従来、社用車を頻繁に使用して業務を行う企業では、車両管理に膨大な手間や時間を費やす必要がありました。この現状を改善すべく、現在ではさまざまな車両管理システムが発表されています。
しかし、車両管理システムは自社の業種に適したものを導入しなければ有効に活用できないため、サービス選定に迷ってしまうという方も少なくありません。
そこで今回は、車両管理システムについての概要と、おすすめのサービスの特徴や強みなどについて詳しくご紹介します。システム選びの参考にしてみてくださいね。
車両管理には台帳が必須
車両管理とは、企業や事業者が所有もしくは利用する車両を管理する業務のことです。
万が一、事故が発生してしまった際のリスクに備え、保険加入や登録番号、ドライバーの免許情報、緊急連絡先、走行距離、燃料、車両日報などの情報なども併せて保管します。
そして、自社で管理している車両や、社員の通勤時に使用されているマイカーが事故にあった場合。その時は、ドライバー本人はもちろん、企業側も事業監督者として同様の責任を負うことが定められています。
これは民法第715条の使用者責任に該当します。
車両を業務で使用する限り、事故や道路交通法違反のリスクを完全に防ぐことは難しいものです。事故の内容によっては経済的な損失と共に社会的信用を失う可能性もゼロではありません。
このように、車両事故で起こる損害は非常に大きいため、適切な車両管理によってさまざまなリスクを軽減し、従業員が安全に運転できるように対策する必要があるのです。
車両管理システムとは
車両管理システムとは、企業が所有・管理する社用車や私用車、リース車両などの車両情報やドライバー情報を一元管理できるシステムです。
これまで紙媒体で管理していた車種やリースの契約内容、メンテナンス情報、保険に関する情報などをWEB上に集約。あらゆる管理情報をシステム上に登録することで、各車両情報を部署全体で共有できるようになり、車両管理者の負担を大幅に軽減します。
詳細な車両管理状況を把握できれば、業務に必要な車両台数の把握や加入保険の見直しも可能です。これは、車両にかかる固定費カットの判断材料としても有効です。
また、GPS機能やドライブレコーダー、走行距離を分析できるシステムを活用すれば、運転状況の可視化が可能になります。運転状況に関する各種データは、物流や配車業務の業務効率向上や危険運転の防止、車両事故の減少に生かせるでしょう。
最近では、タブレットやスマートフォンから車両情報を適宜チェックできるアプリも開発されています。アプリを利用することで、台帳やパソコンを開く手間がなくなり、必要なときにすばやく情報を得られるようになります。
車両管理システムのおすすめ12選!
ここからは、車両管理システムのおすすめ12選を紹介していきます。自社に適したシステム選びの参考にしてみてください。
Cariot
公式サイト: https://www.cariot.jp/
Cariotの特徴とメリット
Cariotは、各車両から取得した情報に基づいて人・モノ・クルマの到着時刻を共有できる車両管理システム。走行の効率化や事故発生数の削減を目指します。
対応している車種は幅広く、営業車両、配送・物流車両、トラックや建設機までさまざま。管理工数の削減はもちろん、資産管理まで実施できるのが特徴です。
Cariotでは、最短3秒ごとに車両の位置情報を更新し、詳細な走行情報を自動表示および保存する機能を搭載しています。
車両の現在位置情報はもちろん、車両停車時間や運転速度、急加速・急減速の回数などを詳細に保存。各車両の運行情報がリアルタイムで画面上に可視化されます。
また、どの車両がどこを走行しているのかが一目瞭然なので、社内外に車両の現在位置や目的地到着時刻を知らせることも可能です。
さらに、Cariotはスマートフォンアプリでの動態管理にも対応。すでに利用しているスマートフォンからアプリをインストールするだけで簡単に利用できます。レンタカーや特殊車両など、さまざまな事情で車載デバイスを設置できない車両の管理におすすめです。
Cariotの料金
Cariotの料金は以下の通りです。
車両1台あたりにかかる「車両ライセンス」・「資産管理ライセンス」、車両管理者1名あたりにかかる「管理者ライセンス」・「車載デバイスレンタル料」の合計が毎月の利用料金です。
車載デバイス、資産管理トラッカーは買取もできます。
項目 | 月額料金 | 備考 |
車両ライセンス | ¥2,980〜/台 | 通信費込み
ドライブレコーダータイプは¥3,480/台 |
資産管理ライセンス | ¥1,580/台 | 通信費込み |
車両管理者ライセンス | ¥2,000/人 | ― |
また、車両デバイスは以下の通りで、レンタルと購入が選択できます。
