には必須の設定を導入して効果的にマーケティング
Facebook広告でマイクロコンバージョンを設定する注意点
Facebook広告でマイクロコンバージョンを設定する注意点をご紹介します。
マイクロコンバージョンは本当にCVするユーザーにアプローチできていない
マイクロコンバージョンはあくまでコンバージョンする前のイベントであるので、本当にCVユーザーにアプローチをすることはできてません。
あくまで「最終コンバージョンに近いユーザー」にアプローチができるだけです。
もし、最終コンバージョンで十分なユーザーを獲得できてるのであれば、最終コンバージョンでコンバージョン計測を行った方が効果が高くなります。
あくまでマイクロコンバージョンは、予算が少なくてCV数を50に満たない場合にする施策です。
マイクロコンバージョンも1週間で50CV以上するように設定する
当たり前ですが、マイクロコンバージョンも1週間で50CV以上に設定する必要があります。
例えば購入数が少ないからと言ってカート投入をマイクロコンバージョンに設定しても、カートに投入するユーザーはほぼ購入をするユーザーになるため、効果が少なくなることが予想されます。
ただしマイクロコンバージョンを購入からあまりにも遠ざけてしまうと、適切なユーザーに広告を配信できないので注意しましょう。
マイクロコンバージョンを設定しなくてもいい予算設定
マイクロコンバージョンは予算設定によっては設定を行わなくてもいい場合があります。
それは「月の予算が予算が明確に設定されている場合」です。
例えば月の広告費を50万円まで使っていいとしたら、通常の予算配分は
50万円÷30=日/16666円
となることが想定されます。
冒頭にお伝えしましたが、日予算が50,000円を超えないと1週間に50CVしない可能性が高いです。
16,000円程度では、ほぼ確実に週50CVは超えません。
ですが予算配分をかえて、10日で予算50万円を消化する設定にしテストを繰り返して最短で週50CV以上を獲得することができるようにすると結果として最適化のタイミングも早くなり、広告の費用対効果が高くなる可能性もあります。
広告を停止する原因は「費用対効果」が悪い場合がほとんどです。
後者は予算を早く消化してしまうものの最適化をして費用対効果が高ければ追加で予算を得ることもできますし、手数が減る可能性もあります。
予算設定によってはマイクロコンバージョンを設定しなくてもいい場合もあるので予算と相談をしながら広告運用をしていきましょう。
まとめ:Facebook広告はマイクロコンバージョンを設定して小額でも最適化
広告費が小額の場合はどうしてもコンバージョンに到るまでのユーザーが少なくなるので、最適化が行われずに適切なユーザーに広告が配信できない場合があります。
そんな時はマイクロコンバージョンを設定してコンバージョンの母数を増やして「最終コンバージョンに近い」ユーザーに広告が出稿できるようにしましょう。
マイクロコンバージョンで小額でも勝ち続ける広告を配信することができます。是非お試しください。