「どういう観点で選べば失敗しないの?」
「RPAツールを導入するときに気をつけなきゃいけないことって?」
業務を自動化して効率化をはかれるRPAツール。
日本でも徐々に認知され、導入している企業も増えています。
働き方改革が背景にある昨今において、ぜひ活用していきたいところですよね。
そこで今回は、おすすめのRPAツールを特徴を比較しながら詳しく紹介します。
記事後半では、RPAツールの選定ポイントや導入時の注意点も解説するので合わせて参考にしてくださいね。
おすすめRPAツール | 特徴 | こんな方に最適 |
---|---|---|
RoboTANGO | 初心者でも自動操作が簡単作成できる! | RPAツールの導入が初めてで使いこなせるか不安な方 |
【比較】おすすめのRPAツール一覧
本記事で紹介するおすすめのRPAツール12個を一覧表にまとめました。
特徴がそれぞれ異なるので、気になったツールをチェックしてみてくださいね!
ツール名 | 特徴 |
---|---|
RoboTANGO(ロボタンゴ) | 自動操作が簡単に作成できる! |
UiPath | 国内RPA市場の売上シェア2年連続で第1位 |
Asteria Warp Core | 8,000社以上の豊富な導入実績 |
WinActor | NTTグループで研究を重ねたソフトウェア |
BizRobo! | 幅広い業務の自動化が可能 |
Autoジョブ名人(旧:Autoブラウザ名人) | 業務全体のプロセスをカバー |
SynchRoid | 多くのシステムと連携 |
PINOKIO | タッチパネルで直感的に操作できる |
NICE Desktop Automation | リアルタイムな反応でミスを防止 |
BluePrism | 自動化とAI技術を組み合わせて運用できる |
AutomationAnywhere | 強固なセキュリティで安心 |
ipaSロボ | 素早いスクリプト開発が魅力 |
おすすめのRPAツール12選!
おすすめのRPAツール12選
ここからは、おすすめのRPAツールを1つずつ詳しく紹介していきますね。
各ツールの特徴や料金を比較しながら、自社に合ったものをぜひ見つけてください。
RoboTANGO|初心者でも自動操作が簡単に作成できる
RoboTANGOの特徴・評判や口コミを見る | creive
RoboTANGOの特徴とメリット
「RoboTANGO(ロボタンゴ)」は、RPAツールの導入が初めての方に特におすすめのデスクトップ型RPAツール。
デスクトップ型RPAツールはPC1台ごとにライセンスが必要なケースが多いのですが、「RoboTANGO」は1ライセンスでPC最大5台まで共有利用できます。
画面上の操作をそのまま録画して、簡単に自動操作の作成ができるのが大きな魅力。
現場のスタッフのみで現場部門の声を反映した自動操作が作成できます。自動操作を構築した人と実際に使う人が同一なので、メンテナンスもスムーズ。
手厚いサポート体制があるのも「RoboTANGO」の満足度が高い理由の1つ。
導入目的の確認や社内周知のためのデモ会の実施から定着支援まで行ってくれます。お客様専用サポートサイトも用意されているので、不明点をすぐに確認できますよ。
初心者でも簡単に扱えるRPAツールを探しているなら、ぜひ下記ボタンをクリックして詳しい資料を請求してくださいね。
RoboTANGOの料金
RoboTANGOの初期費用は10万円(税込11万円)、月額費用は5万円(税込5万5,000円)。
これは1ライセンスの料金ですが、最大5台のPCで利用できますよ。
無料トライアルが用意されているほか、最低契約期間が1ヵ月と短いので、安心して導入できます。
RoboTANGOの口コミ
こちらの企業では、サポート体制を重視して「RoboTANGO」を導入したようです。運用中に出てきた疑問を何でも相談できるのはとても心強いですね。
充実したサポートを受けたい方は、下記ボタンをクリックしてRoboTANGOの資料を請求してみてくださいね。
下記の記事でRoboTANGOについて詳しく紹介しています。こちらもぜひ参考にしてください。
非公開: RoboTANGO(ロボタンゴ)の特徴は?価格や評判も徹底解説UiPath | 国内RPA市場 売上シェア2年連続で第1位