車載デバイス
(レンタル) |
月額料金 | 備考 |
シガーGSP | ¥1,200/台 | シガーソケット給電
(配線の有・無選択可) |
ドライブレコーダー | ¥2,760〜/台 | 危険運転検知時に動画自動アップロード・ドライバー危険運転時音声案内機能など |
OBD2 | ¥1,200/台 | OBD2給電・GPS取得 |
購入の場合は以下のようになっています。
車載デバイス
(購入) |
料金 | 備考 |
シガーGSP | ¥37,000/台 | シガーソケット給電
(配線の有・無選択可) |
ドライブレコーダー | ¥79,000/台 | 危険運転検知時に動画自動アップロード・ドライバー危険運転時音声案内機能など |
OBD2 | ¥37,000/台 | OBD2給電・GPS取得 |
資産管理トラッカー
(購入) |
料金 | 備考 |
AS1
(IP67防水・防塵タイプ) |
¥37,000/台 | 内蔵バッテリーから給電(1日4回通信で1年程度)・バッテリーは8800mAh |
AS3
(IP67防水・防塵タイプ) |
¥39,000/台 | 内蔵バッテリーまたはソーラーパネルから給電・バッテリーは4000mAh
AS3ソーラーパネル¥15,000/台(別売) |
Cariotの口コミ
Cariotを利用するようになってから、緊急で現場へ向える車両の特定がスピーディーにできるようになりました。これまでは現場に近い場所にいる車両を手配するために何件も電話をかけていましたが、特定の警備員だけに連絡するだけで済むようになりました。
引用:https://www.cariot.jp/case/case14/
MIMAMORI
公式サイト: https://www.isuzu.co.jp/cv/cost/mimamori/index.html
MIMAMORIの特徴とメリット
MIMAMORIは物流業界向けに開発された車両管理システムです。車両と管理者をつなぎ、高度な運行管理を実現します。
物流業界では、貨物自動車運送事業法適正化事業として運行記録計の装着や、改正省エネ法に関する中長期計画の策定や定期報告書の提出が必須です。
MIMAMORIでは、インターネット上でデジタコデータを記録・回収。管理車両のデータを事務所のパソコンで一括受信し、まとめて確認・解析できます。
また、運転日報や月間集計表では、取得されたデータに基づいて業務内容に合わせた詳細な帳票の作成が可能。事務・運行管理にかかる業務を大幅に省力化します。
労務管理の面では、運行計画から実際の管理、改善までをトータルサポート。テンプレートを使用した運行計画画面や、運行指示書の作成・出力のほか、計画に応じた勤務状況の自動反映、個々の乗務員の労働時間集計にも対応しています。
勤務状況に違反があった場合でも、即座に把握できるため、迅速な計画修正が可能です。
また、燃費抑制や安全運転の面では、ECOドライブ機能がドライバースキルの向上と燃費抑制を促進。安全な運転を音声で褒めたり、急ハンドルや急加速などの危険運転には音声と警告音で安全を促したりと、ドライバーの安全運転を支援します。
MIMAMORIの料金
MIMAMORIは初期費用がかかり、以下のようになっています。
項目 | 料金 | 備考 |
初期費用 | ¥113,025/台 | 【MIMAMORIコントローラー基本キット】
・MIMAMORIコントローラー ・データトランスファーユニット ・通信アンテナ ・デジタルタコグラフ(スイッチタイプ) ※国土交通省型式指定品 自 TDⅡ-44 |
TDⅡ-44用
デジタコ解析ソフト |
¥10,476/事業所 | 別途、インターネットデジタコのオプション契約、取付工賃、部品が必要。 |
また、月額は以下の通りです。
項目 | 月額料金 |
基本サービス | ¥990/台 |
オプション名 | 料金 |
インターネットデジタコ | ¥812/台 |
温度お知らせサービス | ¥550/台 |
指定位置外ドア開お知らせサービス | ¥330/台 |
MIMAMORIの口コミ<
「声をかけない、質問もしない、すべてドライバー任せにしてしまう。これがドライバーの気が緩む最大の要因。その点『MIMAMORI』は、リアルタイムに運行状況が把握できて、しかも正確なデータも記録されるので、ドライバーは、つねに見られているという意識があります。すると、適度な緊張感が保たれ、事故や違反に対する抑止効果が働きます。また無事故・無違反のドライバーは、会社から評価されますので、自ずとモチベーションもアップ。いまでは、当社の運行管理に欠かせないシステムとなっています」
引用:https://www.isuzu.co.jp/cv/jirei/mimamori/93_3.html
