SE(システムエンジニア)の平均年収【業種ポジション別に解説】

IT技術を導入する企業が増えた近年、国内全体で需要が高まっているSE(システムエンジニア)。

高収入というイメージもあることから、SEへの転職を考えいる人も多いでしょう。しかし、実際に転職するとなると、やはり気になるのは年収ですよね。

そこで今回は、SEの平均年収や年齢別の平均年収、さらにSEの仕事が向いている人や年収を上げる方法などを、まとめて解説します。

SEへの転職を検討している人は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

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SEの平均年収は569万円

厚生労働省のホームページに載っている2019年度の賃金構造基本統計調査を参考にすると、SEの平均年収は569万円でした。

男女合わせた日本人全体の平均年収が441万円なので、SEの平均年収は平均水準よりも100万円以上高いことがわかります。

ではSEの年齢別や職種別の年収はどうなっているのか、さらに具体的な金額を見てみましょう。

年齢別に見るSEの平均年収

こちらは、2019年度の賃金構造基本統計調査をもとに計算したSEの年齢別平均年収です。

平均年収は、男女合わせた平均値として算出しています。

年齢(歳) 平均年収(万円)
20~24 340
25~29 443
30~34 521
35~39 551
40~44 631
45~49 606
50~54 667
55~59 665
60~64 423

全体を見て、平均年収がもっとも低いのは20~24歳の340万円でした。

20代前半は大学を卒業したあとに新卒で入社する人も多く、スキルや勤務年数が低いことが年収が低い理由だといえるでしょう。

20代後半になると徐々に年収は増えていき、50~54歳で平均年収のピークである667万円に。

50代になると勤務年数も長く、さらに管理職などを任される人も多いことが、年収が高い要因だと考えられます。

ただし、ここで紹介しているのはあくまでも全体としての平均年収です。

経験・スキル・階級などによっては、上記以上の年収を目指すことも十分可能でしょう。

SEの職種別平均年収

ここでは、SEの職種別の平均年収を紹介します。

職種別の平均年収については、転職サイトのリクナビがエンジニアを対象に年収調査を行っていたので、そちらを参考にしました。

こちらは、ソフト系SEの職種別平均年収をまとめた表です。

職種 平均年収(万円)
金融・保険系 744
外資系SIer・コンサルティングファーム 689
総合電機メーカー 660
専門コンサル系 656
医薬品・化粧品メーカー 622
通信系 571

ソフト系職種の中だと、もっとも平均年収が高いのは金融・保険系の744万円です。

次に外資系SIerの689万円総合電機メーカーの660万円なのが続く結果でした。

次に、ハード系職種の平均年収をまとめたものがこちらです。

職種 平均年収(万円)
金融・保険系 790
専門コンサル系 700
総合電機メーカー 623
医療機器メーカー 595
家電・AV機器・ゲーム機器メーカー 571
コンピュータ・通信機器・OA機器関連メーカー 568

ハード系もソフト系職種と同じく、もっとも平均年収が高いのは金融・保険系の790万円

続いて専門コンサル系の700万円総合電機メーカーの623万円などの平均年収が高い、という結果でした。

ソフト系SEとハード系SEの職種を比べてみると、上位年収は600~700万円を超えているのがわかります。

特に金融・保険系の職種に関しては、ハード系とソフト系どちらの職種でも700万円を超えており、年収水準の高い職種だといえますね。

SEのポジション別平均年収

続いて、SEのポジション別平均年収を紹介します。

こちらも職種別の年収と同じくリクナビの調査結果を参考に、ハード系とソフト系のそれぞれに分けたポジション別の年収を見てみましょう。

まずこちらは、ソフト系ポジション別の平均年収です。

職種 平均年収(万円)
プロジェクトマネージャー 733
コンサルタント・アナリスト 652
研究・テクニカルマーケティング・品質管理など 579
基盤・インフラ 575
ネットワーク設計・構築 547
通信インフラ設計・構築 543
パッケージソフト・ミドルウェア開発 512
システム開発 512
社内SE 510