公式サイト:UiPath
UiPathの特徴とメリット
UiPathは、市場調査レポート「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」で、国内RPA市場の売上シェア4年連続で第1位を達成したRPAツール。
シンプルなものから複雑なものまで業務の効率性を可視化し分析。AIを使った科学的なアプローチでRPAによる業務の自動化を可能にしています。
ツールインサイトを提供システム間の連携も素早く、コスト効果の高いツールです。
マーケットプレイスには200以上のコンポーネントがあり、従来よりも少ない開発時間で多くの時間を削減できます。コンプライアンス面でも強化されておりロボットはルールに沿ったプロセスに従って実行。
動作ログのレポートによって文書化の必要もありません。
UiPathの料金
UiPathは無料トライアルがありますが、料金の詳細は別途問い合わせが必要です。
UiPathの口コミ
こちらの企業では、これまで人の手で24時間365日体制で実施していたチェック業務をUiPathで行うようにしたそうです。社員の負荷が減り業務にかかる時間も短縮され、いいことづくめですね。
Asteria Warp Core | 8,000社以上の豊富な導入実績
公式サイト:Asteria Warp Core
Asteria Warp Coreの特徴とメリット
「Asteria Warp Core」は、8,000社以上の豊富な導入実績があるRPAツール。様々な業種や業務でのノウハウを持っています。
ノーコーティングによる高速開発で構築期間を短縮しています。
ソフトウェアに知見がない従業員でも使うことができ、通常の開発設計と同様のフローを作成可能。
もちろん、業務の自動化によって作業コストと人的ミスの削減にも貢献。拡張性にも優れており、システム連携に関する要望にも迅速に対応しています。
作成した処理フローはサブフローとして再利用できるので、使えば使うほどその対応はスピーディーになります。
アダプターも豊富で、当初あがっていなかった連携先にも対応できます。
Asteria Warp Coreの料金
Asteria Warp Coreは初期費用が無料。月額30,000円から導入できます。
クラウド、オンプレミス共に、無料トライアル期間が設けられていますよ。
月額の料金詳細については別途お問い合わせが必要です。
Asteria Warp Coreの口コミ
さまざまなシステムとの連携がとても簡単にできるので、今後、機能の追加や新しいシステム導入時にも迅速に対応できる柔軟なシステムを構築することができました。
ノーコードで柔軟に開発ができるAsteria Warp Core。システム連携できる対象が幅広いので、今後も安心して活用できますね。
WinActor | NTTグループで研究を重ねたソフトウェア
公式サイト:WinActor
WinActorの特徴とメリット
WinActorは、NTTグループで研究と利用を続け得た技術とノウハウを詰め込んだソフトウェア型ロボットです。
Windows上で操作できる業務をワークフローとして学習し、PC業務を自動化しています。
活用に難しい知識は不要で、誰でも簡単な業務の改善を実現しています。
また、Office製品はもちろん電子決済や個別の業務システムまで様々なアプリケーションの操作を実現。
導入時もPCへのインストールをすればすぐに実行できるので。、スムーズな一連の流れを可能にしているのです。
さらに、技術サポートも優れており、NTTデータの技術認定を受けた技術者による導入後のフォローを実施しています。
トライアル期間もあるので、機能を体感してからの導入が可能です。
WinActorの料金
WinActorの料金は、公式サイトから別途問い合わせが必要です。
WinActorの口コミ
また日々、取引先先企業から送られてくる出荷データをマスタデータと合わせて加工し、生産管理システムに受入データを登録する作業もそのほぼすべてが自動化され、毎日40分ほどの時間的余裕が生まれるようになりました。
こちらの企業では、WinActorの導入によって業務の時間短縮が確実に実現できたようですね。
BizRobo! | 幅広い業務の自動化が可能
公式サイト:BizRobo!
