Webサービスの作り方を知りたいなら読むべき!個人開発者のブログや書籍を紹介

Webサービスを個人開発するときに頼りになるのが、実際に個人開発をした経験のあるエンジニアの体験談です。

プログラミングスクールでも、個人開発ができる程度の技術を教えてくれますが、サービスをリリースした後の運用や収益化まではフォローしてくれません。

個人開発のWebサービスでマネタイズを考えているなら、サービスの開発に取り掛かる前に先輩エンジニアが発信する失敗談や経験談を読んで、自分の開発の参考にすべきでしょう。

この記事では、Webサービスを個人開発する際の流れと個人開発する際に参考にしたいブログ・書籍を紹介します。

Webサービスの企画からリリースの流れをざっくりと紹介

Webサービスを作る際の企画作成からリリースまでの段階は大まかに6つあります。

  1. 企画
  2. 下調べ・準備
  3. 設計
  4. 開発
  5. プロモーション
  6. 運用

ただ、この中で重要なことはある程度決まっています。

それが「下調べ・準備」です。

Webサービスを作ろうと思う方であれば、企画案はいくらでも浮かんでくるはず。その企画を

  • 本当に需要があるのか?
  • 実現可能なサービスなのか?

など下調べ・準備をどれだけ行うかで、サービスが成功するのか失敗するのか。はたまたニーズが全くないと気づくかが決まります。

では下で重要な下調べ・準備についてご説明していきます。

Webサービスでマネタイズするなら準備段階が一番大切

オリジナルのWebサービスを作って稼ぐことを考えているなら、準備段階の下調べが重要です。

Webサービスを作るにあたって、準備段階で考えるべきことをリストアップしました。最低でもこれくらいは考え、データを取り、分析しておかないと稼げるWebサービスを作るのは難しいでしょう

マネタイズを目的としていない場合でも、作ったWebサービスを公にするなら、考えておきたいですね。

  • 作りたいアイデアを出す
  • サービスを使って欲しい層を分析する
  • 類似サービス・ライバルを分析する
  • 自社サービスの強みを作る
  • どの技術で作るのが最も良いのか考える
  • サービスが法的に問題ないか調べる
  • サービスを作るためにかかる金銭を調達できるか調べる
  • サービスを作ることで既存サービスなどとトラブルになる可能性がないか検討する

市場にない全くのオリジナルのサービスを作り、それがヒットすればいいのですが、現時点でないものを作るのは難しいです。

実際には、すでにあるサービスと似たもので、必要としている人が違うものを作ってマネタイズすることになります。

その場合は、既存サービスと比較して何が強みなのかを分析しないと売れません。

つまり、準備段階の下調べがものをいうのです。

「これがあれば便利」「きっと他の人も使いたいに違いない」という思いだけで、サービスを作り始めてしまうと車輪の再発明になってしまう可能性もあります。

車輪の再発明とは、すでにあるサービスそのものを自分で作ってしまうことです。時間がもったいないですよね。

作りたいアイデアを出す

まずは「こんなサービスが欲しい」「こういうのがウケるんじゃないか」といったアイデア出しです。

お金は関係なく強烈に作りたいものがあるうちはいいですが、マネタイズを目的とするならアイデアはいくつあっても足りません。

出したアイデアのうち「これならできそう」となり、実際にサービスになるのは数%だからです。

個人開発をしている人の多くが、この段階で行き詰まるのも事実です。

関連記事:【アイデアの出し方】アイデアの発想フレームワーク7選

サービスを使って欲しい層を分析する

アイデアが思い浮かんだら、「そのサービスを使って欲しい人はどんな人なのか」「そのサービスを欲しがる人はどんな人なのか」を想像し、分析します。

いわゆるペルソナ分析というものです。

この段階でサービスを買うであろう人、買って欲しい人を具体的にしておかないと、サービス開発時に行き詰まる可能性があります。

たとえば「この機能を追加したいが、他の機能を縮小しなければいけない」といった場合の判断基準に「実際に使う人ならどう感じるか」という観点が抜ける場合があるからです。

ペルソナ分析は、サービスを利用する顧客が自分の目の前にいるかのように分析するのが一番です。

類似サービス・ライバルを分析する

ペルソナの分析までできたら、類似サービスやライバルになるサービスを分析します。

ライバルが有料であったとしても、課金して使ってみるといいでしょう。

ライバルのサービスのいいところ・悪いところを分析することで、自分が作ろうとしているサービスの何を強みにすべきなのかやライバルとの差別化のアイデアが浮かびます。

ライバルのサービス作成者よりもライバル製品について詳しくなるのが理想です。

自社サービスの強みを作る

ライバル分析まで行ったら、自分で作る予定のサービスの強みを作りましょう。

強みを作る場合に、先ほどのペルソナ分析も役立ちます。

あなたが作るサービスを利用する予定の人が喜んで課金してくれるような強みを作ればいいのです。

  • ライバルに比べて自分のサービスのどこがいいのか
  • その代わりライバルより劣っている部分は何か
  • サービスを使ってくれる人はそれをよしとしてくれるか…

