3Dayプリンターの濱中です。今、テレビやメディアなどで話題の3Dプリンター。
誰でも簡単にものづくりができる「魔法の箱」は、イベントや家電量販店など様々な場所で見かけるようになり、個人にとっても身近なものになりました。
また、博報堂が出した「今のときめき」のヒット商品で、3Dプリンターが全体注目トレンド2位に挙げられました。
オバマ大統領が米国でも3Dプリンターを推奨するなど、社会全体で大きな注目を集めております。
3Dプリンターのポテンシャル:2020年には20兆円市場?
一説に3Dプリンターの経済効果は、2020年に全世界市場で20兆円にまで拡大すると言われています。
日本では規模感はまだ少ないのですが、国内の家庭用プリンターの台数が今後5年間で10倍以上にまで増える予見もあり、パーソナルコンピューターに続く大きなポテンシャルを持っています。
3Dプリンターで何ができるの?
個人はフィギュア模型、簡単なグッズ。企業はプロダクトデザインや試作品などの製造に多く使われます。
3Dプリンターは、通常の2Dプリンターと違い、3DCADや3DCGのツールを使い、様々な物体の造形が可能となります。
今までの量産型と違い、オーダーメイドのものを少しだけ作ることを得意としております。
金型を使って、何百万円とかかっていた製造コストが、3Dプリンターを使うことで大幅にコストダウンできます。多品種少量生産のものを作ることが可能となります。
一般的には、石膏や樹脂系の素材が利用されています(画像は石膏素材)。
近年、様々な3Dプリンターの機種や素材が開発され、ちょっと変わった素材も出てきました。
今回は、3Dプリンターで使えるユニークな素材をご紹介いたします。
磁石
磁力を帯びたフィラメントです。
2014年にキックスターターで資金調達を行い、開発・販売を行いました。
磁気コンパスやデジタル記録装置の試作などに使われております。また、電化製品などで応用されそうです。
参考:kickstarter.com
片栗粉
なんとこの素材の原料は片栗粉から出来ています。
3Dプリンターは、粉末のものであれば立体として造形することが出来ます。
ちなみに、造形物は水をかけてもとろみはでません。
作られるものは従来のものと変わらないのですが、とりあえず「片栗粉」でできております。
自然素材から作られるフィラメントは、土にかえることができるので、人工のものと比べても非常に環境にやさしい素材です。
紙
こちらはA4のコピー用紙を素材にしています。
用紙を一枚ずつ重ね、切り込み、塗装、貼り付けの作業を重ねていきます。
素材がコピー用紙なので、かなりきれいな色がでます。また、この3Dプリンターは、日本では5台前後しか流通してないそうです。
サポート材を剥がす前は、こんなカタチになります。立方体のブロックで出されて、手ではがしていくと模型が出てくる感じになります。
地図などの模型に使われたりします。(ちなみにサポート材を剥がす作業はメチャクチャ楽しいです)
紙のプリントは、こちらから依頼することもできます。
フードプリンター(ピザ)
料理を3Dプリントできる食品3Dプリンターです。
ピザやハンバーガーといった普通に見た目もおいしそうな料理ができます。カスタマイズの形状で作ることが出来ます。
こちらは、ハート型の生地。直径10センチ位なのですが、15分でプリントアウトできるそうです。
将来的に、宅配ピザを造形しながら運ぶ!という時代が来るかもしれません。
また、3Dプリンターだけで簡単に料理ができるので、資源が限られる宇宙食などでの応用についても検討しているのだとか。
服
自分で衣料を作る時代がやってくるかもしれません。
「electroom」では、自分好みに服のデザインをカスタマイズすることができます。
生地は固くなくフワフワ、スカートやシャツなど既成品として日常で使うことが可能です。
縫製の知識や技術は必要ありません。針や道具なども要りません。個人でも簡単に洋服を作ることが出来ます。
材料が増えると、新しい製品が生まれる
いかがでしたでしょうか?
近年、3Dプリンターブームから、新しい素材がドンドン登場してきています。
3Dプリンターの開発特許が切れたのが理由と言われています。メーカー企業だけでなく、個人でも3Dプリンターの開発に乗り出してきています。
今までは、石膏、樹脂、金属のメインで、使用用途も限られていましたが、素材が増えれば、新しい活用方法が増えるのでは思います。
今後もさらに3Dプリンターは発展していきそうです。新しい素材が増えれば、アイディアも増えると思います。3Dプリンターを使った面白い製品が増えるといいですね!
今後の3Dプリンターの未来に期待です。