BizRobo!の特徴とメリット
「BizRobo!」は、「働くすべての人がルーティンワークから解放されること」を目指して開発されたソフトウェアロボット。
ロボットとITによって、企業をはじめ社会全体の生産性向上を目的としています。
RPAテクノロジーズ株式会社による10年以上の開発・運用実績によって、導入の検討から実際の取り組みまでをトータルサポート。
2,200社以上の導入実績を誇り、様々な業務の代行を可能にしています。例えば、契約管理や顧客管理、商品登録、CMSコンテンツ移行など、自動化に成功した業務は多数。
全国各地に200社以上のパートナーがいて、RPAの活用方法をサポートしてくれるのも嬉しいポイントですね。
BizRobo!の料金
BizRobo!の料金は、別途問い合わせが必要。
1ヶ月無料でBizRobo!を体験できるトライアルが用意されています。
BizRobo!の口コミ
こちらの企業では、2018年からBizRobo!を導入し3年間で約500種類の業務を自動化できたそうです。自動化によって空いた時間を別の業務に充て、パフォーマンスの向上にもつながっているようですね。
Autoジョブ名人(旧:Autoブラウザ名人) | 業務全体のプロセスをカバー
公式サイト:Autoジョブ名人(旧:Autoブラウザ名人)
Autoジョブ名人の特徴とメリット
Autoジョブ名人(旧:Autoブラウザ名人)は、InternetExplorerの起動からウェブサイトのメニューやボタンのクリック・ログオフなどを自動的に行うことができます。
2004年の発売以降、15年以上の安定性の追求にこだわり多くの企業にシェアされています。HTMLタグの解析をもとに動作しているので確実なブラウザ操作が可能。
これらのような安定したブラウザ操作に加え、エラー時の対応も柔軟。エラーで停止し困るといったことがありません。
さらに、効率化は画面上の操作だけではありません。
自社の業務カレンダーに合わせてスケジュールの実行を押したり、メールにより処理結果の通知を行ったりと業務全体のプロセスをカバーしています。
Autoジョブ名人の料金
Autoジョブ名人の料金は下記の通り。
2ヵ月間じっくり使い勝手を試せる無料トライアルも用意されていますよ。
品名 | 1年ライセンス | 5年ライセンス | 備考 |
Autoジョブ名人 開発版 | 600,000円 | 2,700,000円 | スクリプト開発機能、実行機能含む |
Autoジョブ名人 実行版 | 180,000円 | 810,000円 | スクリプト実行機能 |
Autoジョブ名人の口コミ
Autoジョブ名人を導入して、臨時請求書の発行から印刷〜お客様へのFAX送信までの一連の業務を自動化した結果、大幅な時間短縮ができたようですね。
SynchRoid | 多くのシステムと連携できる
公式サイト:SynchRoid
SynchRoidの特徴とメリット
SynchRoidは、ソフトバンクが提供する業務自動化のRPAソリューションです。
処理手順の登録だけで、単純な事務作業から膨大な書類業務までの自動化を実現しています。
これにより、業務の効率化はもちろん業務スピードの向上とコスト削減が可能。
また、大手ソフトバンクらしく多くのシステムと連携が可能になっており、自動化する幅を広げ業務効率化の加速をしています。
また、サポートも優れており導入から開発トレーニングまで、すべてのプロセスをSoftBankがサポート。
RPAラーニングから開発スキルトレーニング・専任講師による一対一の支援など、安心して運用ができるツールとなっています。
SynchRoidの料金
デスクトップ型のライトパックと、サーバ実行型のベーシックパックの2プランが用意されています。
料金詳細はそれぞれ別途お問い合わせが必要。
30日間無料トライアルもできますよ。
SynchRoidの口コミ
引用:足立区 導入事例
自動化によって、時間短縮のみならず入力ミスの削減も期待できるのは嬉しいですね。
PINOKIO | タッチパネルで直感的に操作できる
