BIツールの活用により、経営において迅速な意思決定や効果的な戦略を打ち出すことに成功している企業が増えています。実際、社内外に散らばるたくさんの情報を有効に活用できず、BIツールの導入を検討している企業も多いのではないでしょうか。
一方で、「BIツールの種類が多くて、どれが自社のニーズに合っているのかわからない」という声も多く聞かれます。
そこで今回は、上記のような悩みを解決するため「BIツールのおすすめ」や活用によって得られるメリット、選定のポイントなどを紹介します。サービス選びの参考にしてみてくださいね。
BIツールとは?
BIツールとは「Business Intelligence」ツールの略語です。
BIツールは、会計システムや販売管理システム、在庫管理システムなどに蓄積された、さまざまなデータを取り込んで統合・分析・可視化する働きを担います。
従来の方法では、企業は複数のデータを集計・分析するために、たくさんの時間や人材を確保する必要がありました。しかし、BIツールの登場によって、複数データの統合およびデータ分析、レポーティングまでの工程が瞬時に行えるようになったのです。
Bツールを活用すると、複数のデータがグラフや表などの形で出力されるようになるため、誰にでも見やすくわかりやすいというメリットが得られます。
また、企業の状況を一目で理解できるようになるので、将来の予測や的確なマーケティングが可能となり、企業経営全体における意思決定が迅速になります。
BIツールとエクセルの違い
BIツールとエクセルを比較して、大きく異なる点は以下の通りです。
- データ抽出量と結合機能
- データ処理能力
- レポート配布手段
- データの信憑性
ひとつずつ説明していきます。
データ抽出量と結合機能
BIツールには、CVS、スプレッドシート・SQL・クラウドサービスなどのあらゆるデータから必要なデータを抽出・統合・分析する機能を搭載しています。
さらに、得られた情報をもとに、自社のニーズに最適なレポートを自動作成する機能を備えているものもあります。これらの機能は、エクセルにはありません。
データ処理能力
エクセルは表をもとに計算を行い、グラフを作成するためのツールです。一方で、BIツールは複数のデータ項目を組み合わせてグラフを作成するために開発されています。
BIツールは、膨大なデータを処理することを前提に作られています。そのことから、エクセルにくらべてはるかに処理能力が高く、高速かつ大量のデータ処理が実行可能です。
レポート作成スピードの面でもBIツールに軍配が上がります。資料の内容によっては、エクセルと比較して数分の1の時間と人材でレポートを作成できる場合もあるでしょう。
レポート配布手段
エクセルによって作成されたレポートは、メールに添付して送信するのが一般的です。それに対して、BIツールは、作成後のレポートをファイル添付なしで社内外に共有できる機能を搭載しています。
もちろん、エクセルと同じようにメールへの添付も可能なため、BIツールの方が社内外に効率よく配布できるといえます。
データの信憑性
エクセルは、エクセル内に保存されているデータをもとにレポートを作成します。したがって、エクセル内の情報が適切にデータ更新されていない場合、情報が古く、信憑性に欠ける場合があります。
その点、BIツールは、最新の情報を常に参照できる環境下でレポートが作成されているため、信頼性が高いといえます。
BIツールの選定ポイント
BIツールの選定ポイントは以下の通りです。
- 自社のニーズに合った分析機能が搭載されているか
- 担当者が扱えるUIになっているか
- 既存のツールと連携ができるか
ひとつずつ解説していきます。
自社のニーズに合った分析機能が搭載されているか
BIツールに搭載されている分析機能には、主に以下3つの種類があります。
- 部署ごと・チームごとなど、社内に点在するデータを統合してダッシュボード化する機能
- 既存データから新たに有用なパターンや知識を見出すデータマイニング機能
- 既存データを分析して将来のシミュレーションを行う機能
BIツールによって、機能や強みはそれぞれ異なります。自社が必要としている機能はどれなのかを明らかにしたうえで、ニーズを満たすツールを導入しましょう。
担当者が扱えるツールかどうか
導入するBIツールを決定する際は、事前に担当者を決めておき、BIツールに対する知識をどの程度有しているのかを確認しておくとよいでしょう。
高度なBIツールを使いこなせれば、企業にとって大きな武器となります。しかし、担当者にデータ加工に対する知識が乏しい場合、他部署にデータ加工を依頼する必要があるでしょう。また、BIツール自体を利用しなくなってしまうという懸念もあります。
大きなコストをかけて導入したツールを無駄にしてしまわぬよう、自社および担当者にふさわしいレベルのものを選択するようにしましょう。
既存のツールと連携できるか
BIツールは他のシステムが蓄積しているデータと連携させて、初めて利用できるツールです。そのため、導入前にどのシステムのどのようなデータと連携させたいのか、また実際に連携が可能かどうかを忘れずに確認してください。
BIツールのおすすめ12選!