ソフト系SEの場合、プロジェクトの予算やメンバーの選定など、システム開発の管理全般を担うプロジェクトマネージャーのポジションが、もっとも高い733万年の平均年収でした。

その次に平均年収が高いのは、データ分析を行うアナリストや、システム開発の責任者であるコンサルタントの652万円。

そのほかネットワーク設計や社内SEといったポジションは、年収500万円代が平均的な水準です。

続いて、ハード系SEのポジション別平均年収を見てみましょう。

職種 平均年収(万円)
半導体設計 569
研究・特許・テクニカルマーケティングなど 563
セールスエンジニア・FAE 544
光学技術 541
製造技術 525
生産技術・システム設計 521
制御設計 518
機械・機構設計 511
素材・半導体素材・化成品関連 505

ハード系の場合、550万円以上の高い平均年収が期待できるのは半導体設計やテクニカルマーケティングを行うポジションです。

そのほか、セールスエンジニアやシステム設計などを行うポジションは、500~550万円ほどの年収水準でした。

近年は製造業の景気が減少傾向にあるためか、ソフト系のポジションに比べるとハード系ポジションの年収は全体的な水準が若干低めです。

ただ、ハード系のポジションでも高年収を得ているSEは多くいます。

特に半導体設計は、大手メーカーをはじめとする企業の人材は高いニーズがあり、転職する企業によってはソフト系より高い年収も目指せるでしょう。

SEの月収・ボーナス

ここからは、SEの月収やボーナスについて詳しく紹介します。

2019年度の賃金構造基本統計調査を参考にしたSEの平均的な月収・ボーナスは、以下の通りです。

  • 月収:38万円
  • ボーナス:112.9万円

ただし、こちらは男女合わせた平均月収とボーナスなので、さらに年齢や企業の規模などによっても数字は変わります。

また、IT業界は男性に割合が多く、女性の割合は全体の4/1ともいわれている職種です。

そのため、IT業界全体を見ても、男性のほうがプロジェクトマネージャーやコンサルタントなどの管理職に就いている割合が大半を占めます。

そういったことが、業界全体の月収やボーナスの底上げをしている理由ともいえるでしょう。

SEの収入が高い理由

ここまでSEの収入が日本人全体の平均年収よりも高いことを解説してきました。

では、なぜSEの年収は高い傾向なのでしょうか?

SEが人材不足だから

SEの収入が高い一番の理由は、IT業界全体が人材不足だからです。

近年、どの企業でも業務のIT化は進んでおり、ITの導入によって作業の効率化や人件費の削減などを行っています。

そのため、IT化を図っている多くの企業にとってSEの人材確保は必須。高い給料を払ってでも、SEを雇いたいと考える企業は少なくありません。

しかし、急速に成長するIT化やITを取り入れる多くの企業に対し、SEの人材の数は不足しているのが現状です。

どの企業もSEを欲しがっているので、人材の取り合いのような状態が起こっており、それがITの年収を高くしている大きな要因といえます。

専門的な技術が必要な職種のため

専門的な技術が必要なことも、SEの年収が高い理由として挙げられます。

SEが担う業務は主に、システムの構築です。システム構築には、プログラミングやシステム設計技術など専門的な知識や技術が必要なので、簡単に転職できる分野ではありません。

