ブログを書いたり、長文を書く方にとって、自分の考えをまとめる・コンテンツを書く順序を決める・情報の整理を行うという作業はいい文章を書く上で必須の作業です。
そんな必須作業を手助けしてくれると、ライターに根強く人気なツールがあります。それが「マインドマップツール」です。
最近では、ダウンロード型・クラウド型・スマホ対応型など様々なツールがあり、初心者にとってはなにがいいのか分からない状態…。
そんな初心者の方のために今回は、様々なツールを項目分けし、おすすめを紹介していきます。
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そもそも「マインドマップツール」って何?
マインドマップはトニー・ブザン(Tony Buzan)が提唱した思考・発想法の一つで、頭の中で起こっていることを目に見えるようにした思考ツールの事です。
ちなみに、 「マインドマップ」という呼び名は、英国ThinkBuzan社 が商標登録を取っています。
マインドマップを使うタイミング
「思考を整理する」
「情報を整理する」
など使い方は様々です。
私はライターの方とお会いする事も多いですが、数年前より「マインドマップを使っています」という方が増えてきたような気がします。
ツールという便利なものが出来てきたことで、使いやすくなりライティングに応用される方も増えてきたのではないでしょうか。
マインドマップをライティングで使う上でのメリット・デメリットをご紹介します。
マインドマップを利用するメリット
マインドマップを利用するメリットは
- 書く前に必要な情報・いらない情報を整理できる
- コンテンツを書く順番を決められる
- いきあたりばったりで記事を書いてしまうリスクが減る
等が挙げられます。
ライティングを行う前に、競合分析を行ったり、どういったコンテンツをユーザーが求めているのかマインドマップに落とし込む事でライティングの際に、
「辻褄があっていない」
「重複説明がある」
という状態も避けられるので「何を書こうと思っていたんだっけ?」「結局なにがいいたいんだっけ?」という読んでも意味がわからない記事を作るリスクを減らすことにもつながります。
マインドマップを利用するデメリット
マインドマップを利用するデメリットは
- 完璧に作成しようとしすぎて、時間が取られる可能性がある
- コンテンツを書く際に、マインドマップを意識しすぎた結果自由な発想ができない
が挙げられます。
完璧主義者の方にとってマインドマップ作成は、かなりストレスになるはずです。
「ここの構成が気になる」「どうやって作成すればイイのか完璧なルールがほしい」と、なってしまっては時間だけがかかってしまい肝心のコンテンツ作成に望めません。
また、マインドマップを意識しすぎるのもよくありません。
コンテンツは書いていくなかで、新たな発想がでてきたりするものです。
マインドマップはあくまでざっくりとした道筋です。その道筋に大きく離れないレベルであれば、書きながら修正していくことも時には必要です。
もしどうやって使うのがいいのか迷っている方は、まず「1つのマインドマップを書く」事から始めてみましょう。
手を動かすことで、メリットもデメリットにも気付くことができるはずです。今回は初心者の方にもわかりやすいように、簡単なマインドマップを作成してみました。
主の項目から1つ目の枝をh2、2つ目の枝をh3というように作成しています。
記事を外注する際も、このように項目を事前に作成し指定することでイメージしていた記事と違ったものが納品されるリスクを軽減することが出来ます。
もし記事外注をしている人は行ってみてくださいね。
関連記事:記事外注するときに便利なおすすめノウハウとやり方について
マインドマップツールのおすすめ【完全無料】
ツールはできるだけ無料で使えるものが誰だっていいですよね。
今回はマインドマップツールの中から、無料のものだけご紹介します。
ブラウザ型
ブラウザ型はサイトにアクセスをするだけで、ツールを使うことができます。
インストールする手間もかからないですし、PCの容量を無駄にすることもありません。オフライン状況では使用できませんが、PCを使用する際にオフラインになることはほぼ無いと思うのでデメリットにはならないですね。
Coggle
PDFやPNG形式でダウンロードすることが出来るツールです、共有も可能で、共有の際には、閲覧のみか編集を許可するかを選択できます。
また、過去のバージョンを履歴モードでさかのぼることが出来るので、
誰が、何を、いつ変更したのかを確認することも可能です。
MindMeister
無料版では、作成可能なマップ数は3つまで。他のツールに比べ、無料版の制限が厳しいです。
有料版にアップデートをすれば問題なく利用することができます。
https://www.mindmeister.com/ja
Mind42
2008年ごろに流行ったクラウドツールです。JavaScriptを利用しており、FlashではなくHTMLベースで動作しています。
Flashがうまく作動しない方はこちらのツールを利用するのがいいとです。
Sketchboard
複数人で共同作業が可能なツールです。
リアルタイムで書くことが可能です。チームでの修正を行う際に、エクスポートなど不要なので、エクスポートが嫌いな人は試してみてください。
スマホアプリ
スマホで手軽にマインドマップを作る方も増えました。
PCを開く手間もかからないですしささっと作ることができるのがメリットです。