Drive Boss
公式サイト: https://www.car.panasonic.co.jp/pce_top/
Drive Bossの特徴とメリット
DRIVEBOSSは、パナソニックが提供する高精度なカーナビゲーションを利用した多機能車両管理システム。高性能なカーナビゲーションを用いて、大量のデータを保存・活用できるのが特徴です。
車両ごと、または運転者ごとにその日の詳細な運行情報をレポートし、業務効率化や運行管理に関する業務負担の軽減、安全運転のサポートを行います。
走行中の車両の位置情報を管理者側にリアルタイムで送信できる機能では、管理者がドライバーの現在地・目的地の到着時刻の予測が可能に。詳細な運行状況を把握したうえで、ドライバーへの適切な指示出しが可能になります。
ドライバー側は管理者から送られてきた適切な指示やメッセージを随時受信・閲覧が可能です。
また、業務後は、走行中に集められた詳細なデータをもとに、日報や月報を簡単に作成でき、報告書作成の作業負担を大幅に軽減します。
さらに、走行ルート・速度・距離といった一般的な運行履歴データのほか、どこに立ち寄って何をしたのかという作業履歴のデータの記録にも対応。さまざまなデータを見える化し、運行以外の業務効率化の実現にも大きく貢献します。
Drive Bossの料金
DRIVEBOSSには、以下の3つの利用形態があります。
各項目の料金については見積もりが必要です。
項目 | 備考 |
通信型クラウドサービス | 無線によって随時、カーナビから運行情報をシステムへ送信・蓄積できる。走行中でもデータ通信可能。 |
SDカード式クラウドサービス | SDカードとPCにインストールしたソフト(無償)を使用してカーナビのデータを、システムへアップロード。 |
PCソフト版 | DRIVEBOSSの業務管理ソフトと地図ソフトをパソコンにインストールして利用。単一事業所での管理向け。 |
Drive Bossの口コミ
「私たちの業務では、この場所に何時までに着かなければならないなど時間の制約を受けることが多々あり、またお客様から“ちょっと戻って来て欲しい”といった連絡を受けることもあります。これまでそうした時には、まず担当ドライバーに連絡して現在地を教えてもらい、どれぐらいで戻れそうかを明らかにした上で、改めてお客様にお返事するという流れでしたが、今ではお問い合わせをいただいた時点で、担当ドライバーの現在地をPC上で確認することができます。そこで本社・営業所側で大体の見当を付けた上で、ドライバー側のナビ画面に指示を出すことができる。DRIVEBOSSは、よりスムーズな顧客対応も実現してくれています」。
引用:http://www.car.panasonic.co.jp/pce_top/case/abc02.html
Smart Drive Fleet
公式サイト: https://smartdrive-fleet.jp/
Smart Drive Fleetの特徴とメリット
Smart Drive Fleetは、作業効率化とドライバーの安全運転強化を両立させるための車両管理システムです。リアルタイムでの位置の把握・指示出しはもちろん、走行履歴・日報機能搭載でコンプライアンス強化にも力を発揮します。
Smart Drive Fleethaは、各ドライバーの業務量を確認して働き方改革の支援や、運行ルートの改善をするうえで大変便利です。
ドライバーごとの走行距離や取引先の訪問数などの各種集計データは、管理画面から確認。さらに高度な分析を行いたい場合には、データを抽出してExcelやBIツールを利用できます。
長時間乗務が続いているドライバーや乗務回数の多いドライバーを把握できるようになるため、業務量の適切な配分のサポートが可能です。
また、ドライバーの事故対策として、特許取得済みの安全運転診断機能を搭載。ドライバーごとの運転のクセを採点して可視化し、危険運転を自動検知します。走行ごとにドライバー自身が運転結果を確認できるため、運転の振り返りや行動改善のきっかけを与えられます。
可視化された走行データは、客観的なフィードバックや安全運転の啓蒙資料としても有効に活用可能です。
Smart Drive Fleetの料金
Smart Drive Fleetの料金は個別見積もりとなるため、詳細は問い合わせが必要です。
Smart Drive Fleetの口コミ
ご依頼をいただくのは総合病院が多いので、信用関係がなければ依頼にも繋がりません。安全運転は会社の信用に直接つながる重要な要素ですし、会社の経営にも直結しますので、安全運転への意識が改善できたことは全社的にも大きなインパクトでした。
引用:https://smartdrive-fleet.jp/case/oneup