そんなことを考えながら、作りましょう。

どの技術で作るのが最も良いのか考える

技術選定を行います。

Webサービスを作るにあたってどの技術で作るのが最もいいのかを考えましょう。

はじめてのWebサービスならどの技術がいいのかわからないかもしれませんね。

そんなときは、メンタリングサービスなどを利用して、技術に詳しい人に意見を聞いてみるといいでしょう。

  • ローンチ後のメンテナンスの容易さ
  • 金銭的な問題
  • 今の自分でできる技術か(習得が簡単か)
  • 他に譲渡する場合に問題がないか

といったことが、考える軸になりますよ。

サービスが法的に問題ないか調べる

法的に問題があるサービスを作ろうと思う人はいないと思います。

¥しかし 、サービスに利用予定の画像の著作権や、アイデアの盗用など、うっかり法的な問題を抱えてしまう場合もあり得ます。

詳しいことは、専門家に聞くしかないのですが、Web APIや利用予定のプラットフォームの利用規約、著作権に関しては自力で調べることが可能です。

サービスを作るためにかかる金銭を調達できるか調べる

サービスを作るためにかかるお金とサービスを維持していくために必要なお金について調べておきましょう。

  • 「そんなに利用者はいないだろう」と思っていたら、Twitterでバズってしまい、サーバーが落ちた。
  • サーバーの維持費用だけで、月の出費が痛い

といった話はよくあります。

どれくらいの金額がかかるのか、自分で用意できないとしたらどこから調達するのかについては、調べておきましょう。

サービスを作ることで既存サービスなどとトラブルになる可能性がないか検討する

  • アイデアをパクった
  • 模写された
  • コードがほとんどそのまま

といった典型的なトラブルは、避けたいですね。

既存サービスの開発者は、もしかしたら未来の共同開発者になるかもしれません。

また、変な部分で炎上して「パクリサービスの人」などの悪名がついてしまうと、業界内での居心地が悪くなります。

Webサービスを作るために必要な技術

Webサービスを作るために必要な技術にはこの3つがあります。

使用する言語や開発環境については、どんなサービスを作りたいかによって異なりますが、基本的にこの3つは必ず必要になってきます。

  • フロントエンド技術(サービスの外観)
  • バックエンド技術(データベースやサーバー)
  • プロモーション(どうやって知ってもらうか)

「中身さえよければ、売れる」と考えている職人気質の人もいますが、多くのWebサービスがある中で、ターゲットになっている層の目に留まるには外観も疎かにできません。

あなたも似たようなサービスから1つ選ぶなら、外観が好みで使いやすい設計になっているものを使いますよね。

ユーザーに情報を入力してもらうなら、サーバーやデータベースの知識はもちろん、ユーザーからもらった情報を保持する際のセキュリティに関する技術も必要になってきます。

一昔前になくなった大手ファイル宅配サービスのように、安心して情報を預けられないとわかったサービスは、炎上し消えてしまう運命にあるからです。

自分一人で使うためだけのサービスならともかく、「誰かに買ってもらう」「誰かに使ってもらう」のが目的のWebサービスなら、サービスを「知ってもらい」「買ってもらう」ための技術も必要でしょう。

黙っていても口コミが広がって買ってもらえるサービスは、存在しないと思っていた方がいいです。

Webサービスローンチまでに必要な技術が学べるUdemy教材

Webサービスをローンチするまでに必要な技術が学べるUdemyをピックアップしました。

  • デザイン
  • データベース
  • 広告運用術

の3つをリストアップしたので、参考にしてください。

Webサービスをリリースし運用した経験者が語る失敗ポイントと壁

実際にWebサービスをリリースし、運用した経験のある人が、体験談をブログにまとめています。

代表的なブログを紹介しますので、失敗ポイントやサービスをリリースするまでにあたった壁について参考にしましょう。

個人開発している人の記事ばかり集めたので、リアルな声が聞こえてきますよ。

新規Webサービスを独りで開発・運用する際に立ちはだかった壁とそれを乗り越えた方法まとめ【個人開発】

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サービスを作るのが趣味で、普段からWebサービスを作ってはリリースし、壊しというサイクルを繰り返しているという著者による「個人開発でWebサービスをローンチするとこんな壁にあたります」が赤裸々に書かれた記事です。

  • 『そもそもアイデアが浮かばない』
  • 『誰にも使ってもらえない』
  • 『サーバーが落ちる・サーバー代が高くて詰む』
  • 『穴のあいたバケツの穴を塞げない』