ここからは、BIツールのおすすめ12選を紹介していきます。それぞれに特徴があるので自社に適したツール選びの参考にしてみてください。
Qlik Sense
公式サイト: https://www.qlik.com/ja-jp/products/qlik-sense
Qlik Senseの特徴とメリット
Qlik Senseは、データの可視化および検索に優れたBIツールです。業界や業種の規模にかかわらず、さまざまな企業で導入されています。
Qlik Senseには、データごとにさまざまな角度から関連性を見つけ出して、インデックス化する機能が搭載されており、あらゆる側面から自由に検索を行えるのが特徴です。
データマネージャを使用してデータの収集・統合を行う仕様となっているため、複雑で面倒なデータベース管理をする必要もありません。
データ統合の際には、データマネージャがテーブルのマッチング率を推奨。レポート作成時にも、分析に必要な軸・メジャー・適切なチャートなどが随時提案されるため、簡単かつスピーディーに作業を行えます。
操作性にも優れており、ドラッグ&ドロップの簡単動作で、上記のほとんどの作業が実行可能です。
また、Qlik Senseはモバイル環境でも使用可能です。あらゆるデバイスに対して適切なサイズで表示し、データの視覚化・分析・管理などの機能を利用できます。
データの出力は、画像、PDF、Excelに対応。最適な方法を選んで、スムーズに共有できます。
Qlik Senseの料金
Qlik Senseの料金は以下の通りです。
プラン名 | 月額費用 | 備考 |
Business | $30 | グループおよびチーム全体でアナリティクスを運用できるSaaSソリューション。 |
Enterprise
アナライザー |
$40 | 部門および組織全体でアナリティクスの利用範囲と利用者を拡大するマルチクラウドソリューション。
シートとアプリの使用・ブックマークとストーリーの作成・Excelへの出力が可能。 |
Enterprise
プロフェッショナル |
$70 | アナライザープランの機能に加え、シートまたはアプリを作成・編集・公開や、Qlik Senseサイトの管理など、Qlik Senseに搭載された機能を最大限に活用できるプラン。 |
Qlik Senseの口コミ
基幹システムに蓄積されている複数のデータを組み合わせたのち、キーコードを設定して結合できます。既存システムだけでは見られなかったメッシュでデータを把握できる点で、優れたツールだと思います。
MicroStrategy
公式サイト: https://www.microstrategy.com/jp/product/whats-new
MicroStrategyの特徴とメリット
MicroStrategyは、さまざまな機能を直感的に使用できるUIを搭載したBIツールです。
BIシステムに必要なダッシュボードや予測計算、アラート機能、配信にいたるまで、ほとんどすべての機能を単一で網羅しています。
さらに、ゼロクリック機能の搭載によって、ページの切り替えの際に必要だったクリック操作を撤廃。見たい情報を瞬時にチェックできるようにすることで、操作時のストレスを軽減しています。
モバイル化にも対応しており、ダッシュボードやレポートは各種モバイル端末からいつでも確認可能。タッチ操作に最適化された、スマートフォンやタブレット向けの専用アプリも開発されています。
モバイル版の活用によって、バックオフィスから現場にいたるまで、さまざまな場所にいる従業員に常に最新情報を届けられるようになるほか、迅速な意思決定の支援にもつながるでしょう。
運用時に何らかのトラブルや疑問が生じた場合には、24時間365日対応の電話窓口から、いつでも相談が可能。カスタマーサービスが充実しているのもポイントです。
MicroStrategyの料金
MicroStrategyの料金は個別見積もりとなるため、詳細は問い合わせが必要です。
MicroStrategyの口コミ
以前は新旧さまざまなシステムが混在しており、データの編集に膨大な時間がかかっていました。そのため、せっかくのデータをスピーディーに生かせず、迅速な意思決定は不可能な状態にありました。
MicroStrategy導入後はダッシュボード機能によりデータを一元管理できるようになったため、すばやい情報確認・正確なデータの抽出、分析に成功しています。
Actionista!