専門的な知識を学び、難しいスキルや経験を積んでいるからこそ参入できる仕事なのも、年収が高い理由です。

仕事の成果や階級が給料に反映されやすい

SEの収入が高いもう1つの理由が、仕事の成果や階級が給料に反映されやすいこと。

重要なプロジェクトを担うようになればそのぶん給料は上がりますし、若くしてチームをまとめる立場に就く人もいます。

階級が上がればもちろん給料も上がるので、こういった点も、SE全体の収入を高くしている理由といえるでしょう。

SEの仕事は専門的な技術や知識が必要なので、スキルの高い人は大きなプロジェクトや案件にも早い段階で関われる可能性も高いです。

SEのキャリアパス

SEのキャリアパスは、どんなものがあるか紹介します。

需要の高い職種に転職する

SEのキャリアパスとしてまず挙げられるのは、需要の高い職種に転職するキャリアです。

今後需要が高まると予想される職種、もしくは現在需要の高い職種に転職することで、給料・スキルともに高いキャリアを目指せるでしょう。

今後需要が高まると予想される職種には、以下のようなものがあります。

  • AIエンジニア
  • IoTエンジニア
  • データサイエンティスト
  • セキュリティエンジニア
  • AV・VRエンジニア

機械学習やディープラーニングなど、AI技術に携わるAIエンジニアは、最近でも需要が高まってきている職種です。

今後の人工知能技術のさらなる発展を考えると、キャリア形成には適している職種といえます。

また、AV・VRエンジニアといったエンタメ業界で注目されている職種も、需要は高いです。

AVやVRはエンタメ業界だけでなく医療・教育現場でも導入が期待されているので、キャリアアップするには狙い目の職種かもしれません。

こういった需要の伸びが期待できる職種は、キャリアアップを目指すなら押さえておくといいでしょう。

SEのスペシャリストを目指す

SEのスペシャリストを目指すのも、キャリアプランの選択肢の1つです。

 

SEのスペシャリストになるには、20代の若いうちは経験を積んで技術を磨き、30代で規模の大きい企業や開発技術の高い企業に転職する、などの道があります。

30代以降はさらに技術や経験を磨いていけば、40代を迎える頃には業界の第一線で活躍できる人材になっているでしょう。

また、SEのプロジェクトマネージャーになるという選択肢もあります。

プロジェクトマネージャーになるにはITスキルはもちろんのこと、マネジメントスキルや人材育成など、総合的な能力も必要です。そのため、スペシャリストを目指すよりも、より計画的なキャリアプランを考える必要があります。

たとえば、20代では経験を積み、高いプログラミングスキルを習得。30代から大規模の企業に転職し、マネジメントスキルや人材育成などを勉強したとしましょう。

そこで培った知識やスキルを活かし、40代以降でプロジェクトマネージャーを目指す、などのキャリアがあります。

SEのスペシャリストやプロジェクトマネージャー、どのポジションを目指すにしろ高いITスキルの習得は必須です。将来的に自分の目指すポジションをしっかり考え、計画的なキャリアプランをつくれるよう考慮しましょう。

会社の管理職に就く

転職やスペシャリストを目指す以外に、

 

企業内での管理職に就くキャリアもあります。同じ職場に所属したとしても、課長・部長クラスに管理職になれば給料はぐっと上がり、高いキャリアが築けるはずです。

ただし、課長や部長クラスの管理職は責任者ということだけあり、簡単に付けるポジションではありません。

高いスキルや経験は大前提として、マネジメント力やリーダー性、さらに部署全体を統括する総合的な判断力などもいります。

役員や社長との人間関係、部下からの評価なども関わってくるので、管理職を目指すのであれば仕事の経験や実績に加え、社内での信頼なども重要です。

また、管理職になるには勤続年数も関わってくるため、ほかの企業への転職は基本的にできない点も頭に入れておかなければなりません。

SEの年収が高い企業

続いて、SEの年収が高い企業はどこなのかを紹介します。

数あるIT系企業の中でも、SEの年収で特に高い水準が期待できるのは「野村総合研究所」です。野村総合研究所の有価証券報告書を確認したところ、2019年度の平均年収は1,235万円でした。

SEの全体平均年収が569万円なので、じつに倍以上の年収を目指すことも可能です。

そのほかだと、以下のような企業でもSEで高い年収を目指せます。

  • 日本電気株式会社:年収約790万円
  • 富士通:年収約750万円
  • NTTデータ:年収690万円

ただし、ここで紹介したのはあくまでも平均年収なので、転職してすぐに高水準の年収が期待できるわけではありません。特に20代は年収が平均よりも低いことが多く、若いうちは経験を積んで技術を磨くことに専念する必要があります。

