在宅ワークが増えたことで、社員同士のコミュニケーションが減ったと感じている企業は多いのではないでしょうか。
在宅ワークではチームメンバーの業務進捗が分かりにくくなり、モチベーションや生産性が落ちていると感じている企業も多いでしょう。
このような課題はバーチャルオフィスツール(仮想オフィス)の導入で解決につながります。
本記事ではおすすめのサービスをバーチャルオフィスツール(仮想オフィス)を厳選して5つ紹介します。
活用するメリットや選び方のポイントも解説するので、導入を検討している方はぜひ参考にしてください。
バーチャルオフィスツールおすすめ5選
多数のツールを徹底比較した上で、creive編集部で厳選したおすすめのバーチャルオフィスツール(仮想オフィス)を5つ紹介します。
バーチャルオフィスと言っても特徴は様々なので、使用目的に合ったバーチャルオフィスを検討してくださいね。
oVice|現実空間にいるようなリアルなコミュニケーションがとれる
公式HP:oVice
- 利用人数に合わせて料金プランを選択できる
- 約2,000社への導入実績があり安心して利用できる
- 専任スタッフのサポートが充実している
「oVice」は、大企業から中小企業まで幅広い業種・業態への導入実績があるバーチャルオフィスツール。
料金プランが細かく設定されており、利用人数に合わせてプランを選べます。
自分のアバターと近い距離にいるアバターの声は大きく聞こえ、遠い距離のアバターの声は小さく聞こえるのが特徴。
まるで現実空間にいるかのようなコミュニケーションをとることができます。
専任スタッフによるサポートが充実しているのも嬉しいですね。
oViceの主な機能
- ミーティング機能
ホストがミーティングを設定し、そのミーティングに参加した人とカメラ付きでミーティングが可能 - 会議室機能
個別のミーティングを行いたいときに会議室の設定が可能。鍵の設定もできるため、プライバシーも確保できる。 - スピーカー機能
全体へのお知らせなどを、バーチャルオフィス空間全体にアナウンスを行うことができる機能
oViceの口コミ
ID単位での課金ではなく、スペース上に入れる上限人数で制限されている点が良いと感じました。
例えば200人同時アクセス可能なスペースでは、そこに来うる人が500人いたとしても同時に200人がアクセスしなければ問題ありません。ID単位での課金ではほとんど使わない人の分も支払いが発生してしまうなど、無駄な部分が出やすいと感じているので、それを防げる点が良いと感じました。
分からないことがあればoVice社のバーチャルオフィスに行けばスタッフに直接質問できるという斬新なサポート体制も良いと感じました。
ID単位での課金体系ではなく、仮想オフィス上に同時にアクセスできる人数での料金プランになっているのは無駄がなく嬉しいですね。
バーチャルオフィスツール上でoVice社の専任スタッフに不明点を確認できるのも、ユニークで便利なサービスです。
その他基本情報
提供企業 | oVice株式会社 |
料金プラン ※導入サポート・初期費用無料 |
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無料トライアル | 〇(14日間) |
主な機能 |
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おすすめユーザー層 | 現実のオフィスにいるようなリアルなコミュニケーションをとりたい企業向け |
roundz|カメラ機能なし「声のコミニュケーション」重視
公式HP:roundz
- カメラ機能がないため、監視されている感覚にならない
- ZoomやChatWorkなどの外部ツールと連携可能
- ゲスト招待機能を利用すれば社外の人も利用可能
「roundz」は、「声のコミュニケーション」を重要視したバーチャルオフィスツールです。
実際のオフィスで近くの人に気軽に話すような感覚を実現しています。
「声」を重要視しているためカメラ機能はありません。ツール利用時に誰かに監視されているような感覚を社員に与えたくない企業におすすめです。
ZoomやChatWorkなどの外部ツールとの連携も可能。
ゲスト招待機能を利用すれば社外の人でも簡単にバーチャルオフィスに入室できますよ。
roundzの主な機能
