ファイル転送ツールは、通常のメール添付よりも容量が大きく、セキュリティにも優れた送信ができるツールです。
極秘ファイルや個人情報などの機密性が高い資料や動画を送信するのには、まさにうってつけのツールと言えます。
しかし、「ファイル送信ツールが多くてどれが自社に適しているかわからない!」と思っていませんか?
今回はそんな疑問を解消する「ファイル送信ツールのおすすめ」や導入の注意点などについて紹介・解説をします!
ファイル転送のおすすめ12選!導入したいファイル転送ツールを解説
大容量のデータを安全に送信できるファイル転送ツール。
ここでは、おすすめのファイル転送ツールをピックアップして解説します。
Giga File
Giga Fileの特徴とメリット
Giga Fileの特徴とメリットは、会員登録が不要でデータ容量が大きい点です。
広告バナーは多めですが、ファイルの選択やアップロード部分に重なっていないのでストレスは少ないでしょう。
データ容量は100GBとなっており、無料のサービスであることを考えると十分な容量です。
100GBの容量ですので、高画質画像であれば約16,000枚・高画質動画であれば約150時間分と不自由の少ないサービスです。
さらに、複数のファイルをまとめて圧縮ファイルで送ることも可能です。
データ保持も7・14・21・30日間の選択ができます。
インターフェースも直感的に利用できるシンプルな設計となっています。
Giga Fileの料金
Giga Fileの料金は無料です。
Giga Fileの口コミ
ネット上では口コミが見つかりませんでしたが、無料で大容量のデータを送信できると好評です。
クリプト便
クリプト便の特徴とメリット
クリプト便の特徴とメリットは、野村総合研究所グループの高度なセキュリティ技術による安心なファイル交換サービスである点です。
セキュリティは「AAAis」を取得。
これは、情報セキュリティの分野で最高レベルです。
導入も簡単で、Webブラウザとインターネット接続可能な環境だけでファウルの送受信ができます。
最大2GBの大容量ファイルの送受信でき、パスワードポリシーや、ユーザー管理・過去ログの情報を残すなどの機能があります。
クリプト便の料金
クリプト便の料金プランは、エントリープラン・ライトプラン・スタンダードプランの3種類です。
月額料金は目安となっているので、問い合わせが必要です。
プラン名 | 初期費用 | 月額 | ユーザー数 | 送信可能数 | 備考 |
エントリープラン | 20,000円 | 目安20,000円 | 20ユーザー | 100通/月 | ユーザID連携・ファイル共有など |
ライトプラン | 100,000円 | 目安50,000円 | 50ユーザ | 400通/月 | エントリープランと同様 |
スタンダードプラン | 100,000円 | 目安90,000円 | 100ユーザ | 1,000通/月 | 100ユーザ超の大規模利用は、個別見積り |
クリプト便の口コミ
認証部分の作り込みには、通常だと開発に1~2週間かかるところを、NRIセキュアにいろいろ工夫してもらって予定のリリース期限に間に合わせました。特にお客様の本社で開発現場に入ってくれた担当者のフットワークが非常によく、効率よく開発を進められました。
引用:公式サイト
データ便
データ便の特徴とメリット
データ便の特徴とメリットは、サイトがシンプルで初心者でも直観的で簡単な操作性であることです。
データをアップロードエリアにドラッグ&ドロップ入れるか、ファイルの参照で選択。
有効期限などの任意設定を行えばアップロードできるので宛先を指定して送信完了です。
また、セキュリティも万全で、データ通信はSSL暗号化しています。
ダウンロードパスワードの使用で、もし宛先を間違えてもパスワードの入力がなければデータを見られることもありません。
加えて、アップロードデータに間違いがあっても、ファイルBOXから簡単に削除できます。
データ便の料金
データ便の料金プランは、ライトプラン・フリープラン・ビジネスプランの3種類です。
ビジネスプランは有料ですが、無料トライアル期間はありません。
プラン名 | 会員登録 | 月額 | 容量 | 備考 |
ライトプラン | なし | 無料 | 100MB | なし |
フリープラン | あり | 無料 | 300MB | なし |
ビジネスプラン | あり | 機能によって変動 | 2GB | 300円/月(送信機能のみ) / 500円/月(送信機能、受取機能) |
データ便の口コミ
ネット上では口コミが見つかりませんでしたが、2004年のサービス開始より高い評価を持ち、月間300万人が利用するファイル転送サービスです。
BitSend
BitSendの特徴とメリット
BitSendの特徴とメリットは、なんといっても強固なセキュリティです。
全てのデータは、AES-256を用いて暗号化してサーバーに保存。
AES-256は、暗号化アルゴリズムの中で最も強固なものの一つです。
また、パスワードの設定もできるので、ビジネスの利用でも安心です。