公式サイト:PINOKIO
PINOKIOの特徴とメリット
PINOKIOは、現場のことを第一に考えたRPAツール。
スモールスタートに最適で、導入におけるヒアリングと操作性を重視しています。
誰もが分かりやすい画面設計を実現しており、直感的なタッチパネルで操作可能。
専任のエンジニアを雇う必要がないので、現場での主体的な運用が可能になっています。
例えば、エクセルファイルを元にした一覧データの抽出や名刺のデータ登録更新など、現場で働く人に嬉しい機能が備わっています。
サポートも手厚く、導入後も不明点があればその都度サポートをしてくれ、RPAの習慣化に一役買っています。
初期費用は無料。それに加え、月単位での契約になっており、更新と解除がスムーズに行えるといったメリットもあります。
PINOKIOの料金
PINOKIOは月額100,000円で利用できます。初期費用とサポートは無料。
1ヵ月の無料トライアル期間もありますよ。
PINOKIOの口コミ
膨大な経理業務が軽減し、月間66.5時間の業務削減。
引用:PINOKIO 導入事例
こちらは、広告代理店(経理部)での導入事例です。月間66.5時間の業務が削減できたとのことですが、時給2,300円として計算すると、年間あたり約184万円のコストが削減できたとこになりますね。
NICE Desktop Automation | リアルタイムな反応でミスを防止
公式サイト:NICE Desktop Automation
NICE Desktop Automationの特徴とメリット
NICE Desktop Automationは、人間が行うオペレーションを的確にアシストしてくれるRPAシステムです。
複数のアプリケーションから必要な情報を順序に応じて、リアルタイムに分かりやすく表示してくれます。これによって、スムーズな業務が可能。
リアルタイムに反映しているため、二重入力の手間や入力のミスの防止にもつながっています。
また、注意事項や操作ヘルプなど、次に行うアクションをポップタイムに表示。こちらもリアルタイムに行うため、適切な業務対応にもつながっていきます。
導入も簡単で、高額な費用をかけたり長い開発期間が必要だったりということはなく、業務改善への取り組みをすぐに始めることができます。
NICE Desktop Automationの料金
NICE Desktop Automationの料金は、別途問い合わせが必要です。
NICE Desktop Automationの口コミ
総務省にて無線局の免許申請業務や、熊本県宇城市にて職員給与やふるさと納税に関わる業務がNICE Desktop Automationで自動化。マンパワー不足の解消に役立っているという声があがっています。
BluePrism | 自動化とAI技術を組み合わせて運用できる
公式サイト:BluePrism
BluePrismの特徴とメリット
BluePrismは、RPAの展開を成功に導く戦略を立て自社の業務をトータルサポートしてくれるRPAシステム。
その戦略は、ビジョン組織・統制と案件管理・サービスモデル・テクノロジー・構築方法論・人材を基盤としています。
その中でも、特に経営戦略と整合性を持つ自動化となっており、これは確実な成果への重要なポイントです。
様々な国や業種での導入実績があるため、業種を問わない活用も可能。
AIとのテクノロジー連携は「BluePrismDigitalExchange(DX)」の利用によって可能。操作もドラッグ&ドロップのみで必要なソリューションを連携しています。
自動化とAI技術を組み合わせて運用できる点がBluePrismの大きな特徴です。
BluePrismの料金
BluePrismは完全個別見積もりとなるため、問い合わせが必要です。
AutomationAnywhere | 強固なセキュリティで安心
公式サイト:AutomationAnywhere
AutomationAnywhereの特徴とメリット