- 画面共有機能
画面を共有している全員のマウスカーソルが表示可能。画面を見ながら、指さし会話ができる - Googleカレンダー共有機能
Googleカレンダーと連携し、会議などの予定が入っている時間は自動で「取込中」と表示可能 - 部屋ロック機能
個別で会話したい時は、部屋に鍵をかけることでプライバシーを確保できる
roundzの口コミ
仮想オフィスとしての機能が申し分ないと感じました。テレワークになり何気ない会話が無いというのが少し弊害になっている面がありましたが、それが解決されました。
弊社は社員数が少なく仮想オフィスを利用する人数が少ないので、一人あたりで料金が設定されているためコストが安く抑えられるというところも良かったです。そういった価格設定が他のサービスにはあまり無いのです。
また、カメラ機能が無く顔を映す必要がないのが良いなと思いました。カメラ機能があると、オフィスにいる時以上に「見られている」というストレスが生じます。
人によってはよい緊張感なのかもしれませんが、それならば、オンライン表示ですぐに話しかけられる状態が維持されるroundzの機能で十分です。
カメラ機能がないので、「見られている」という監視感やストレスが生じにくいのが良かったという声が上がっていますね。
その他基本情報
提供企業 | ラウンズ株式会社 |
料金プラン ※導入サポート・初期費用無料 |
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無料トライアル | 要問合せ |
主な機能 |
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おすすめユーザー層 | カメラ機能による監視感をなくしたい企業向け |
NeWork|誰でも簡単に直感的な操作ができる
公式HP:NeWork
- 見やすいUIで直感的な操作が可能
- 小規模で利用したい方は無料プランが利用できる
- 話しかけて良い状態が一目でわかる
「NeWork」は、NTTコミュニケーションズが開発から運営まで行っている国産のバーチャルオフィスツールです。
ポップな見た目と見やすいUIで、新入社員やパソコン操作が苦手な方でも気軽に利用できます。
会議のURL発行は不要ですぐに話すことができるため、ちょっとした会話がしやすい環境を生み出します。
利用人数20人で4ルームまでなら無料で利用できるのも嬉しいポイントです。
NeWorkの主な機能
- ルーム通話機能
複数人で会話できるルームを作成できる - 1on1通話
雑談やちょっとした相談を2人だけで話すことができる - モード
自分のステータスを3つのモードで表示できる。話したい相手が会話しても良い状態か、一目で判断できる - 呼び出し機能
話したい相手を招待し会話することができる。ルームへ招待することも可能 - 画面共有機能
複数人で同時に画面共有することが可能
NeWorkの口コミ
たとえば『さっきの講師が話していたことはこういうこと?』とか『今の問題はこれであってるよね?』といったような、誰かにいますぐ確認したいことについて、隣の席の子に話しかけることですぐに解決することってありますよね。
オンラインでは、相手の状況が見えづらいがゆえに、このちょっとした声掛けができず、悶々としてしまうことが多いと思うんです。
そういった、ちょっとした確認事項や疑問点を解消するための場として、NeWorkは活用されたと思います。
バーチャルオフィス上で近くにいる人に気軽に声がかけやすいので、ちょっとした確認事項や疑問点をすぐに解消できそうですね。
その他基本情報
提供企業 | NTTコミュニケーションズ株式会社 |
料金プラン |
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無料トライアル | 無料プランあり |
主な機能 |
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おすすめユーザー層 | 若い年代の人が多く、気軽に利用したい企業向け |
Remotty|顔を合わせながら活発なコミュニケーションがとれる
公式HP:Remotty
- スレッド形式でテキストのやり取りが可能
- 入退室ログを確認でき、勤怠管理の効率化にもつながる