ただしスマホの画面の大きさには限りがあるので、使いづらい場合もあります。
また大掛かりなマインドマップになると全体把握もしにくくなるので大掛かりなマインドマップになる場合はPCで作成することをおすすめします。
Mindly
Mindlyはマインドマップが宇宙のようなデザインで広がるツールです。
円を一つ削除すると、ブラックホールに吸い込まれるようになっており、アプリのUIが全て宇宙をモチーフに設計されています。
Simple Mind+(Simple Mind Free)
IOSとAndrodid両方に対応しているのがこのアプリ。
文字の色や枝の種類も自由に変更できる、無料で十分使い倒せるマインドマップアプリです。他のユーザーと共有する場合は有料になります。
http://www.simpleapps.eu/simplemind/
インストール(ダウンロード)型
最近ではPCにダウンロードしてからツールを使用することも減りました。ですが、インストールをすることにより。
オフラインの状況でも使用できるメリットがあります。
XMind
業界でも有名なマインドマップツールがこの「XMind」です。
日本語にも対応しており、多くのユーザーに愛されています。無料版と有料版の提供がありますが、無料版はExcel・PDFなどのエクスポートができないだけなので無料版で十分使えます。
もしデータとして保存したい場合は、キャプチャなどを利用してそれでもエクスポートが必要な際には有償版を検討しましょう。
FreeMind
これも有名なツールです。Xmindではできませんでしたが、こちらは作成したマインドマップをPDFやPNG、HTMLといった形式で保存することもできます。
もちろん無料です
https://ja.osdn.net/projects/freemind/
MindMaple
無料版と有料版がありますが、高性能なので無料版で十分使えます。
MacやWindowsだけでなく、IOSアプリもあるので外出先でもマインドマップを簡単に確認することができます。
http://www.mindmaple.com/Default.aspx
Frieve Editor
OSの対応がWindowsのみになってしまいます。
USBメモリーにインストールして持ち運ぶことも可能です。
http://www.frieve.com/feditor/
WiseMapping
Zipファイルをダウンロード&解凍します。
後はJavaで実行する、最近のツールではないので使い勝手は正直微妙です。
Blumind
進捗バーを追加できるツールです。
「ここまで書いた」「進捗状況がこのくらい」など進み具合がわかりやすいです。
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/writing/se500270.html
追記:有料のおすすめマインドマップツールをご紹介
ここでは有料の中でも特におすすめのマインドマップツールを、4つに絞ってご紹介します。
- マインドピース
- iMindMap
- NovaMind
- Text2Mindmap
それぞれ特徴が異なりますので、ご自身の利用用途にあったマインドマップツールを選んでお使いください。
それでは以下から詳しく解説していきますね。
マインドピース
全ての作業が直感的に行えるとてもシンプルで操作性が高く、使いやすいと評判のマインドマップツール「マインドピース」。
操作説明を読まなくても直感的に誰でも使えるようになっており、サイトのインターフェイスもとてもシンプルで使いやすいのが特徴です。
また、Mac、Windows両方に対応しているので、どちらのパソコンをお使いの方にも利用が可能となっています。
http://mindp.kantetsu.com/
iMindMap
マインドマップの発明者である”トニー・ブザン”が推奨しているマインドマップツール「iMindMap」。
特徴としては、他のツールで作成したマインドマップをインポートすることが出来る他、使える機能も多彩でとてもコスパが良いことが挙げられます。
機能性が優れている上に使い勝手も良いので、企業などでもよく使われているマインドマップツールの一つです。
https://www.ayoa.com/previously-imindmap/
NovaMind
企画書の作成や報告書の作成などにも、気軽に使えるマインドマップツール「NovaMind」。
アイディアをすぐに形にすることができる上に、操作性もかなり良いので比較的自由にマインドマップを作ることができます。
プレゼンテーション資料作りにも適しているツールなので、使用用途の幅はかなり広いですね。
また、NovaMindは無料版もあるので、気になるかたは一度無料版で試してから有料版を利用するのが得策です。
Text2Mindmap
テキストリスト形式で自分自身の思考を落とし込むことができる、マインドマップツール「Text2Mindmap」。
特徴としてはショートカットキーにも対応しているので、かなりスピーディに自分が作りたいマインドマップを作成することができることです。
また、Text2Mindmapで使えるプランは3種類あり無料で使えるプランも用意されています。無料プランで利用できる機能もかなり優れているので、まずはそちらから試しに利用してみてくださいね。
https://tobloef.com/text2mindmap/
マインドマップの書き方
マインドマップツールもわかったし早速使ってみよう!