さらに、保存容量や同時アップロードファイル数は無制限で利用できます。
保存期間も14日間まで利用できます。
まさにビジネスにも適したセキュリティ安心な無料高速ファイル転送サービスなのです。
BitSendの料金
BitSendの料金は無料です。
会員登録もなく、すぐに利用できます。
BitSendの口コミ
ネット上では口コミが見つかりませんでしたが、導入ハードルが低く、セキュリティも強固なため、企業や個人問わず利用されています。
DIRECT!EXTREME
DIRECT!EXTREMEの特徴とメリット
DIRECT!EXTREMEの特徴とメリットは、大容量のデータを強固なセキュリティで素早く転送できることです。
容量は従来のハードディスクのデータであってもすべて転送することもできます。
セキュリティはすべてのアクションログ履歴や転送されたデータの管理・SSL/AES暗号化によって、強固に保たれています。
また、高速転送モードがあり、独自UDPプロトコル+オンザフライ機能によって、素早い転送が可能です。
さらに、自動化ツールや直感的な操作で業務効率化を実現しています。
DIRECT!EXTREMEの料金
DIRECT!EXTREMEの料金プランは、EXTREME PPU・EXTREME 500・EXTREME 1000・1TBプランの4種類です。
それぞれ、初期費用は50,000円・ID追加(10ID単位)は月額3,500円。
自動化オプションは月額50,000円です。
プラン名 | 月額 | 料金 | 容量 | アカウント数 | 備考 |
EXTREME PPU | 19,800円 | 従量700円/GB | 従量課金 | 5 | なし |
EXTREME 500 | 73,000円 | 超過分150円/GB | 500GB | 10 | なし |
EXTREME 1000 | 121,000円 | 超過分120円/GB | 1000GB | 10 | なし |
1TBプラン | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | 完全個別見積もりとなるため問い合わせが必要 |
DIRECT!EXTREMEの口コミ
・各プレーヤーが共通プラットフォームを利用することで、同一アカウントを用いて複数の取引先とのデータ受渡しを効率よく行えるようになった。
・アクションログ履歴の取得、チェックサム機能の利用等、セキュアなデータの受け渡しが実現し、手間・コストも軽減した。
引用:公式サイト
他にも、タイマー送信機能によってタイミングの設定ができるので海外支社との連携がとりやすくなったといった口コミが見つかりました。
ラクスルBOX
公式サイト
ラクスルBOXの特徴とメリット
ラクスルBOXの特徴とメリットは、サイトがシンプルで直感的に使用でき、有名印刷企業が運営の安心感がある点です。
利用には、ラクスルの会員登録とログインが必要。
最大2GBのファイルをアップロードでき、アップロード後、即座にダウンロード用URLが発行されます。
また、保存期間は7日間で、ダウンロード回数の上限も設定可能です。
ダウンロード回数は5・10・50回で設定できます。
ラクスルBOXの料金
ラクスルBOXの料金は、会員登録のみで利用できるため、無料です。
ラクスルBOXの口コミ
ネット上では口コミが見つかりませんでしたが、パスワードロックやウイルスチェック機能もあり好評のサービスです。
HULFT
HULFTの特徴とメリット
HULFTの特徴とメリットは世界43ヵ国8700社の導入実績がある点です。
企業内や企業間でのファイル転送を中心としたミドルウェアで、京都銀行やFamily Martなどが利用しています。
ファイル転送システムはTCP/IPを用いており、システム間連携を行うことが可能です。
自動的にファイル転送やデータ連携が強みで、受発注システムやPOSシステムなど様々な用途において導入されています。
HULFTの料金
個別対応となるため問い合わせが必要です。
HULFTの口コミ
最大の魅力はファイル転送だけでなく、データの暗号化や複合化・文字コード変換・ジョブスケジューリングなどの多くの機能を一括してシステムで対応してくれる点です。
このような高機能なデータ転送の仕組みは他にはないので重宝しています。
他にも、老舗なので安心して利用できる、異常時の対応がスムーズで助かったなどの口コミが見つかりました。
グローバルセキュアデータ転送サービス
グローバルセキュアデータ転送サービスの特徴とメリット
グローバルセキュアデータ転送サービスの特徴とメリットは、セキュリティが4重という最高レベルの技術です。
HTTPS通信やデータの無意味化・ピース化による復元の困難化・複数クラウドへの分散を行っています。これによって、メール誤送信や紛失リスク対策も万全です。
さらに、ログインできるPCの限定もグローバルIPアドレスやPCのMACアドレスによって実現しています。
また、サポート体制も万全。
24時間365日いつでも問い合わせに対応しています。