といった、読んでいるだけで背筋が寒くなるけれど、サービス開発あるあるな壁を実体験を元に紹介してくれます。

各壁には「遭遇確率」が掲載されており、「筆者はこんな目にあったけれど、気をつけていれば遭わないかも」という指標にもなります。

たとえば、「アイデアが出てこない」の遭遇確率は星5のうち4。「DDoS攻撃を受けてサービスが瀕死状態になる」は星5のうち1となっていました。

元記事:新規Webサービスを独りで開発・運用する際に立ちはだかった壁とそれを乗り越えた方法まとめ【個人開発】

5分で笑えるWebサービスの作り方

webサービス,作り方

「5分で笑えるWebサービスの作り方」は、『企画で悩んでいる方やこれからハッカソンに参加したい方』向けのスライドがまとまっています。

5分で笑えるとありますが、「秒速で稼げるようになる」話ではなく、「継続的な収入よりも1回のバズ」を狙った「名刺がわりになる」サービスのアイデアの出し方、作り上げるまでの走り方を紹介したスライドのまとめです。

57枚というスライドの枚数に「多い…」と感じる人もいるかもしれませんが、このスライド自体が「5分で読めて、なんとなくできる気になって、サービスを作りたくなる」構成になっているので安心してください。

「あの、クスッと笑えて友達にシェアしたくなるコンテンツはこうやってできていくのか」ということが知りたい人におすすめです。

元記事:5分で笑えるWebサービスの作り方

Webサービスを5年間くらい作って運用して分かったこと。

webサービス,作り方

2014年の記事なので少々古いのですが、「Webサービスを5年間くらい作って運用して分かったこと。」は、Webサービスを作った後のPRや収益について書かれた記事です。

実際に作ったサービス自体がうまく収益を生み出さなくても、その実績を見て受託制作のご依頼をいただくこともあります。

引用:Webサービスを5年間くらい作って運用して分かったこと。

など、PRでやったこと・やったけれど無駄だったこと、収益面で支えになっていることが書かれています。サービスをローンチしてからの運用について知りたい人向けの記事です。

元記事:Webサービスを5年間くらい作って運用して分かったこと。

Webデザイナーだけど初めてのiPhoneアプリを7日間で開発した手順と制作ツール

webサービス,作り方

「Webデザイナーだけど初めてのiPhoneアプリを7日間で開発した手順と制作ツール」は、Webデザイナーの著者が初めてのiPhoneアプリを7日間で開発した体験談が書かれている記事です。

アプリ制作は全くの未経験だった著者が開発からリリースにいたるまでの道のりを解説してくれます。

はじめてのアプリ開発にも関わらず企画からリリースまで7日間で終わったのは、企画段階で『途中でブレることなく一直線にゴールを目指すため』の3つの縛りを決めていたおかげのようです。

著者が課した3つの縛りはこれら。

  1. いま持ってる知識とスキルの1割増くらいで作れるものを
  2. 一週間で作る
  3. マネタイズまで含めて考えること

引用:Webデザイナーだけど初めてのiPhoneアプリを7日間で開発した手順と制作ツール

記事中には、なぜこの3つの縛りにしたのかや、実際に開発してみて縛りはどうだったのかについて書かれています。

リリース後の成果や収益についても言及しているので、これからiOSアプリを開発しようという人は参考になるでしょう。

元記事:Webデザイナーだけど初めてのiPhoneアプリを7日間で開発した手順と制作ツール

「質問箱」を作った個人開発者・せせりさんの語る、「個人開発はおすすめしない」理由!?

webサービス,作り方

質問箱」を作った個人開発者のせせりさんが個人開発について語るインタビュー記事です。

何本もの個人開発サービスを事業譲渡しているせせりさんですが、個人開発について聞かれ

  • 「お金儲けのために個人開発しようとするのはおすすめしない」
  • 「個人開発は効率が悪い」

と一刀両断に。

せせりさんが個人開発をしていく理由や、人気の個人開発サービス作成者にしかわからない苦労について語ってくれています。

Webサービスのつくり方 ~「新しい」を生み出すための33のエッセイ


Webサービスのつくり方 ――「新しい」を生み出すための33のエッセイ Software Design plus

Webサービスのつくり方 ~「新しい」を生み出すための33のエッセイは、ブログ記事ではなく書籍です。

企画から開発までの一切を一人でやろうという人が参考にすべき書籍です。

発売年月日は2012年と古いですが、企画出しからサービスローンチまでの流れがわかり、発生する心理的・物理的トラブルに関しても具体的に書かれています。ブログ記事よりも内容が厚く、一冊手元に置いておくとサービス開発の際に役立ちます。

著者ブログ:ゆーすけべー日記

まとめ:Webサービスは簡単そうで難しい!計画通りにいかなくても挫折しないで

Webサービスを作るのは簡単ですが、作ったサービスを使ってマネタイズするのは難しいです。どれだけ下準備に時間をかけ、完璧と思える企画・設計をしたとしても、作成段階でイレギュラーな事態に遭遇します。

イレギュラーな事態は、技術的な問題であることもありますが、開発者の「思っていたのと違う」「もっとこうしたい」という欲求から出ることも多いのです。紹介した個人開発者のブログのいくつかにも書いてありましたが、Web制作は計画通りに行かないのが当たり前です。

自分の思ったように行かなくても放り投げずに、最後までやり切りましょう。楽しんで開発すると、余計な手間がかかった分だけ開発したサービスに思い入れができますよ。