とは思ったものの「書き方がわからない・・・」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
マインドマップは思考を整理するためにあるもの。「これが正しい」という書き方は無いもののせっかく作ったのに使いこなせなくてはもったいないです。
ここでは基本的なマインドマップの書き方をご紹介しますので参考にしてみてください。
なお、どのツールを使ってもいいように手書きで説明させていただきます。(メモ書きですので字が汚くてすみません・・・)
メインテーマは真ん中に書く
まずはメインテーマを真ん中に書きます。文章ではなくなるべく単語で書きましょう。
真ん中から枝を伸ばす
真ん中から枝を伸ばして関連するワードを書き入れていきます。
さらに枝分けをして具体性を広げていく
枝分けをした部分から、また枝を分けて具体性を広げていきます。見渡して見ましょう。
一つの枝だけを見ていると考えが固執してしまったり、メインテーマから逸れているようなことも考えてしまっている場合があります。
思ったことを書くことが大切ですが、ある程度「俯瞰」して見直すことが重要です。
全体を見てみる
ある程度、マインドマップが大きくなったら、マップ全体を
マインドマップツールに関するよくあるQ&A
ここではマインドマップツールに関する、よくある質問に関してまとめてみました。
- Webブラウザで使えるおすすめのマインドマップを教えてください
- PCでマインドマップを作成できる、おすすめのツールはありますか?
- マインドマップの学び方で、おすすめの本や学習方法はありますか?
- マインドマップツールは、具体的にどのようなことに役立つのでしょうか?
- マインドマップツールの無料と有料の違いは何ですか?
マインドマップツールを使い慣れていない方には、大変関係性が高い質問内容なので是非とも目を通してみてくださいね。
Q1:Webブラウザで使えるおすすめのマインドマップを教えてください
Webブラウザで使えるおすすめのマインドマップは、以下の4つです。
それぞれ無料で使えるツールですので、特徴を把握してご自身に合ったものご利用ください。
また、ツール別の詳細に関しては「ブラウザ型」の項目で詳しく解説していますので、是非とも参考にしてみてくださいね。
Q2:PCでマインドマップを作成できる、おすすめのツールはありますか?
パソコンでマインドマップを作成したいと考えている方には、パソコン自体にインストールできる以下のマインドマップツールがおすすめです。
上記は全て無料で使えるマインドマップツールなので、「インストール(ダウンロード)型」の項目を参考にしながら、自分に合ったものをご利用ください。
Q3:マインドマップの学び方で、おすすめの本や学習方法はありますか?
マインドマップに関して学ぶのであれば、以下の本がおすすめです。
上記の他にもマインドマップに関する本は沢山あるので、是非ともご自身が読みやすい本を選んで学習に役立ててくださいね。
また、学習方法としては今は YouTube動画などにも参考になりそうなものが多いので、試しに「マインドマップ 学習方法」で検索して視聴してみてください。
Q4:マインドマップツールは、具体的にどのようなことに役立つのでしょうか?
マインドマップツールは、自分の思考やアイディアをまとめる時にとても役立つツールです。
今はライターの方に限らず企業でも一般的にマインドマップツールを活用して、資料作成したりすることも少なくありません。
アイディア次第では様々なことに活用できるツールなので、使用したことがない方は一度試しに無料版で利用してみてください。
Q5:マインドマップツールの無料と有料の違いは何ですか?
マインドマップツールの無料版と有料版の違いに関しては、それぞれのツールによって違いがありますので一概には言えません。
利用できる機能が有料版の方が多かったりするのが一般的ですが、最近は無料版でも有料版と変わらないくらい使えるマインドマップツールが多いので、ご自身が使いやすいツールを利用するのが一番だと思います。
マインドマップを選ぶ基準
クラウドのメリットは、ネットさえあれば端末を選ばずどこでも使えるということです。
出先のカフェや、旅行先でも思いついたことを追加することができます。ダウンロード型のメリットは、飛行機などネットの繋がらない環境でも操作できるところです。
この二つをカバーしているのが、スマポアプリ版ですがスマホアプリで大規模なマインドマップを書くことがなかなか難しいというデメリットがあります。
マインドマップを選ぶ際には、「日頃どこで利用するのか?」「どれくらいの規模のマインドマップを作成するのか」によってベストなアプリが変わってきます。
まずは、利用用途を検討して、自分に合うものを選んでみてください。
関連記事:文章力を向上させるために|上手い文章の書き方や文章構成が学べる7つの記事
まとめ:マインドマップを利用して思考整理
マインドマップはライターにおすすめのツールです。
頭の中の言語化してまとめることで、ぐちゃぐちゃになっている思考を整理することができます。
思考整理することで新しいアイデアが浮かんでくるかもしれません。是非お試しください。