加えて、レポートやファイル転送実績の作成を月1回行い、報告してくれます。
グローバルセキュアデータ転送サービスの料金
個別見積もりとなるため問い合わせが必要です。
グローバルセキュアデータ転送サービスの口コミ
特別な環境などは構築せず、送信元と送信先のPC端末に専用のアプリケーションを設定するだけですぐに利用することができました。今後は現在個人が行っている転送業務をバッチなどによる自動化と、業務のステータス管理を行うことで、より一層の効率化を図りたいと考えております。
引用:公式サイト
tenpu
tenpuの特徴とメリット
tenpuの特徴とメリットは、背景に好きなビジュアルを設定できるといったカスタマイズが可能な点です。
もちろん、容量も多く、無料であれば2GBまで。有料なら20GBまで転送できます。
加えて、安全性にもさまざまな対策を行っています。
サービスに脆弱性がないか監視しており、万が一問題が起こった場合は迅速な対応が可能です。
デザインは誤送信を極力少なくするように設計。
これは、情報漏えいの原因であるヒューマンエラーを防止する取組みの一つです。
安全性はプランによっても変化します。
例えば、ビジネスプランであれば、ループメンバーの送信履歴を管理。
プロプランなら、パスワードの設定が可能でファイルを安心して送信できるような機能を搭載しているのです。
tenpuの料金
tenpuの料金プランは、無料プラン・tenpu Pro・tenpu Businessの3種類です。
有料プランに無料トライアル期間はありません。
プラン名 | 月額 | 送信可能ファイル数 | 容量 | データ保存期間 | 備考 |
無料プラン | 無料 | 10個 | 2GB | 7日間 | なし |
tenpu Pro | 980円/月 | 10個 | 20GB | 設定可能 | 年額10,000円 |
tenpu Business | 不明 | 不明 | 20GB | 不明 | 個別見積もりとなるため問い合わせが必要 |
tenpuの口コミ
ネット上では口コミが見つかりませんでしたが、カスタマイズ機能や万全のセキュリティが好評なサービスです。
GigaCC
GigaCCの特徴とメリット
GigaCCの特徴とメリットは、5年連続No.1の導入実績があり、豊富な機能によって業務効率化を実現できる点です。
その裏付けとして、日本企業に必要なセキュリティ・管理機能を網羅しているといっても過言ではありません。
ホワイトリスト・ブラックリストによる宛先制限機能やZIP強制暗号化、上長の承認が必須のファイル送信など必要なワークフロー機能を兼ね揃えています。
さらに、柔軟なアクセス権の管理や権限移譲・アプリにおける保持期間設定や端末制限など、安全なファイル共有が社外であっても可能になりますこのように数々の優れたセキュリティ機能を搭載しているのです。
また、導入メリットはセキュリティだけではありません。
コマンドラインツールによる自動化を実現しており、ファイル共有や既存システムとの連携による業務フローの効率化も可能です。
これによって、請求書や注文書の自動送信・解析が負担なく実施できるのです。
GigaCCの料金
個別見積もりとなるため問い合わせが必要です。
GigaCCの口コミ
約900社の代理店様との請求書や販促ツールの受渡しにかかっていた膨大な作業とコスト、そしてリスクを軽減することができました
厳密なアクセスコントロールが可能で、利用者にとっても、管理者にとっても負荷の少ないオンラインファイル共有環境をGigaCCで実現しています
引用:公式サイト
他にも、大量のデータを安全に共有できるといった口コミが見つかりました。
Fleekdrive
Fleekdriveの特徴とメリット
Fleekdriveの特徴とメリットは、企業の利用を想定した万全なセキュリティ機能を搭載している点です。
社外へのファイル流出を防ぐため、クラウドサービス上で許可されたユーザー間で簡単にファイルを管理・共有できます。
また、文書管理機能やファイル共有・処理の自動化機能など豊富な機能も魅力。
このような強固なセキュリティと業務の効率化は顧客の声を反映させて誕生したものです。
Fleekdriveを導入した企業に対して、利用状況を調査しています。
調査の結果からセキュリティ強化業務効率化などの機能強化や拡張を行なっています。
そして、証跡管理やアクセス元のIPアドレス制限・PDFセキュリティなどの機能は導入企業の声から生まれたものなのです。
Fleekdriveの料金
Fleekdriveの料金プランは、チームプラン・
全プランに30日の無料トライアル期間があります
また、最低10ユーザーから利用可能です。
プラン名 | 1ユーザー月額 | 初回ストレージ | 容量 | APIコール数 | 備考 |
チームプラン | 500円 | 100GB | 10GB | 50,000回/月まで無償 | ストレージ追加¥4,000 / 100GB |
ビジネスプラン | 1,500 円 | 200GB | 2TB | 50,000回/月まで無償 | 1ユーザ追加毎に200GBのストレージが利用可能 |