AutomationAnywhereは、世界90ヶ国以上で導入されているRPAシステム。
直感的に扱えて、様々な業界でオンデマンドのbotを実現しています。
セキュリティ、コンプライアンス、ガバナンス要件は、銀行並みの管理を提供。
サポートも充実しており、導入から運用定着までトータル的なサポートを行ってくれます。
AutomationAnywhereの料金
AutomationAnywhereは、個別見積もりとなるため問い合わせが必要です。
AutomationAnywhereの口コミ
そして、RPA導入プロジェクト開始時に掲げた「2021年度に4,000時間の業務削減」「2024年度には7,000時間の業務削減」という目標も、3年前倒しで実現。
2021年6月までに年間7,280時間もの業務削減効果を生み出しています。
こちらの企業では、大多数のBotをユーザー部門で独自開発したそうです。業務時間の削減目標も前倒しで着実に実現されているとのこと。
ipaSロボ | 素早いスクリプト開発が魅力
公式サイト:ipaSロボ
ipaSロボの特徴とメリット
ipaSは、PCで動作するあらゆるシステムに対して、人が行っていたマウスやキーボード操作を記録して自動化します。
システムの利用はもちろん、プリンターへの印刷指示やバッチプログラムの実行まであらゆる操作を効率化。
素早いスクリプト開発も魅力のひとつです。
ipaSでは、条件の分岐や繰り返しの記録、編集がプログラミング知識不要で行えます。
さらに、特定の日時やファイルメール受信といった、何かを起点とする業務の実行も可能。
操作の開始から終了までを全て自動化できるツールとなっています。
ipaSロボの料金
ipaSは完全個別見積もりとなるため、問い合わせが必要です。
1ヵ月の無料トライアル期間があり、使い勝手をしっかりと試せますよ。
ipaSロボの口コミ
ある拠点の担当者は月次の報告書を仕上げるため、毎月最初の営業日は朝から手間のかかるデータの転記や集計に忙殺されていました。従来は1時間以上を要していたこの作業をipaSロボで自動化したことで10分ほどにまで短縮され、『慌ただしかった月初の朝にゆとりが生まれました』と喜びの声をもらっています
プログラミングの経験がなくてもすぐに活用できるのがipaSロボ導入の決め手になったようですね。これまで多忙だった月初の朝にもゆとりが生まれたそうです。
そもそもRPAって?
RPAとは、「ロボットによる業務自動化(Robotics Process Automation)」の略。
総務や経理などで行うルーティーンワークを自動化するのがメインになっています。
ソフトウェアロボットによって、デスクワークの効率化・自動化ができるのが特徴。
RPAはAIと混同されやすいのですが、そこには明確な違いがあります。
RPAは「人間が判断し、設定した操作を再現するもの」です。
一方、AIは「自己学習機能によってAI自らが判断し実行するもの」。
システム自体に違いがあるのです。
とはいえ、最近ではAIを活用したRPAも開発され始めています。
働き方改革を実施しつつ労働力を落とさず、生産性を向上させられるといった期待から多くの企業がRPAを導入を進めています。
RPAツールの選定のポイント3つ
RPAツールの選定の主なポイントは以下の3つです。
- クラウド型かオンプレミス型か
- 特化型か汎用型か
- 設定やメンテナンスは行いやすいか
ひとつずつ詳しく解説していきますね。
1.クラウド型かオンプレミス型か
RPAは、大きくクラウド型とオンプレミス型にタイプが分かれています。
自動化したい業務や範囲によって選ぶと良いでしょう。
クラウド型のツールは、サービスの提供元のソフトウェアロボットにアクセスを行いウェブブラウザ上で作業を自動化できるもの。
クラウド型だと導入コストを抑えて短期間での利用ができます。
ただし、ウェブブラウザ上に限定されているため、クラウドサービス以外のシステムとの連携が困難な場合もあります。
一方のオンプレミス型の場合は、自社にサーバーを設置してシステムを構築。