公式サイト: https://www.justsystems.com/jp/products/actionista/
Actionista!の特徴とメリット
Actionista!は純国産のBIツールです。開発・販売・サポートに至るまでメーカーが一貫して対応しているので、利用者の満足度が極めて高いという特徴があります。
集計・分析・レポ―ティング・情報共有に関する操作を、Webブラウザから直感的に行えるように作られているため、プログラミングの知識や開発環境は不要。そのため、IT部門のスタッフへ負担をかけることなくスムーズな導入・操作が可能です。
他部門へ依頼する時間と手間が省けることで、スピーディーな情報の可視化および迅速な経営判断ができるようになります。
コストパフォーマンスにも優れており、ライセンスを1つ購入するだけで、企業内すべての従業員が利用できるクライアントフリー形式を採用。コスト面での負担が無くなることで、組織内を横断しやすくなり、より幅広い活用が期待できます。
Actionista!の料金
Actionista!の料金は個別見積もりとなるため、詳細は問い合わせが必要です。
Actionista!の口コミ
Actionista!は、プログラミングの知識や技術が乏しくても、WEBブラウザから簡単にさまざまな作業ができるので助かります。直感的な操作とドラッグ&ドロップで、集計表やグラフの作成ができました。また、無料お試しサービスが利用できたので、事前に操作方法をチェックできたのもよかったですね。
LaKeel BI
公式サイト: https://bi.lakeel.com/
LaKeel BIの特徴とメリット
LaKeel BIは、分析業務に不慣れな従業員やBIツール初心者でも扱えるように開発された、オールインワンのセルフサービスBIツールです。エクセルのような操作感と豊富なテンプレート、手厚いサポートにより、誰でも簡単にデータ集計・統合・分析・可視化が行えます。
データ抽出は、基幹システムはもちろん、情報系システムやエクセル、CSVファイルなど、さまざまな形式に対応。また、作成後のレポートはWEBブラウザから確認できるほか、エクセルやPDF出力なども可能なため、ニーズに合った資料をスムーズに作成できます。
分析に必要なテンプレートは、人事定量分析テンプレートや経営分析テンプレートなど、さまざまなものが用意されています。必要なデータを指定するだけで、すぐに分析が開始されるため、特別な作業は不要です。
カスタマーサポートの面では、LaKeel BIの導入を検討している企業向けに、分析に必要なデータから無料でダッシュボードの作成を行うサービスを実施。
そのほかにも、ダッシュボードおよび帳票作成を体験できるセミナーや分析者の育成トレーニングなど、参加費無料のハンズオントレーニングも行っています。
導入前から導入後にいたるまで、いつでも手厚い支援が受けられるのは大きなメリットのひとつです。
LaKeel BIは、サーバーライセンスの料金体系を採用しているため、コスト面も安心でしょう。
LaKeel BIの料金
LaKeel BIの料金は個別見積もりとなるため、詳細は問い合わせが必要です。
LaKeel BIの口コミ
社内に散らばるデータの収集から帳票作成、集計、分析、公開まで、すべてこれひとつで実現できました。 また、テンプレートの使用により、経営数字の視覚化ができるようになったため、エクセル加工に時間を費やす必要もなくなりました。導入後は、スピーディーな現状把握および的確な対策ができるようになり、満足しています。
Data Knowledge
公式サイト: https://www.dataknowledge.jp/
Data Knowledgeの特徴とメリット
Data Knowledgeは、充実したレポート機能と分析ノウハウの共有機能を備えた国産のBIツールです。単一データに基づいたレポート作成はもちろん、同時に複数データを表示できる複合レポートの作成にも対応しています。
データの統合や加工は、ドラッグ&ドロップで簡単に実行できます。関数・数式の指定や表示画面の設定も自由に行えるほか、過去に統合した実績を持つファイルであれば自動的な結合も可能です。
作成後のレポートはエクセルやCSV形式など、ニーズに合わせた形ですばやく出力できるため、資料作成も効率的に行えます。
分析ノウハウの共有機能では、社内で実際に行われたデータベースの結合が可能。他にも、特定条件下でのデータ抽出、分かりやすい出力フォーマットやグラフ化などのノウハウを公開・共有します。