- カメラが2分間隔で自動撮影するためチームで働いているという一体感が生まれる
Remottyではカメラで撮影された写真が自動で他の社員に共有されるため、テレワーク中の孤独感を感じることが少なくなります。
カメラの自動撮影に抵抗がある方は、顔写真の共有をしない設定にすることも可能。状況に合わせて使い分けることができます。
入退室ログを確認できるので、勤怠管理の効率化にもつながります。
利用人数が多い場合はルームを分けて部署ごとに利用することもできますよ。
Remottyの主な機能
- 顔写真共有機能
2分間隔で顔写真を撮影・共有。「在席中」「離席中」を一目で判断することができる - 入退室ログ
Remottyへの入室・退室ログを確認することができる - 外部連携
Zoom、Googleカレンダー、Outlookなどの外部ツールと連携可能
Remottyの口コミ
Remottyでは、作業の経緯や内容をひとりごとのように残すことができるので、それを確認して自然に作業の途中でフォローを入れることや、考えている過程に対して反応することができます。
結果ではなくプロセスに対してコメントできるので、手戻りが少なく済みますし、社員も孤独感なく、仲間と働いている感覚が得られていると思います。
作業途中に社員同士でフォローをしやすいRemotty。テレワーク中でも仲間と一緒に働いている感覚を得られているようですね。
その他基本情報
提供企業 | 株式会社ソニックガーデン |
料金プラン | 要問合せ |
無料トライアル | 要問合せ |
主な機能 |
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おすすめユーザー層 | 声、チャット、カメラ機能を活用し活発なコミュニケーションを取りたい企業向け |
Sococo|社内研修やイベントなど様々な用途に対応
公式HP:Sococo
- 会議室・休憩室・執務室などが設定でき視覚的に他者の状況を判断できる
- 200種類以上のレイアウトから用途に合わせて利用できる
- 同じ部屋にいる社員の会話が自然と入ってくるため会話が生まれやすい
「sococo」は、勤務中の社員が今何をしているのかが視覚的に分かりやすいバーチャルオフィスツールです。
会議室、休憩室、執務室などが設定できるので、ぱっと見で他の社員の状況を判断しやすいのが特徴。
200種類以上のレイアウトが用意されているので、普段利用するオフィスだけでなく、社内研修やイベントにも活用できます。
Sococoの主な機能
- チャット機能
別の部屋にいる社員ともチャットを通じてコミュニケーションを取ることができる - 画面共有機能
画面を共有して同じ資料を見ながら会話ができる
Sococoの口コミ
『障がい者テレワーク』 を目指すユーザーのトレーニングにピッタリ。
Sococoは本物の事務所のように相手を視覚的に確認しながら使えるので安心してコミュニケーションできる。
弊事業所では『障がい者テレワーク』を目指すユーザーのコミュニケーショントレーニングに一番大切なものは「安心感」であると考えている。
『本物の事務所のように』相手を視覚的に確認しながら安心してコミニュケーションがとれるという声が上がっていますね。
その他基本情報
提供企業 | 株式会社テレワークマネジメント |
料金プラン | 要問合せ |
無料トライアル | 〇(最大3週間) |
主な機能 |
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おすすめユーザー層 | 社内研修やイベントにもバーチャルオフィスを活用したい企業向け |
バーチャルオフィスツール(仮想オフィス)とは:分かりやすく解説
バーチャルオフィスツールとは、バーチャルオフィス(インターネット上に構築された仮想オフィス空間)で社員同士が円滑なコミニケーションをとることを目的としたサービス。
「仮想オフィス」とも呼ばれています。
バーチャルオフィス上で自分の代わりとなるアバターを動かすことで社員同士が気軽に会話できます。
実際は離れた場所にいても、まるで同じオフィスにいるような感覚で仲間と一緒に仕事ができるのが特徴。
テレワークが増えている今、需要が高まっているサービスです。
バーチャルオフィスツールの需要が高まった背景