ある程度テンプレートが決まっている場合もありますが、自社でのカスタマイズができることが特徴です。カスタマイズできる知識と技術があれば、自動化の範囲も広げられるでしょう。
ただし、導入に必要な設備を自社で用意する必要があるので、トータル的な導入コストが高くなってしまいます。
2.特化型か汎用型か
特化型とは特定の業務だけを自動化するRPAツールであり、できる業務の専門性が高くなります。特化型ゆえに専門性が高いものの、どの業務を自動化するかを導入前に決定しておく必要があります。
一方の汎用型は、一つの業務に限らず幅広い業務に対応が可能。その反面、細かい手順指定が必要になることもあり、手間間がかかることも少なくありません。
また、自動化している業務システムのアップデートがあると、設定を最初からやり直す必要があることも。そうなると、メンテナンスの手間もかかってしまうデメリットもあります。
3.設定やメンテナンスは行いやすいか
RPAツールにとってメンテナンスは不可欠です。
仮に誤った指示を出してしまった場合、そのまま実行してしまうことも。正しい業務を自動化するためには、やはり人の手が必要になるケースがあります。
設定もツールによって異なり、プログラミングのようなものが必要になったり、反対に直感的に操作できるものもあります。
自社の担当者のスキルに合わせて導入するのもひとつの方法です。
RPAツールを導入すべき企業
下記のような企業は、RPAツールを導入すべきです。
- 単純作業を自動化したい企業
- AI連携によって業務の効率化をしたい企業
ひとつずつ解説していきます。
単純作業を自動化したい企業
ここまでお伝えしたように、RPAは人が行う単純な作業の自動化ができます。
やはり、人間とロボットの大きな違いは24時間365日稼働できることです。
人間にはそれはできませんし、行うべきでもありません。
ロボットが24時間365日稼働することで、処理の完了日数も大きく短くなります。
加えて、単純作業をロボットに任せればロボットにできない作業に人間が注力できるため、自社のリソースを最大限活用できるメリットもあります。
AI連携によって業務の効率化をしたい企業
今回紹介したものの中にも、AI連携によって業務の効率化ができるRPAがあります。
これによりデータの処理だけではなく、分析まで行うことも可能です。
もちろんヒューマンエラーがないぶん精度の高い判断も行え、自社の業務効率は大きく高まるでしょう。
RPAを導入するときの注意点は以下のようなものがあります。
RPAを導入するときの注意点3つ
- 情報漏えいのリスク
- システム障害
- 仕様変更後の誤作動
こちらもひとつずつ解説しますね。
1.情報漏えいのリスク
どんなに優秀なシステムであっても、人間が関わる以上情報漏えいのリスクはあります。
特に第三者が悪意をもって不正利用してしまい、機密情報が漏洩してしまうことも考えられます。最悪の場合は情報漏えいをきっかけに、連携しているシステムすべてに影響が出ることもあるでしょう。
そうならないように、セキュリティ対策がしっかりしたRPAツールを選ぶべきです。
2.システム障害
サーバーやパソコンがシステム障害の発生の影響を受けた場合、RPAが停止してしまうこともあります。データのバックアップは必ずとっておいておき、万が一の場合には人間が作業を行えるようにマニュアルの作成をしておくと安心です。
3.仕様変更後の誤作動
RPAツールは、仕様変更後に誤作動を起こす恐れもあります。
これは設定当初の指示が変更後の指示と異なる場合に発生してしまうもの。
RPAツールを使用している部門で連絡を取り合い、指示が異なることがないようにしておかなくてはいけません。
まとめ
生産性の向上や業務効率化が実現できるRPAツール。しかし、各ツールの特徴や費用は様々。
RPAツールの選定にあたっては、自社の業務に応じてどのような機能を重視するかが重要ポイントとなります。
業務効率化による社内全体の生産性向上を目指して、自社に合ったRPAツールを導入してくださいね。