ナレッジ検索機能では、分析時によく利用されている手段はどれなのかを、使用回数や評価ポイントで表示。自分の知識を超えたデータ活用法を取り入れることで、より的確な分析を実行できるようになります。
Data Knowledgeの料金
Data Knowledgeの料金は個別見積もりとなるため、詳細は問い合わせが必要です。
Data Knowledgeの口コミ
「毎日必ず出力するものの一つに出荷予定表があります。これは、出荷担当者や営業担当者が翌営業日に出荷されるものを事前に把握して、出荷内容のチェックや出荷準備を行うためのものなのですが、営業カレンダーを見て翌営業日を判断しなければいけない為、単純なデータ抽出機能だけでは処理ができません。Data Knowledgeは、このような処理も簡単に指定できるため様々なニーズへの対応が可能となりました。」
引用:https://www.dataknowledge.jp/case-taiheiyo-kikou
BizSpread
公式サイト: https://www.ntt-tx.co.jp/whatsnew/2017/170719.html
BizSpreadの特徴とメリット
BizSpreadは、ドロップ&ドラッグ操作のみでデータの集計・分析・グラフ作成を行える、WEBブラウザ型のBIツールです。
BizSpreadは、さまざまな外部ツールとの連携に対応しており、Google AnalyticsやSalesforceなどに蓄積されたデータの自動取り込みが可能。異なるデータの相関関係をスピーディーに分析・表示します。
レポート作成の面では、50種類を超える多彩なグラフを作成できる機能を搭載。この機能により、自由度および表現力の高いレポートを作成できるようになります。
一方で、利用できるグラフの種類が豊富なあまり、どのグラフを使用するのが適切なのかを瞬時に判断できない場合もあるでしょう。その際には、使用予定のデータを選択するだけで適切なグラフが自動選択される機能を用いて、スピーディーにレポートを作成することも可能です。
運用サポートの面では、丁寧に作成されたオンラインマニュアルのほか、過去の実績に基づいたBIツール運用ノウハウのFAQページの掲載を行っています。
また、それらの情報を参考に、実際に手を動かしながら分析を実行できるトレーニングオプションの利用も可能です。
BizSpreadの料金
BizSpreadの料金は以下の通りです。
3ユーザ利用 | 1年契約の場合 | 1年契約の場合 |
60,000円/月 | 600,000円/年 | 200,000円 |
BizSpreadの口コミ
オンラインマニュアルが丁寧に作られているので、導入から操作に至るまで、特に問題なく利用できました。外部システムとの連携にも優れており、DBに蓄積されたデータと接続することで、簡単に統合できます。また、BizSpreadに集められたデータはAndroidスマートフォンからいつでも確認できて大変便利です。
MotionBoard Cloud
公式サイト: https://www.wingarc.com/product/motionboard/
MotionBoard Cloudの特徴とメリット
MotionBoard Cloudは膨大なデータを高速で処理できる、インメモリ技術が搭載されたBIツールです。
社内外に散在するデータをひとつのダッシュボード上で可視化できるほか、さまざまなビジネスアプリケーションや外部サービス、クラウドとの連携に強いのが特徴。
エクセルからビッグデータにいたるまで、あらゆるデータソースに対応しています。たとえば、データ入力や加工はエクセルから行い、データの集計や分析はMotionBoard Cloud上で実行する、といった運用も可能です。
情報をすばやく確認できるだけでなく、豊富に用意されたデザインを使用して、きれいで見やすいチャートを作成できる点でも優れています。
プログラミングの知識がない方でも扱えるよう、ダッシュボードはマウス操作のみで作成可能。さまざまな角度からの分析を実現できるため、データから新しい知見を得られます。
さらに、スマートフォンやタブレット端末からのアクセスには、タップ・ピンチ操作のみで扱えるUIを採用。どのデバイスからでも、直感的な操作が可能です。
MotionBoard Cloudでは、クラウドサービスのほか、パッケージ版のBIツールも提供しています。
MotionBoard Cloudの料金
MotionBoard Cloudの料金は以下の通りです。
