企画書や提案書を、読み手に気持ち良く理解してもらうためには「内容」はもちろん大切ですが「見た目」の綺麗さも重要な要素の1つです。
デザインに少しこだわった企画書が作れるだけで、周りの資料とは一味違ったものになるでしょう。そこで今回は、企画書の見た目をよくする際に無料で使える「インフォグラフィック」作成ツール・アイコン素材検索サイトをご紹介します。
インフォグラフィック(infographics)とは
そもそもインフォグラフィックとは、情報・客観的なデータを整理し、視覚的に表現したものを指します。
ただ単に数値やデータを無機質に羅列させるだけでもよいのですが、他の人に情報をわかりやすく伝え、企画書を見る人の理解を深める手段の1つとして”インフォグラフィック”が利用されます。
オンライン上でデータを入力するだけで、簡単にインフォグラフィックを作成できるWebツールを4つご紹介します。
infogr.am
Infogr.amは、サインアップするだけでインフォグラフィックスが簡単に作成できるWebサービスです。
全部で1億超える種類のインフォグラフィックスが作成でき、現在でも毎週数万の新規ユーザーを獲得している人気サービス。無料で使用できるテンプレート数に制限はありますが、無料の範囲でもクオリティの高いインフォグラフィックスを作成できます。
1.サインアップ
2.右上「始める」のボタンを押して、アカウントを作成
3.自分が作りたいグラフの形式を選択
今回は「Chart or Graph」を選択します。グラフの詳細を選択できるので、自分が求めるインフォグラフィックの形を選択します。
4.インフォグラフィックを選択
あとはダブルクリックで、自分が入力するべきデータを入力していくだけで、シンプルなインフォグラフィックを作成することができます。
データをダウンロードするには、有料会員($15、$42、$166)になる必要がありますが、無料バージョンでもスクリーンショットなどで撮影すると企画書などには利用できそうです。
Juice Labs – Chart Chooser
Chart Chooserは、メールアドレスを登録することなく、数字を自由に変更できるグラフのテンプレートを手にいれることができるサービスです。
線グラフ、バーチャート、パイチャート、バブルチャートなど様々なグラフ・チャートの素材を無料でダウンロードできます。ダウンロードできるファイルの形式はエクセルまたはパワーポイント。
- Comparison(比較)
- Distribution(配分)
- Composition(構成)
- Trend(推移)
- Relationship(関係性)
- Table(表)
上記の項目を選択することにより、自分が作りたいグラフの目的に応じてチャートを選択することもできます。
Chart Tool
Chart Toolは、グラフやチャートが無料で作成できるオンラインサービスです。
オ棒グラフ、折れ線グラフ、レーダーチャート、バブルチャート、円グラフ、ピラミッドなど基本的なグラフの形式は揃っています。
「流れ」
1. 「Design Your Chart」ボタンをクリックしてグラフを作成
2.作りたいグラフの形を選択
3.データを入力
4.簡単なグラフが完成
こちらもメールアドレスの登録が不要で、最終的には製作したグラフを「PNG, JPEG, PDF, CSV」形式でダウンロード可能となっています。ただし、日本語に対応していないので注意が必要です。
Piktochart
Piktochartは、マレーシアに本拠地を置く企業が開発するオンライン上でインフォグラフィックが作成できるツールです。テンプレートを利用することにより、迅速な資料作成が可能となっています。
1.アカウントを作成
- Infographic(インフォグラフィック)
- Report(報告書)
- Banner(バナー)
- Presentation(プレゼンテーション)
2.4つの中から、制作したいものを1つ選択
プレゼンテーションを選択すると、そのままテンプレートにそってプレゼンを作成していくだけなので便利です。プレゼンモードもあるので、その場でプレゼンテーションすることも可能。
インンフォグラフィックを作成する場合は「Infographic」を選択してください。
3.グラフを作っていく
Piktochartで製作したスライドは無料版の場合、オンライン上に公開されます。もしも公開してはいけないプロジェクトの場合は、有料版を利用しましょう。
アイコン素材
続いてはアイコン素材です。
世界中で”デザインの重要性”が認識されつつあるために、ビジネスシーンでも「わかりやすさ」や「シンプルさ」が強く求められるようになりました。 企画書1つにしても気持ちの良いコミュニケーションを生み出すために、様々な工夫をしなければなりません。
企画書に関して言えば、アイコンが部分的に使用されているだけで、視覚的な理解度を向上させ読者の理解をより一層深めることにつながります。これからご紹介するアイコン素材配布サイトで見つけた素材を、パワーポイントやエクセルなどの資料素材として利用してみてください。
素材が必要になってから探すこともできますが、あらかじめ下見をし素材をローカル環境にダウンロードしておいて、いざというときのために自分好みに分類しておくことをお勧めします。
iconfinder(アイコンファインダー)
iconfinderは、アイコン素材の検索サービスです。
検索ボックスに自分が求めるアイコンのキーワードを入力し検索することで、お目当てのアイコンを見つけることができます。
左のメニューバーから「ICON FORMAT、PRICE、LICENSE TYPE、ICON SIZE」などを指定できます。有料会員にならないと、AIとPSDのデータはダウンロードできませんが、無料会員でもSVGやPNGであれば保存することができます。
また無料であれば限られますが、有料会員であれば、750,000以上のアイコン素材と出会うことができます。
ライセンス周り
- Creative Commons(著作権表示必須)
- MIT License(再配布時には著作権表示を保持すれば、複製・再配布・改変が可能)
- WTFPL(著作権を保持しつつ、複製や再配布、改変は可能)
- Free for commercial use(商用利用無料)
- Free for commercial use (Include link to authors website) (商用利用無料でリンクは必須)
- Free for commercial use (Do not redistribute)(再配布しなければ商用利用無料)
- Free for personal use only(個人利用限定)
- Free for non commercial use (商用利用でなければ無料)
アイコンの下の部分にそのアイコンの権利について表記されています。中には商用不可のアイコンも含まれているため、無駄なトラブルをなくすためにも、しっかりとライセンスを確認してから利用してください。
iconmonstr(アイコンモンスター)
iconmonstr(アイコンモンスター)は、商用利用が可能なベクター素材のピクトグラムアイコンが見つかる、無料素材サイトです。
すぐにアイコンが見つかりダウンロードできるという部分で、使い勝手がいいです。こちらも自分が求めるアイコンのキーワードを検索ボックスに入力してアイコンを探します。
検索ボックスに「social」と入力するだけで、ソーシャル系のアイコンも豊富に見つかりました。
ダウンロードできるアイコンのサイズは「128」「64」「48」「32」「16」と自由に選べ、ダウンロードできる形式は「PNG」形式か、IllustratorやPhotoshopなどで編集できる「SVG」というベクターファイル形式です。
利用に関するライセンスが、個人、商用ともに利用可能となっている点はありがたいですね。
ICOOON MONO
ICOOON MONOは、6000以上の商用利用可能な無料モノトーンアイコンが見つかるサイトです。
「JPG」「PNG」「illustrator」「EPS」素材などが用意されており、これらの素材形式を一括でダウンロードする方法もあります。サイズも「16px」「32px」「48px」「64px」「128px」「256px」「512px」と複数のサイズから選択することができます。
こちらの素材も、基本的に連絡の必要なしで個人でも商用でも無料で利用可能となっています。
最後に
いかがでしょうか?
インフォグラフィックやアイコン素材を利用して、企画書のデザインのクオリティを高めてみてくだい。