いつもNAVI 動態管理サービス
公式サイト: http://www.zenrin-datacom.net/business/tracking
いつもNAVI 動態管理サービスの特徴とメリット
ゼンリンデータコムが提供する、いつもNAVI 動態管理サービスは、クラウド型の車両管理システムです。利用されている地図およびナビゲーションは、ビジネスニーズの高い「ゼンリン地図」と「いつもNAVI」。同社で長年培われたノウハウが詰め込まれています。
いつもNAVI 動態管理サービスでは、スマートフォンやタブレットの位置情報を活用したアプリを利用します。スマートフォンやタブレットにアプリをダウンロードするだけで、手軽に動態管理・運行管理を開始。専用機器を新たに購入する必要がありません。
管理者は、車両やドライバーの位置情報やステータスの把握、業務情報登録、訪問先の割付、各種報告書の出力などの業務をまとめて行えます。
ドライバーは優れたナビ機能によって、効率の良いルートの検索・移動はもちろん、リアルタイムでのステータス変更や配送状況の報告などを手元のデバイスから送信可能。
また、簡易メッセージ機能を活用すれば、急ぎの業務連絡もすばやく送受信でき、迅速に対応できます。管理業務から作業報告に至るまで、総合的な業務に対応しているため、業種を問わず活用できるのも魅力です。
いつもNAVI 動態管理サービスの料金
いつもNAVI 動態管理サービスの料金は個別見積もりとなるため、詳細は問い合わせが必要です。
いつもNAVI 動態管理サービスの口コミ
車両の正確な情報を把握できるのはもちろん、いま何をしているのかといったステータスを確認できるのが便利です。業務終了や業務の進捗をリアルタイムで報告・確認できるようになったため、業務をスムーズかつスピーディーに進められるようになりました。
また、走行ルートや距離の確認もできるので、運行ルートの改善としても活用しています。
KITARO
公式サイト: https://kitaro-sdp.com/
KITAROの特徴とメリット
KITAROは、規模や業種・業態を問わずに使用できる運行管理システムです。
使用する機器や車種によって、アダプタ・ドラナビ・デジタコ・バイクの4つのプランから、最適なものを選択できます。
管理者は、Googleマップ上ですべての車両の位置情報をリアルタイムで把握可能。状況に応じて、個々のドライバーに迅速な指示出しができます。また、過去の走行履歴を参照しながらの到着時刻予測も可能です。
走行中の車両の運行履歴は随時送信・蓄積されています。
その日の運行情報の反映と日報のひな形作成は、事務所のパソコン上で自動的に完了。ドライバーは事務所に戻り次第、運行履歴の内容を確認するだけで簡単に日報を提出できます。
そのほか、安全運転に関する機能も搭載。各ドライバーの運転状況を安全評価とecoドライブ評価に基づいて採点し、全ドライバーの運転成績をランキング形式で表示します。管理者は数値化されたデータから、公平かつ的確な安全運転指導を行えます。
ドライバーと管理者のコミュニケーションにはKITARO専用アプリの利用がおすすめ。
ドライバーと管理者は、チャット機能を使って手軽に連絡を取れるようになります。また、ドライバーは同アプリ上でステータス管理を簡単に行えるため、業務効率も高まります。
KITAROの料金
KITAROの料金は以下の通りです。
項目 | 初期費用 | 月額料金 | 備考 |
KITARO×アダプタ | ¥0
※端末無償賞与 |
¥2,800/台 | インターネット接続料は不要。 |
KITARO×ドラナビ | ¥0 | ¥2,800/台 | iPhone端末購入代金・アプリダウンロードおよび運用にかかる通信費は別途、必要。 |
KITARO×デジタコ | ¥85,000
デジタコ本体価格 |
¥2800/台 | 別途で取付工事費が必要。
ソフトウエア導入費・インターネット接続料は不要。 運行記録計設置義務に対応。 |
KITARO×バイク | ¥0 | ¥2,800/台 | 別途で設置工事費が必要。 |
KITAROの口コミ
今まではドライバーへ逐一電話することで現在地を把握し、配車していたため、配車は配車担当者のスキルに依存していました。KITAROを導入してどの担当者でもネット上で簡単にすべての車両の位置情報を把握することができるようになったので配車業務が均一化されました。その結果、稼働効率が上がり業務の改善に結びついています。
引用:https://blog.kitaro-sdp.com/tokyo-citydaiko/
くるまぷり
公式サイト: https://kurumappli.jp/
くるまぷりの特徴とメリット
