前回creiveでは、ブレスト(ブレインストーミング)の「意味・ルール・進め方についてご紹介しました。
今回はブレストに参加する前に、自分でアイデアを広げておくためのお役立ちツール(マインドマップ)を3つほどご紹介します。
ブレストツール
複数人で行うブレストですが、より質の高い会議にするためには、参加するメンバー個人個人が事前に考えを広げておくことも重要です。その中心となる考え方に「マインドマップ」というものがあります。
そもそもマインドマップとは、イギリスのトニー・ブザンが開発した思考を整理したり、アイデアを膨らませる時に利用する思考法です。
地図の中心に自分が考えたいテーマの絵や文字を配置し、そこからイメージを膨らませながら枝が生えるように放射状に線を伸ばし階層構造をつくり枝をつないでいきます。こうすることにより、思考を途切らせずにアイデアを芋づる式に引き出すことが可能となります。
それでは、ブレスト会議に参加する前に、便利なツールを利用して自分の発想を限界まで広げておきましょう。
Coggle
1つ目のツールはCoggle。Coggleは、無料で利用することができる、オンラインマインドマップ作成ツールです。英語だけでなく、日本語でも書き込むことができます。
1.サインアップ
Googleのアカウントをもっていればサインアップ可能です。真ん中下にある「+サインアップ」ボタンをクリックしてアカウントを作成してください。
2.新規作成
アカウントを作成したら、さっそくマインドマップを作成します。右上の赤く囲われた部分が新規作成ボタンになります。
3.マインドマップを作成
あとは、「ここをクリック」「こっちでもOK」という部分をクリックして、枝を追加していけば自分が思い描くマインドマップをオンライン上で作成することができます。
編集を許可することにより、1枚のキャンバスを使って複数人で共同作業をすることも可能です。反映はリアルタイムではなく更新した際に反映されるので、スピーディーにはいきませんが、遠隔でマインドマップをみんなでちょこっと共有したい時などには使えます。
Googleアカウントを利用してログインしている場合、Googleドライブにマインドマップを保存することも可能となっており、作成したマインドマップを「pdf」や「png」形式としてダウンロードすることもできます。
書き込むキャンバスの幅や高さに上下左右の上限がないため、アイデアを広げたいだけ広げることができます。
▷ Coggle
bubbl.us
続いてご紹介するのは、「bubbl.us」というブレーンストーミングの際に使える、無料のオンラインマインドマップ作成ツールです。
直感的で使いやすく、ちょっとしたアイデア出しの際にはアカウントの作成も必要なく利用できるので重宝しています。基本的操作としては「バブル」と呼ばれる箱をを使ってガンガンとアイデアを広げていきます。
右にバブルを増やしていきたいときは、どれかのバブルを選択した状態で「Tab」ボタンをクリックします。下にバブルを増やしていきたいときは、「Command」+「Enter」を押します。もしくはカーソルをオンマウスしているときに登場する白いマークをクリックしてもバブルを増やすことが可能です。
バブルの見た目を自分の好みに色を変えることができるのも嬉しい機能の1つです。バブルを選択してドラッグ&ドロップするだけで場所を簡単に移動させることができます。
アカウントを作成せずに作業をしていると、定期的にサインアップを求められます。作ったマインドマップを保存したい場合は、メールアドレスか、GoogleかFacebookを利用してアカウントを作成しましょう。
またオンライン上で複数人で作業することも可能です。ただしこちらも編集後、リアルタイムに反映はされませんのでご注意ください。
▷ bubbl.us
Post-it
オンラインツールはちょっと… という方には、ブレストツールとして「Post-it」や「付箋」を使ってアイデアを出すことをお勧めいたします。制限時間を決めて、アイデアを出し思いついたことからPost-it1枚に1つのアイデアを書き込み、どんどんとアイデアを広げていきます。。
「Post-it」はスリーエムの商標の商品で、アイデアを大量に出す際に便利なツール。そこで大量に出したアイデアにさらに付加価値を与えるための、役立つ「分類手法」を2つほどご紹介いたします。
ポジショニングマップ
ポジショニングマップは、画期的なアイデア出しのための切り口を探すための手法です。
1. 書き出されたアイディアを鳥瞰する
2. アイディア全体を二分する切り口を2つ探す
3. 分類に従ってアイディアを並べる
4. アイディアが少ない場所を特定する
mmm.co.jp
図のように2軸マトリクスを作成し、発想の偏りを見つけます。
よくでるアイデアは同じようなカテゴリに分類されることが多いです。偏りがあって薄い部分が斬新なアイデアを見つけられる場所になります。一般的には「ブルーオーシャン」や「認知バイアスを壊す」と言われる部分ですね。
親和図法
アイディアをまとめて構造化するための手法です。
1. 書き出されたアイディアをバラバラにする
2. 似たアイディアを集め、島にする
3. アイディアの修正や追加をする
4. 島に分類名をつける
5. さらにアイディアを統合して貼り出す
mmm.co.jp
大量に出したアイデアを、一旦バラバラにしてカテゴリわけすることにより構造化し、さらなるアイデアを追加していきます。分類して構造化することにより、新たな組み合わせや、今まで思いつかなかったような企画を見つけやすくします。
また、Post-it Plusというアプリもあって、スマホのカメラで撮影したPost-itをアプリ内で整理して共有することが可能です。興味がある人は下記からダウンロードしてみてください。
最後に
いかがでしたでしょうか?
アイデア出しに役立つ3つのブレストツール。もし気に入ったものがあればぜひ利用してみてください!