クラウドサービス
プラン名 |
初期費用 | 月額費用 | 備考 |
Standard Edition | 別途必要 | ¥30,000~/月
10ユーザ・年間契約 |
データ可視化のための豊富な機能を提供 |
Professional Edition | 別途必要 | ¥60,000~/月
10ユーザ・年間契約 |
BIダッシュボードをさらに活用するための機能を提供 |
IoT Edition | 別途必要 | ¥90,000~/月
10ユーザ・年間契約 |
IoTデータを可視化できるリアルタイム集計機能を提供 |
また、パッケージプランは以下のようなものがあります。
パッケージプラン名 | 費用・機能面 |
MotionBoard パッケージ版 | 要問い合わせ |
MotionBoard for Dr.Sum パッケージ版 | 要問い合わせ |
MotionBoard Cloudの口コミ
「以前はデータの集計に時間がかかっていたため、予算の進捗率や営業活動が順調かどうか状況を把握するのが遅くなっていました。しかし今ではデータの精度が上がって最新の状況をリアルタイムで把握できるようになったため、進捗が悪いときは早めに対策を打てるようになりました」
引用: https://www.wingarc.com/product/usecase/205.html
Canbus
公式サイト: https://canbus.com/
Canbusの特徴とメリット
Canbusは、IT経営に必要なさまざまな機能が搭載されたビジネスアプリプラットフォームです。BI機能はもちろん、BPMツールやトリガーツール、メール一斉配信ツールなどの複数機能を搭載。社内外のデータの蓄積・共有・活用を行い、今後の経営戦略に役立つ具体的な予測およびプランの立案を支援します。
CanbusのBIツールには、社内に散財する各分野のデータをひとつのシステムに収集・整理・蓄積し、企業の状況をグラフ化して表示するダッシュボード機能が備わっています。
ダッシュボードではドラッグ&ドロップ操作で、集計データを直感的かつ簡単に整理可能。自由度も高いので、あらゆる角度から情報の分析・可視化を実現します。
また、可視化されたデータを掘り下げるドリルダウン機能を活用すれば、営業ごとの目標達成状況や製品ごとの発注状況、時系列での状況推移などの詳細な実績の確認も可能です。
Canbusは、利用ユーザ数に制限を設けていません。そのため、過去のあらゆる履歴や、多岐にわたる情報を従業員や取引先などから収集することも可能です。集約された情報はスマートフォンからいつでも確認できます。
Canbusの料金
Canbusの料金は以下の通りです。
プラン名 | 月額費用 | 備考 |
Trial | ¥0 | レコード数:1,000 ページビュー数:20,000
添付ファイル容量5GB |
Starter | ¥10,000 | レコード数:1,000 ページビュー数:20,000
添付ファイル容量5GB |
Standard | ¥35,000 | レコード数:5,000 ページビュー数:50,000
添付ファイル容量20GB オプション追加可能 |
Professional | ¥100,000 | レコード数:20,000 ページビュー数:100,000
添付ファイル容量50GB オプション追加可能 |
プランに加えてオプションの追加も可能。詳細は以下の通りです。
オプション | 月額費用 | 備考 |
レコード追加 | ¥20,000
(5000レコード単位) |
契約プランの最大レコード数に5,000レコード単位で追加 |
添付ファイル容量追加 | ¥20,000
(10GB単位) |
契約プランの添付ファイル最大容量に10GB単位で追加 |
ページビュー制限解除 | ¥20,000
(1~15日または16~末日) |
制限を解除した場合、期間中はページビューが無制限で利用可能 |
上記の他にも、ファンクションオプションとしてメール一斉配信も可能です。こちらは詳細は問い合わせが必要です。
Canbusの口コミ
ユーザー数無制限かつ企業をまたいで利用できることから、パートナー企業との情報共有ツールとして「Canbus.」を採用。業務スピードが向上し、企業間を超えた意思決定から業務遂行までをよりタイムリーに完結できるようになった。
引用:https://canbus.com/customers/
GoodData
公式サイト:https://www.samuraiz.co.jp/gooddata/