くるまぷりはスマートフォンでアプリをダウンロードするだけで利用できる車両管理システムです。車両の管理はもちろん、コンプライアンス強化や安全運転教育、事故発生時のサポートなど、充実した機能を利用できます。
コンプライアンス強化の面では、車検や法定点検などの期日管理を簡単・確実に行える仕組みを用意しています。
たとえば、車検証の読み込み機能では、データ入力の手間を省いて工数の削減を実現。誤入力も防げるため、車検切れや点検漏れなどのトラブルを未然に防ぎます。
また、免許証有効期限管理機能では、免許証を更新していないドライバーを確認できるほか、更新されるまで通知が残るようになっており、有効期限切れ防止に効果的です。
万が一、事故が発生した場合には、事故発生時の対応手順をアプリ上に表示。ドライバーはやるべきこと・確認すべきこと、管理者に送信すべき情報などを一目で確認できるため、冷静に対応できます。
また、管理者側は事故発生時の情報をタイムリーに取得して迅速な対応を行えるほか、過去に起こった事故情報のダウンロード・参照も可能。これまでの事故対応の状況や経緯を確認できます。
くるまぷりの料金
くるまぷりの料金は以下の通りです。デバイスの購入や装着などは一切不要となっています。
項目 | 月額料金 | 備考 |
私用車(運転手) | ¥500/1人あたり | iPhoneアプリを利用
最低利用単位:10ID |
管理者 | ¥1,000/1人あたり | ブラウザを利用
最低利用単位:1ID |
くるまぷりの口コミ
くるまぷりは、車検や法定点検などの期日管理ができて、しかもダッシュボード上で対応が必要なタスクが一目でわかるようになっているのでとても便利です! 日報がスマホで簡単にできるようになってから、使っている車の状態も管理側ですぐに把握できるようになりました。
引用:https://kurumappli.jp/case.html
クラウドアイ
公式サイト: https://www.cloud-eye.jp/
クラウドアイの特徴とメリット
クラウドアイは、建設車両の運行管理に便利な車両管理システムです。
運行状況確認や安全運転指導に関する機能のほか、現場車両の運行管理や生コンクリートの品質管理を簡易的に行える機能を搭載。NETIS( 新技術情報提供システム)にも登録されています。
エリア登録機能では、車両が範囲内に入った際に、必要な指示や情報をドライバーへ発信。現場の安全に配慮して作業を進められます。また、電光掲示板や回転等との連携が可能。周囲の歩行者に建設車両の通過を知らせて注意喚起も行えます。
ミキサー車にクラウドアイを装着すれば、生コンクリートの品質管理としても利用可能です。該当車両の出入庫時間および運行ルートから、安全運転レベルや二酸化炭素の排出量に至るまで、さまざまなデータの一元管理を実施。
コンクリートの品質管理だけでなく、ドライバーの健康管理や環境面でのコンプライアンスの徹底まで、強力にサポートします。
もし、事故を起こしてしまった場合には、標準搭載されたドライブレコーダーで、衝突の5~30秒前からの映像を自動的に記録。各機関に、客観的な証拠として情報提供できます。
クラウドアイの料金
クラウドアイの料金は個別見積もりとなるため、詳細は問い合わせが必要です。
クラウドアイの口コミ
クラウドアイを現場の土砂を運搬するダンプに取り付け、運行管理を行っています。
運搬エリア内には、スクールゾーンや狭い路地など注意を必要とする箇所が多いため、クラウドアイのエリア設定を利用しました。その結果、ドライバーに対して効果的な注意喚起を行えるようになったほか、安全対策や地域貢献などができるようになりました。現場のイメージアップに貢献できたと思っています。
docoですcar
公式サイト: https://www.docomo-sys.co.jp/products/doco-car/
docoですcarの特徴とメリット
docoですcarは、通信機能を搭載した高性能ドライブレコーダーを用いたクラウド型の車両管理システムです。
車両の運行位置やステータスをリアルタイムで確認できるほか、安全運転の強化、業務効率化やコストの削減、コンプライアンス遵守など、車両管理におけるさまざまな課題の解決をサポートします。
安全運転支援の面では、車両に搭載されたドライブレコーダーやスマートフォンのGPS・センサーを利用して、詳細な運転状況を記録。ドライバーの運転の安全度を診断し、インターネット経由で可視化されます。
さらに、ドライバーの点呼専用機能も搭載。対面点呼はもちろん、電話点呼やIT点呼にも対応可能です。また、点呼と同時に、呼気に含まれるアルコール量の測定も行えます。
そのほか、docoですcarではバス向けのサービスも提供しています。
