「ブレスト」のルールと進め方

公開日:2015/12/17
更新日:
アイデア,マーケティング

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新規サービスや新しい商品を企画する時など、様々な場面で利用される「ブレスト」という会議方法。

また、ブレストは新しいアイデアを思いつくための企画立案だけでなく、問題解決の場面でも活躍する手法です。最近では、当たり前のように多くの企業で導入されるようになりましたが、一部の方々の中では「効果がない」「非効率である」という意見もみかけます。

ただしこれは、ブレストの基本のルールを守っていなかったり、ブレストの進め方自体が間違っている可能性が大いにあります。ブレストは、方法さえ間違わなければアイデアを出すための非常に有効な手段となります。

今回は、そんな便利な会議手法を失敗させないため、ブレストの意味、ルール、進め方などを中心に説明していきます。

ブレストの意味

そもそもブレストとは、ブレインストーミング(Brain Storming:BS法)の略で、「アイデアの神様」という異名を持つアレックス・F・オズボーン氏が1938年に発案した、複数人(少数)で行えるアイデアを出すための会議手法です。

脳(Brain)が集合しアイデアの嵐(Storming)を起こすかのように、集団で大量のアイデアを出し合うことにより、1人では思いつくことのなかった斬新なアイデアを、他人の思考と連鎖反応をおこすことにより生み出すことが期待されます。

メンバーの考え方や得意なジャンルが異なるために、相乗効果をおこしてたくさんのユニークなアイデアを生み出そうという集団的思考法。

ブレストを行う人により様々な独自ルールが追加されたりしていますが、今回はそもそものベースとなるブレストの「基本」をご紹介します。

ブレストのルール(4原則)

Brainstorming

続いて、ブレストを行う際に守るべき4つのルールをご紹介します。この4つの原則を守らなければ、うまくいくはずだったアイデア出しも失敗に終わる可能性があるので注意しましょう。

1.批判はしない

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1番最初に、1番重要なことをお伝えします。

ブレストの最中には、メンバーのアイデアや意見を「批判」してはいけません。批判がでる会議だと、良いアイデアがでにくくなってしまうからです。

たとえば、すごくお金のかかるアイデアを他のメンバーが提案したとします。それを聞いて、「そのアイデアでは予算が足りないよ」と批判したくもなりますが、その思いをグッとこらえて、自問しながら「予算が足りない場合の対応策」を考えて発言するように心がけましょう。小さくしたり、費用のかからない材料におきかえたり。

ブレストにおいてアイデアを批判する行為は禁止ですが、別の視点から見て広げることは歓迎されます。一見無謀に見えるアイデアを、別の視点からとらえる癖をつけましょう。

2.たいしたことのなさそうなアイデアも歓迎する(自由奔放)

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奇抜で斬新なアイデアや、議題とは一見関係のないように思える意見でも、メンバー間で受け入れる雰囲気を作ることが大切です。

発言する側も「こんなアイデアなんの役にたつんだろう?」と発言に躊躇せず、「笑われてもいい!」というぐらいの勢いでアイデアをバンバン出していきましょう。

自由奔放なアイデアであればあるほど、普段は思いもつかないような新しい企画の種になる可能性が高いのです。ライト兄弟やエジソンのアイデアも、最初は笑われるような小さなアイデアから始まっています。そういった笑われるようなアイデアこそが重視される会議にしましょう。

3.質より量を重視

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ブレストでは基本中の基本ですが、質の高いアイデアを出すよりも「量」を重視することを意識することが大切です。「質」にこだわりすぎると、自由で斬新なアイデアを制約してしまうことになりかねません。

質より量を重視するため、思いつくアイデアの中には、実現不可能に思えるアイデアもたくさんでてくるかと思います。どんなに粗悪なアイデアでも、どんなに面白くないアイデアでも問題ありません。まずは「量」にこだわることを意識してください。量にこだわることにより、最終的には「アイデアの質」自体を高めることにつながります。

4.アイデアを連想、結合し便乗する

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上記のルールを守ると、たくさんのアイデアを出るようになります。そのアイデアの質を高めるために、そのアイデアを組み合わせたり、部分的にを変えることによって、全く違った新たなアイデアが誕生します。

他のメンバーが出したアイデアに、新しい視点を付け加えることができればブレストはほとんど成功したようなもの。どれだけ他のメンバーが出したアイデアに「のっかれるか」。これこそが「ブレスト」の成功の法則だといっても過言ではありません。

以上、「批判はしない」「自由奔放」「質より量を重視」「アイデアを連想、結合し便乗する」の4つのルールを守りブレーンストーミングを行ってください。

もしこの原則を守れない人がメンバー内にいると、ブレスト自体が上手くいかない可能性がでてきます。あらかじめこのブレストのルールを徹底するように、メンバー間で情報を共有しておきましょう。

ブレストの進め方

ブレストのルールを理解したところで、続いてはファシリテーター(進行役)の方の進め方について説明します。

いきなりメンバーを集めてブレストを行うのも1つの方法ですが、まだブレストに慣れていないメンバーや部署であれば「下準備」こそが重要になってきます。

ただブレスト会議を開催すればいいわけではなく、いい会議にするためにどうすればいいかポイントが3つあるので順番にみていきましょう。

1.目的の明確化

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ブレストを行う前に、「何」について話す会議なのかという明確な目標を決めましょう。ブレストを行うことによって得るべき「目的」を明らかにすることにより、クリエイティブなアイデアを出しやすくします。

上記でも記載しましたが、ブレストは質より量を重視するので、明確なゴールが設定されていないと、ただの言葉遊びで会議自体が終了してしまうこともあります。

ファシリテーターが「この会議の目的」を明確にしメンバーに事前に伝えることにより、質の高い会議に変えることができます。

2.メンバー集め

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ブレストを行うメンバーの選定も重要です。

同質の考えを持つ人が集まってしまっては、同じようなアイデアが集まり、相乗効果を生むことが難しくなってきます。3〜10人程度がブレストを行うのに最適な人数と言われていますが、なるべく違う背景を持つ人を集めることをお勧めします。

たとえば、年齢が違う、性別が違う、業界に精通している人と新人など、どれだけタイプの異なったメンバーを集められるかが鍵になります。

3.時間を意識する

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会議に制限時間を設定することも重要です。ブレストでは頭をフル回転させることが必要なため、だらだらとした雰囲気のブレスト会議ではメンバーが疲弊してしまいます。

会議自体に制限時間をもうけ、事前にこの時間の中で”アイデアを出しきる”という意識をメンバー間で共有しておくことが大切です。メンバーの貴重な時間を利用して会議していることをファシリテーターの方は常に意識しておきましょう。

アイデアの質よりも量を意識するため、一見すると好き勝手な意見を言いまくることにはなりますが、ファシリテーターが上記の3つの進め方をしっかりと意識することによって質の高いブレストに生まれ変わります。

また、会議中に情報を共有していては時間の無駄です。会議に入る前に、会議の資料や目的、時間、議題など、事前にメンバーに共有しておくと、効率の良い質の高いブレスト会議になります。

最後に

今回は、ブレストの基本である「ルール」と「進め方」を中心にお伝えしました。このブレストの基本さえ押さえておけば、新規アイデアや斬新な解決策を生み出すことができます。

上記のルールを守りながら、楽しいブレストライフを送りましょう。

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この記事を書いた人

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