GoodDataの特徴とメリット
GoodDataは、デジタルマーケティングを加速させるための機能が豊富に搭載された、クラウド型のBIツールです。
あらかじめ用意されたテンプレートの利用により、導入にかかる時間を大幅に短縮できるという強みを持っています。主要なRDBMS全てにアクセス可能なため、さまざまなデータを用いた高度な分析を行えるのが特徴です。
GoodDataでは、社内のビジネスデータを1ヶ所に統合できるので、傾向分析や効果測定といった的確な現状把握はもちろん、具体的な将来予測をも可能にします。
データの検索機能も充実しており、膨大なデータから、期間別・部門ごとなど自由に絞り込むことができます。より詳細なデータを調べたい際には、クリックひとつでデータのドリルダウンも可能です。
分析機能の面では、ユーザ側の操作からメトリクス定義や複合メトリクスの作成が行えます。ドリルスルー機能も搭載されており、詳細データの確認も容易に実施可能。
さらに、既存のSaaSソリューションへの埋め込みにも対応しているので、これまでは利用できなかった分析機能を追加して、利便性を高められます。
利用料金は、利用者の数に関わらず使用データ量によって定まるので、コスト面でも安心して利用できるでしょう。
また、iPad用アプリケーションが無償提供されているので、モバイル環境でも快適にデータのチェックが行えます。
GoodDataの料金
GoodDataの料金は以下の通りです。
プラン名 | 月額費用 | 備考 |
標準パック | ¥40,000~ | データ行数:~100万行
データソース接続数:無制限 ユーザ数:無制限 標準保守 |
まるごとおまかせ
パック |
¥100,000~ | 標準パックの条件のほか、サンプルデータのテーブル間関連付け・テーブルデータレイアウト精査・サンプルデータの簡易クレンジング実施・テーブル設計・データ項目定義・メトリック定義・ETL処理設計・ETL処理実装・データ読込・ダッシュボード作成などの作業を含む |
データ行数100万行以上の価格については別途問い合わせが必要です。
GoodDataの口コミ
1万件以上の加盟店から集まる日次データを閲覧者、閲覧条件ごとに集計することができ、データへのアクセス権を加盟店単位で自動的に制御できるようになりました。
今回の導入を機に、日次でのデータ更新が可能になったことから、従前に比べてより細かな運営分析に基づいたレポート配付が可能になり、提携店へのさらなるサービス向上が期待できます。
引用:https://www.samuraiz.co.jp/gooddata/
Power BI
公式サイト: https://powerbi.microsoft.com/ja-jp/
Power BIの特徴とメリット
Power BIは、Microsoft社が提供している操作性の高さが魅力のBIツールです。
これまで「Microsoft Office」や「Office 365」を扱っていた方にとって使い勝手がよく、わかりやすい設計になっています。
Power BIは、100種類を超えるさまざまなデータソースとの接続を実現。エクセルやCSVファイルはもちろん、各種データベース、SalesforceやGoogle Analyticsなどからもスムーズにデータを取得できます。
Power BIの中でも特徴的なのが「対話型」のレポート作成機能が搭載されている点です。検索欄に質問文を入力・実行するだけで、質問の回答として適切なデータをチャートやグラフなどに視覚化された状態で表示してくれます。
また、統合・分析されたデータ結果の共有も簡単です。ダッシュボードやレポート、データセットを含む独自のコンテンツパックを作成して、部署ごと、もしくは企業全体に情報をスピーディーに公開。
Power BI Mobileアプリを使用すれば、デバイスごとに最適化された画面から、時間や場所を選ばず、必要な情報をいつでも閲覧できるようになります。
Power BIの料金
Power BIの料金は以下の通りです。
プラン名 | 月額費用 | 備考 |
Power BI Pro | $9.99
1ユーザあたり |
セルフサービスのBIツールが必要な企業向け。 |
Power BI Premium | $4,995
クラウドコンピューティングおよびストレージの専用リソースあたり |
高度な分析、ビッグ データのサポート、オンプレミスとクラウドのレポートが必要な企業向け。 |
Power BIの口コミ