専用車載端末のGPSを利用し、利用者向けにバスの現在位置情報・運行情報の案内を配信。乗客に待ち時間の目安を伝えます。
幼稚園バスの運行情報配信に特化したサービスでは、保護者が登録したバス停を出発すると自動的にメールが送信される仕組み。子どもを連れて、バスを長時間待つ必要がなくなります。
docoですcarの料金
docoですcarの料金は以下の通りです。
項目 | 月額料金 | 備考 |
GPS車載端末 | ¥2,900~/台
※端末を購入しライトプランを契約した場合、月額の基本使用料は不要 |
端末購入(標準プラン・ライトプラン)もしくは、端末レンタル(標準プラン・ライトプラン)の4つのプランから選択可能。 |
スマートフォン
標準プラン |
¥1,800/台 | ― |
GPS携帯電話 | ¥500~/台 | ライトプラン/標準プランの2つのプランから選択可能。 |
安全運転支援
(ドラレコ) |
¥2,000~/台 | 動態管理機能の利用には、別途¥500~が必要。 |
安全運転支援
(スマートフォン) |
¥1,200/台 | ― |
アルコールチェック・点呼サービス | ¥3,000~ | 対面点呼/IT点呼(据置型・モバイル型)/電話点呼の4つのプランから選択可能。 |
点呼履歴のWEB帳簿閲覧 | ¥3,000/ID | ― |
バスロケーションサービス | ¥6,500~/台
※端末を購入し、ライトプランを契約した場合、月額の基本使用料は不要 |
端末購入(標準プラン・ライトプラン)もしくは、レンタル(標準プラン・ライトプラン)の4つのプランから選択可能。
別途、端末費用およびデータ登録費用が必要。 |
ミッフィーバスロケサービス | 要見積もり | 幼稚園バス向けのサービス。
初月無料。 |
別途、オプション機能もあり、問い合わせが必要です。
docoですcarの口コミ
運行管理者の立場から見ても、1つのシステム上で、すべてのバスの運行状況を把握し、指示やデータ変更ができることは大きなメリットであり、管理負担の軽減になっています。また、運行管理者の人材育成という観点から見ても、以前のような複数の管理画面では緊急時に確認すべき点も増えて、経験の浅い担当者には大きな負担でしたが、今は1つの画面ですべてのバスの運行状況を把握でき、より業務に集中できる環境になったと思います。
引用:https://www.docomo-sys.co.jp/products/doco-car/cstudy/cstudy33.html
無事故プログラムDR
公式サイト: https://dr.unisys.co.jp/
無事故プログラムDRの特徴とメリット
運行管理者向けに開発された無事故プログラムDRは、危険運転や道路交通違反の防止、ドライバーの運転傾向を把握できる安全運転支援サービスです。
危険運転を察知すると、管理者へリアルタイムで通知メールが送信されます。メールには、いつ・誰が・どのような運転をしたのかが記載されているほか、危険運転の瞬間を記録した映像も確認可能。管理者は、メール内のリンクを押すだけで約6秒間の映像を見られるようになっています。
また、駐車場内の事故を防止する、バック走行時の見える化にも対応。危険運転を検知した時点で、音声での危険運転注意喚起と管理者へのメール通知が行われます。
画像認識機能を追加すれば、車外カメラを利用して標識や信号の読み取りも可能。信号無視や速度超過などの交通違反が疑われた場合、音声での注意喚起およびメール通知の対象となります。
日々の膨大な運転情報データはグラフとして表示できるので、管理者は各ドライバーの運転傾向や危険運転を起こしやすい状況を把握可能。データに基づいた適切な安全運転指導や講習会のデータ資料としても利用できます。
無事故プログラムDRの料金
無事故プログラムDRの料金は以下の通りです。
項目 | 月額料金 | 備考 |
基本サービス | ¥2,980/台 | 基本サービス・ドライブレコーダーレンタル料・通信回線料金・WEBサービス利用料・SDカード・ヘルプデスク利用料を含む。 |
オプションは以下のようなものがあります。
オプション名 | 月額料金 | 備考 |
動画通信 | ¥500/台 | 危険運転・緊急通報時に、音声付きの6秒動画をメール通知。 |
社内カメラ | ¥1,000/台 | 上記オプションに、危険運転時の車内静止画をメール通知機能を追加。 |
動画通信+社内カメラ | ¥1,500/台 | 危険運転・緊急通報時に、音声付きの車外・車内の6秒動画をメール通知。 |
動態管理 | ¥900/台 | ドライブレコーダーに搭載されたGPSモジュールから、定期的に位置情報を通知。 |
アルコールチェッカー
単体サービス |