エンタープライズプラン | 4,000円 | 無制限 | 無制限 | 200,000回/月まで無償 | なし |
Fleekdriveの口コミ
Fleekdriveは、いつ誰がデータを持ち出したかなどの記録ができるので、管理が行いやすい。
また、セキュリティも万全で、ファイルの流出や情報の紛失があっても携帯でデータの管理・ロックができるので、紛失した場合にも安全です。
他にも、ファイルの閲覧や修正だけではなく、監視もできるので安心といった口コミが見つかりました。
SPACE PORTER
SPACE PORTERの特徴とメリット
SPACE PORTERの特徴とメリットは、定額でアカウント数無制限で利用できる点です。
従来のサービスは従量課金制となっていることも多く、月額当たりの料金負担が大きくなってしまうこともあります。
不特定多数での利用であればなおさら。
SPACE PORTERのこのサービスは、多くの従業員を抱える企業にとっては大きなメリットです。
また、送信可能ファイルサイズも無制限です。そのため、大量の画像やドキュメントなど、大容量のファイルを送受信する企業には好評です。
さらに、大量のアップロードも可能で、ダウンロードの通知有無や受信者へのメッセージやメモなどの設定ができます。
もちろん、セキュリティの組み込みも高度です。
自動ウイルスチェックや自動暗号化・送受信証跡などの対策があらかじめ搭載されています。
また、オプションでさらに高度なセキュリティを設定が可能です。
SPACE PORTERの料金
利用形態に合わせた提案になるため、詳細は問い合わせが必要です。
ライトプランは20,000円~、標準プランは50,000円~、大容量プランは110,000円~となっています。
SPACE PORTERの口コミ
ネット上では口コミが見つかりませんでしたが、エンタテーメント関連企業や高度なセキュリティ対策が必要な金融業などで導入され好評のサービスです。
ファイル転送を導入すべき企業
ファイル転送を導入すべき企業は、添付ファイルによる情報漏えいを未然に防ぎたい企業です。
添付ファイルでの送信リスクとして、誤送信による情報漏えいが懸念されています。
確かに企業は、USBメモリなどの物理メディアや誤送信防止システム・パシワードの設定を使用して対応していました。
しかし、このような対策をとったとしても、決して万全ではありません。
例えば、管理者の目が届かないところでメール添付があれば、それに気づくのは難しいでしょう。社員が仕事で使うために社外秘のファイルを私用のメールアドレスに送信する、といったこともありえるのです。
また、事例として、退職間際の社員が重要なファイルを持ちだすことも。
さらに、標的型攻撃メールの流行があります。
これは、添付ファイルを開くとウイルスに感染するもの。
つまり、受信側での添付ファイルに対する警戒も多くなっています。
このように添付ファイルで送信する方法はリスクを伴っているのです。
ファイル転送を導入するときの注意点
ここでは、ファイル転送を導入するときの注意点をいくつか紹介します。
ファイルサイズと操作性
ファイル転送は大きなサイズのデータが送ることができる点が魅力です。
しかし、導入時は一度に転送できる最大のファイルサイズの把握をしておきましょう。
さらに、自社全体で必要となるストレージ容量やファイル転送時の容量上限の把握も忘れてはいけません。
また、ファイル転送は頻繁に使用するもの。
性能の比較は大事ですが、誰でも直感的に使える操作性も重要となってきます。
セキュリティ対策
セキュリティ対策が万全かどうかの確認も怠れません。
例えば、ファイル転送時の権限機能は、プレビュー機能やパスワード保護・ダウンロードの回数制限やダウンロード期間などの設定が含まれます。
このような機能があれば、送信・受信の両者にとってより安全性の高い送信が可能になります。
もちろん、情報漏えいにも気をつけるべきです。
ファイルの保存や転送時の暗号化やログインの暗号化に始まり、誤送信の際のリンク強制切断などの機能は必須です。必ず搭載されているか確認しましょう。
さらに、IPアドレス制限や端末認証の機能で指定端末以外の接続ができなくなります。
加えて、ログ取得も内部からの不正な情報取得から守ることができます。
このような機能を組み合わせることで、より安心した送受信ができるのです。
価格
無料のサービスが多いファイル転送ですが、より強固なセキュリティ・機能を求める場合有料サービスの利用を検討するかもしれません。
ただし、有料サービスの場合は、導入後に継続的に運用できる金額どうかが大切です。
詳細な見積もりを取り、予算とランニングコストを比較して自社に最も適したサービスを導入するべきですね。
まとめ
セキュリティ対策や手間なくデータ送信をするにあたって欠かせない存在であるファイル転送ツール。
直感的に操作できるものや、料金が無料のものが多く、導入のハードルも低いですね。
上手に活用して、自社のデータ管理をさらに安全にしましょう!