SEに向いている人

次に、SEに向いているのはどんな人なのかを解説します。

勉強が好きな人

SEは、クライアントから受けた要件を理解し、その要件に沿ってシステムの構築や設計などを行います。

クライアントの要件に沿った仕事をこなすためには、幅広いプログラミング知識や、要件定義書の作成など、勉強しなければいけないことが山積みです。

したがって、勉強が好きな人や、理解力の優れた人は、SEに向いています。

逆に勉強が嫌いな人、物事をきちんと理解するのが苦手な人は、SEにはあまり向いていないかもしれません。

変化に柔軟に対応できる人

変化に柔軟に対応できる人も、SEの仕事をするには向いています。

SEが携わるIT技術は、短期間の間にどんどん変化するもの

たとえば、最近でこそビジネスにも導入されているAI技術などは、ほんの数年前まではほとんどビジネス市場には出回っていなかった新しい技術です。

また、AI以外でもITに使われている技術やプログラミング言語は日々変化を続け、今後はさらに新しい技術が出てくることも予想されます。

そのため、SEの仕事を効率よくこなすためには、急速に変化していく技術や言語に柔軟に対応することも必要です。

コミュニケーション能力の高い人

コミュニケーション能力の高さも、SEに向いている人の特徴として挙げられます。

SEはクライアントから受けた要件をもとに、要件定義書や設計書を作成しなければなりません。

このとき、クライアントとうまくコミュニケーションが取りながら仕事を進めることも重要です。

また、SEの仕事は自分一人で行うものではなく、プログラマーをはじめとしたチームとして行います

ほかの社員と一緒に開発を担うことも多いので、そういった場面でもコミュニケーションは必要です。

SEが年収を上げる方法

ここからは、SEが年収を上げるための方法を3つ紹介します。

プログラミングスキルを身につける

SEが年収を上げる方法として、プログラミングスキルの習得があります。本来、プログラミングはSEの仕事ではなく、プログラマーの仕事です。

しかし、SEがプログラミングスキルを身につけていると、プラグラマーの負担が減るだけでなく仕事全体の効率がよくなります。

また、プログラミングスキルのあるSEはそれほど多くないため、会社から見た人材価値も高めです。

周りのSEよりも一段階上のレベルになって高年収を目指したいのであれば、プログラミングスキルの習得を検討してみるといいでしょう。

フリーランスになる

フリーランスになるのも、SEの年収を上げる方法の1つです。SEの年収は日本人全体の平均年収と比べると高めですが、会社に属しているあいだは、会社の上限年収を超えることはできません。

しかし、フリーランスになれば自分で仕事を受注できるので、仕事をこなせばこなすほど収入は増えます。高いスキルや経験があれば、年収1,000万円以上も目指せるでしょう。

特にSEはもともと人材が不足している職種なので、うまく仕事を探せば仕事で困ることもありません。

収入を増やしたいと考えるなら、フリーランスになることを視野に入れてみるのもアリですね。

関連記事:SEがフリーランスとして独立する3つの方法と成功者・失敗者の特徴を解説

人脈を広げる

人脈を広げることも、SEの年収を上げるための手段としては有効です。

SEの仕事は、案件を受注する際に仲介業者をはさむと、そのぶん1案件あたりの単価は低くなります。

しかし、直接案件であれば単価は格段に上がり、通常単価と比べると10~20万円以上の差があることも。

直接案件を獲得するためには、経験やスキルだけでなく人からのコネも必要です。

特にフリーランスで安定した収入を得るためには、広い人脈づくりは欠かせません。

人脈が広がればそれだけ直接案件に繋がる可能性も高まるので、人脈を広げることもポイントとして覚えておくといいでしょう。

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まとめ:SEの平均年収は569万円

SEの平均年収は560万円で、日本人全体の平均年収を100万円以上も上回る職種でした。

SEは専門的な技術が必要な職種ということもあり、経験やスキル、転職する業界などによっては平均以上の年収も十分目指せます。

さらに高い年収を目指すなら、プログラミングスキルの習得・フリーランスへの転向・人脈の獲得などの方法も視野に入れておくといいでしょう。

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この記事をかいた人

moja

アメリカでSE→フリーランス→起業 海外での働き方から、フリーランス、起業までわかりやすくお伝えできるようにします。 最近は広告とデザインに注力中。