¥1,500/台 | 日時情報・検査結果を保存。 |
アルコールチェッカー
PC連携サービス |
¥2,000/台 | 出庫・帰庫時の検査結果をPC経由でデータセンターに送信。検査記録を自動記録。 |
アルコールチェッカー
ドラレコ連携サービス |
¥2,000/台 | ドライブレコーダーの通信機能を利用して、検査結果をデータセンターに送信。 |
アルコールチェッカー
なりすまし防止サービス |
¥2,500/台 | 車内カメラの機能を利用して、ドライバーの顔画像付きの検査結果をデータセンターに送信。 |
無事故プログラムDRの口コミ
無事故プログラムDRが安定稼働すると、それまでは把握できなかった各社員の運転状況がデータで確認できるようになりました。特に運行管理担当者を驚かせたのが大幅な速度超過を繰り返す社員の存在です。こうした特定の社員に対しては、個別の走行データや映像に基づいた安全運転指導を行うことで、より具体的で説得力のある注意喚起ができるようになりました。その結果、著しい速度超過の事例は、導入直後と比較して85%以上も削減されています。
引用:https://dr.unisys.co.jp/jirei_macnica.html
Linkit Maps
公式サイト: https://linkit.access-company.com/linkit-maps/
Linkit Mapsの特徴とメリット
Linkit Mapsは、チャット機能を活用して社員同士のコミュニケーションを支援するシステムです。スマートフォンやタブレットから、アプリをインストールするだけで簡単に利用できます。
Linkit Mapsでは、社員の現在位置をリアルタイムで把握できるため、外回り業務の管理や状況に応じた的確な指示出しが可能です。
たとえば、営業先によって訪問先の重要度をつけて、システム上で営業担当の社員にその旨を伝達することができます。担当社員のスマホ画面では、重要度によって色分けされた訪問先が地図上に表示されるため、指示に従って、的確かつ効率的な顧客訪問を行えます。
外回りをしている社員の行動予定や実績は、自動的に記録されてパソコン上で確認が可能。各社員がどの業務にどれだけの時間を使っているのかを把握できるほか、効率的な移動ルートの分析にも応用できます。
そのほか、写真を撮影して添付する機能も搭載。
建設現場での安全確認報告を画像付きで行いたい場合や、業務報告に実際の写真を利用したい際に便利です。送信結果は地図上にスポット情報として記録され、どこへ訪問したのか・結果はどうだったのを一目で確認できます。
Linkit Mapsの料金
Linkit Mapsは30日間のお試しが可能。その後は個別見積もりとなるため、詳細は問い合わせが必要です。
また、どちらのプランでも、同様の機能を利用できます。
項目 | 料金 | 備考 |
無料版お試しプラン | 30日間無料 | 1ファイルごとのアップロード容量:2MB
初期ストレージ:10GB |
Linkit Maps | 要問い合わせ | 1ファイルごとのアップロード容量:10MB
初期ストレージ:契約ID数×1GB |
Linkit Mapsの口コミ
Linkit Mapsでは、移動履歴を確認することができますが、地震取材のときにこれが役立ちました。災害で道が寸断された際に、先発したクルーが通った経路を確認することにより、後発のクルーもそこをたどっていけば進める、ということがすぐ共有できたんです。今までは電話でやり取りしてましたが、伝えるのが難しかったですから。(原文ママ)
引用:https://linkit.access-company.com/work/tbs/
ビークルアシスト
公式サイト: https://pioneer-carsolution.jp/cloud/
ビークルアシストの特徴とメリット
ビークルアシストは、運行管理と運行支援を同時に叶える車両管理システムです。システムの運用を自動化し、管理者の業務負担を大幅に軽減しています。
たとえば、日報および月報の作成業務の省力化をサポート。高精度な走行ログデータに基づいて、訪問先や休憩時間、業務内容や実績などの情報を自動で記録し、管理者が全ドライバーの報告書を一括で印刷できる仕組みです。
乗務中のドライバーによる危険運転を察知した際には、対応端末がドライバーに音声もしくはアラームで即時に警告。ドライバーが自ら安全運転への意識を高めるきっかけを作ります。
さらに、前日の運転評価内容は一定の基準で採点・評価され、メールを利用してドライバーに自動送信されます。メール内で管理者に代わって的確なフィードバックが行われるため、日常的な運転指導にかかる労力を大幅カットします。