Microsoft社のツールのため、エクセルライクで利用しやすい印象です。ドラッグ&ドロップの操作だけで、データ解析やグラフ化が簡単に行えます。無料のPower BI Desktopをインストールするだけで、さまざまなビジュアライゼーションに対応できる点で、コスト面において非常に優れています。
Gecko Board
公式サイト: https://www.geckoboard.com/
Gecko Boardの特徴とメリット
Gecko Boardは、シンプルで見やすいデザインのダッシュボードを作成できるBIツールです。海外製品ではありますが、ドラッグ&ドロップで操作可能なインターフェイスを備えており、使いやすいという特徴があります。
Gecko Boardは、クラウド型のツールのためダウンロード不要で利用可能です。また、コーディングの必要もないため、導入後すぐにダッシュボードを作成・活用できます。
作成されたダッシュボードの共有は、モニター表示・メールでのリンク送信・モバイルブラウザーからの閲覧などに対応しています。オフィスでの会議やリモートワーク、営業先にいたるまで、いつでもどこからでも瞬時に情報を確認できる仕様です。
また、Gecko Boardは、60種類以上のビジネスツールに簡単かつ安全に接続できるという強みがあります。さらに、ニーズに合わせて自由にウィジェットを作成できる機能も搭載。オリジナルウィジェットを利用すれば、データの活用がより簡単になるでしょう。
Gecko Boardの料金
Gecko Boardの料金は以下の通りです。
プラン名 | 月額費用 | 備考 |
ベーシック | $31
(1ユーザあたり) |
1ユーザ用の基本プラン。
最大2つのダッシュボードを利用可能。 |
チーム | $127
(ユーザ無制限) |
チームでの利用に最適なプラン。
最大5つのダッシュボードを利用可能。 データベース統合・リンク共有・モバイルアクセス・優先サポートサービスなどを利用可能。 |
チームプラス | $199
(ユーザ無制限) |
上記チームプランと同じ機能・サービスに加えて、最大10個のダッシュボードを利用可能。 |
カンパニー | $479
(ユーザ無制限) |
チームプランと同じ機能・サービスに加えて、ダッシュボードの利用数無制限・専任の担当者がつくプラン。 |
Gecko Boardの口コミ
多くのサービスとの接続が簡単に実現するので、利用しやすいです。Web制作の知識や技術をもっている人材であれば、サイト構築やウィジェット作成も可能なため、より利便性が高まります。 APIが使えるのでシステム連携にも強く、ダッシュボードにデータを反映できるため、汎用性もあります。
Oracle BI Cloud
公式サイト: https://www.oracle.com/jp/cloud/paas/bicloud/overview/
Oracle BI Cloudの特徴とメリット
Oracle BI Cloudは、シンプルな機能と使いやすさが魅力的なクラウド型のBIツールです。直感的な操作で自由にデータを視覚化・共有します。
Oracle BI Cloudは、PaaSソリューションとして提供されているため、システム構築の面で柔軟性が高いという強みがあります。エクセルやCVSなどを含むさまざまなデータ形式のファイルを、コーディングなしで使用できるのも大きな特徴のひとつです。
Oracle BI Cloudでは、対象データのアップロードから、複数データの統合、チャート作成にいたるすべての操作をドラッグ&ドロップのみで実行できます。
また、ナビゲーション機能が搭載されているので、操作時に迷うことなく、誰でも簡単に高度な分析が実行可能です。
さらに、分析結果にストーリーを加えて表示させる機能も搭載されており、よりわかりやすいダッシュボードの共有を可能にします。
作成後のチャートは、あらゆるデバイスから閲覧できるのもポイント。表示されるデザインはすべてのデバイスで統一されており、見やすさにも配慮されています。もちろん、PDFやPPTへ変換したのちにメールや印刷物としても配布することも可能です。
Oracle BIクラウドでは、Data Visualization Desktop(DVD)を利用して、個人のPCからオフライン環境にて分析を実施できます。
DVDには、データを選択するだけで自動的にグラフや表を表示させる機能のほか、地図上にビジネス拠点と各ポイントを表示・集計できる機能、予測分析機能を搭載。DVDなら、これらの優れた機能をすべて無料で利用できます。
Oracle BI Cloudの料金