また、簡単な操作で訪問先ごとに最適なルートを自動的に算出。これまで手間がかかっていたコースの指示や確認事項などを表示できるため、管理者の業務負担を軽減します。
そのほか、訪問先までのカーナビ誘導機能や走行コースの大型車考慮検索などにも対応。経験の浅いドライバーでも、即戦力として業務を遂行できるよう支援します。
ビークルアシストの料金
ビークルアシストの料金は以下の通りです。
料金は、車両登録ID数または利用者登録ID数ごとに必要になっており、取付工費が別途かかります。
項目 | 初期費用 | 月額料金 | 備考 |
基本パターン | 初期登録料+
対応車載端末購入費用 |
¥980~/1ID | 月々の支払いはサービス利用料のみ。 |
提携リース
利用パターン |
無料 | 対応車載端末リース料
+¥980~/1ID |
3年経過時に再リース料金が適用され、支払い金額が下がります。 |
ビークルアシストの口コミ
通信ドライブレコーダーで、リアルに営業社員の業務時間を把握できるようになったので「事業場外みなし労働時間制」を廃止しました。また、以前は手書きだった日報が自動作成されることも、業務効率化に大きく貢献しています。毎日の手間が削減できただけでなく、行き先や時間が自動的に打刻されるため、一日の行動や訪問順など社員自身が効率よく営業活動する意識が起き、工夫するようにもなりました。業務時間10%減、商談件数は116.7%、契約獲得数113.9%、これが通信ドライブレコーダーを導入した3か月間の成果です。
引用:https://pioneer-carsolution.jp/cloud/case/010fabrica/
車両管理システムを導入すべき企業
車両管理システムを導入すべき企業は以下の通りです。
- 車両管理者の業務負担を軽減したい企業
- 車両情報の精度を向上させたい企業
- 各種コストを削減したい企業
ひとつずつ解説していきます。
車両管理者の業務負担を軽減したい企業
車両管理システムを導入すれば、車種や保険内容、メンテナンス情報からリース契約内容まで、幅広い情報を集約できるようになります。
これまでは紙媒体で行われていた車両情報の管理をシステム上で一元管理できるようになるため、業務の効率化が可能に。また、管理者の業務を減らし、日々の負担を軽くすることにもつながります。
車両情報の精度を向上させたい企業
車検の更新日や保険の加入に関する情報をシステム上に登録しておけば、個々の車両情報を部署全体で把握できるようになります。また、情報管理そのものを行うサービスを利用すれば、情報の精度はより高まるでしょう。
各種コストを削減したい企業
システムを活用していくにつれ、企業内の車両管理の状況や利用状況などが明らかになります。システム上に蓄積された情報から、適切な車両台数や保険料の見直しを行えるようになれば、大幅なコストの削減にもつながります。
車両の維持・管理にかかる費用は高額です。システムを利用して、適切な車両数で効率的な運用を行い、余計なコストの削減を目指しましょう。
車両管理システムを導入するときの注意点
車両管理システムを導入するときに注意すべき点は以下の通りです。
- 利用目的を明らかにする
- サービス独自の機能や特徴をチェックする
- 使用するデバイスを確認する
こちらもひとつずつ解説していきます。
利用目的を明らかにする
車両管理システムの導入を検討する際は、改善したい課題や利用目的を明確にすることが大切です。
車両管理システム導入で期待できる課題改善ポイントは、車両運用コストの削減や車両情報の精度向上、管理者の業務負担軽減、安全運転の強化などが挙げられます。
どのような課題を改善させたいのかを具体的に把握し、システムの候補をいくつか絞って置きましょう。
サービス独自の機能や特徴をチェックする
現在では、さまざまな機能に特化したシステムが登場しています。システムごとに強みとなる機能や導入時に得られるメリットは異なるため、サービス同士をよく比較・検討して、自社の業種や業態に適したものを選択しましょう。
使用するデバイスを確認する
使用するデバイスについても、事前に調べておくこと大切です。
車両管理システムはパソコンで管理するものが大半です。しかし、中にはスマートフォンやタブレット端末から専用アプリを使用するサービスや、専用の機器を使用して情報の送信・管理を行うサービスもあります。
どのデバイスが使いやすいのか、社用車に搭載できる機種なのか、といった情報もきちんと理解しておきましょう。
まとめ
さまざまな車両管理を効率的に行えるように開発された、車両管理システム。
各サービスの異なる特徴や利用デバイス、費用などについて、事前に把握しておけばサービス選定のときに迷わずに済みます。
この記事を参考に、サービスごとの強みを比較・検討してくださいね。