Oracle BI Cloudの料金は個別見積もりとなるため、詳細は問い合わせが必要です。
Oracle BI Cloudの口コミ
操作画面がシンプルでわかりやすく、簡単なマウス操作だけで分析や共有が行えます。社内に散らばったあらゆるデータを解析できるため、業務効率がアップしました。多彩な機能が搭載されている分、ナビゲーション機能が充実しているので扱いやすいです。
BIツールを導入すべき企業
BIツールを導入すべき企業は以下の通りです。
- 社内外に散らばった大量のデータを収集・分析したい企業
- データの可視化によって現状把握を行いたい企業
- 経営判断において迅速な対応を行いたい企業
- レポート作成にかかる時間を削減したい企業
ひとつずつ、解説していきます。
社内外に散らばった大量のデータを収集・分析したい企業
さまざまなシステムに散在しているデータをひとつに集めて、分析やレポーティングを行いたい場合、BIツールが大変役に立ちます。
なぜなら、基幹システムや情報系システム、エクセルなどのデータを取り込んで、グラフやダッシュボードでの可視化や分析ができるようになるためです。
少ないデータを分析するのであれば、エクセルで十分な場合もあります。しかし、大量のデータを統合したい場合や、異なるシステム同士を連携させて柔軟な分析を行いたい場合には、BIツールの導入が有効です。
データの可視化によって現状把握を行いたい企業
あらゆるデータを可視化して、見やすく分かりやすくしてくれるのも、BIツールの特徴のひとつです。これまでは数値として漠然と理解していた企業の現状も、グラフやダッシュボードに置き換えると、一目で把握できるようになります。
経営判断において迅速な対応を行いたい企業
数字や表として把握していたデータも、BIツールによってグラフやチャートとして可視化されることで、判断材料としての価値が高まります。
また、システムの横断分析やドリルダウンも容易にできるようになるため、新たな知見や詳細な情報を入手しやすくなるという側面もあります。これにより、企業はスピーディーかつ的確な経営判断が実行できるようになるでしょう。
従来の方法では発見できなかった課題を早い段階で見つけられるようになれば、迅速な対応が可能となり、早期解決への近道となります。
レポート作成にかかる時間を削減したい企業
エクセルや手作業で時間をかけて行っていたレポート作成作業も、BIツールであれば、数回のマウス操作で瞬時に実行可能です。BIツールの活用は、時間の削減に効果的なのはもちろん、人材の確保に苦労していた企業にとっても大きなメリットが得られます。
BIツールを導入するときの注意点
BIツールを導入するときの注意点は以下の通りです。
- BIツールの導入目的・利用目的を明確にしておく
- 分析に必要なデータを持っているか
- データ連携は可能か
こちらもひとつずつ解説していきます。
BIツールの導入目的・利用目的を明確にしておく
さまざまな箇所に散らばった情報を整理したいというだけの理由で、BIツールを導入しても十分な効果を得るのは難しいでしょう。もちろん、データの集計や分析にかかる時間や手間は削減できますが、BIツールを活用する本来の目的は違うところにあります。
「企業の現状を把握して課題を発見したい」「得られた情報から将来予測を行い、迅速な経営判断を下したい」など、具体的な目的を明らかにしておきましょう。
導入や利用の目的を見失わないように心がけるだけでも、BIツールの利用価値は大いに高まります。
分析に必要なデータを持っているか
BIツールの導入目的や利用目的が明らかになっても、実際に分析に利用できるデータが存在しなければ、分析は不可能です。有効な分析を行えるだけのデータが手元にあるかどうかも、事前にチェックしましょう。
データ連携は可能か
システムをまたいでのデータ分析ができるのも、BIツールの強みです。たとえ、手元に有効なデータが揃っていても、それらの連携が難しければ導入の意味がありません。
分析に必要なデータがどこに蓄積されているのか、またファイル形式は何かといった情報についても、あらかじめ確認が必要です。
まとめ
さまざまなデータを一ヶ所に集約させ、分析や可視化、共有をスムーズに実行できるBIツール。
サービスごとに備わっている機能や強み、費用は異なるため、自社にとって必要な機能はどれか、予算に見合っているかなどのチェックも重要です。
迅速な経営判断や的確なビジネスマーケティングを実行できるよう、この記事を参考にBIツールの導入を検討してみてくださいね。