バーチャルオフィスツールの需要が急速に高まっているのは、テレワークの増加と深い関係があります。
内閣府の調査によると、テレワークのデメリットとして
1位:社内での気軽な相談・報告が困難(36.1%)
2位:画面を通じた情報のみによるコミュニケーション不足やストレス(30.3%)
3位:取引先等とのやりとりが困難(25.6%)
といった内容が多く挙げられています。
経営面からも、テレワークの増加により
- 社員の進捗状況が見えなくなった
- 社員一人あたりの生産性が低下している
といった課題を感じているケースが多く発生しています。
しかし、こうした課題はバーチャルオフィスツールの活用で解決につながります。このため、近年バーチャルオフィスツールの需要が急速に高まってきているのです。
以下でバーチャルオフィスツールのメリットについて詳しく説明しますね。
バーチャルオフィスツール導入のメリット3つ
バーチャルオフィスツール導入のメリットは大きく分けて3つあります。
- 社員同士のコミュニケーションが取りやすくなる
- テレワークによる孤独感を取り除く
- 業務効率化・生産性向上
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.社員同士のコミュニケーションが取りやすくなる
バーチャルオフィスツールでは多くの場合、仮想オフィス上で近くにいる人の声が聞こえるため、ちょっとした会話が生まれやすい環境があります。
このため、わざわざオンラインミーティングを設定しなくても、社員同士のコミニュケーションが取りやすくなります。
雑談は意味のない会話ではなく、そこから新たな発想や、社員同士の絆が生まれ生産性も高まります。
2.テレワークによる孤独感を取り除く
近年テレワークが増えたことで社員の交流が減り、孤独感を感じやすく生産性が低くなっていることが問題視されています。
業種によっては在宅ワークで誰とも話さない日々が続き、仕事に対しての意欲が低下してしまうことも。
バーチャルオフィスツールを利用すれば、気軽な会話がしやすくなるため孤独感を感じにくくなります。
3.業務効率化・生産性向上
ほとんどのバーチャルオフィスツールでは、他の社員の状況が把握できます。
「在席中」「離席中」「取込中」など一目で分かるため、今話しかけてもOKなのか相手に聞く手間が省けます。
Web会議の設定に必要なURLを発行せずに会議を始めることができるため、業務の効率化にもつながります。
また、バーチャルオフィスツールはテレワークと比べると他の社員から自分が何をしているか分かるため、適度な緊張感が保て生産性向上にもつながります。
バーチャルオフィスツール導入のデメリット2つ
一方で、バーチャルオフィスツール導入のデメリットもあります。大きく下記の2つです。
- 監視されている感覚になる
- コストがかかる
それぞれについて詳しく説明します。
1.監視されている感覚になる
バーチャルオフィスツールは従業員の業務状況が簡単に把握できるため、人によっては監視されている感覚になることも。
バーチャルオフィスツールによってはカメラで常に顔を写す機能があるため、いつ誰に見られているか分からずストレスを感じることもあるでしょう。
バーチャルオフィスツールの導入時には、使用目的やルールを社員に伝え監視感を取り除くことが大切になってきます。
2.コストがかかる
バーチャルオフィスツールの活用には月額料金がかかります。
単にコミュニケーションを増やしたいという目的で導入すると、費用対効果を得るのは難しいでしょう。
費用対効果を得るためには、
- コミュニケーションを増やし、生産性を高めたい
- モチベーションをアップさせ、団結力を高めたい
- 新入社員の離職率を下げたい
など、バーチャルオフィスツールを導入する目的を明確にする必要があります。
バーチャルオフィスツールを選ぶポイント3つ
先ほど説明したメリットデメリットを踏まえて、バーチャルオフィスツールを選ぶポイントを3つご紹介します。
- 使用目的に合った機能があるか
- 操作性
- プライバシーの確保
それぞれについて詳しく説明します。
1.使用目的に合った機能があるか
バーチャルオフィスツールと言っても、その機能は様々です。
使用目的が社員同士のコミュニケーションを増やすことであれば、レイアウトが社員に馴染みやすく近くにいる社員の声が聞こえるものがおすすめ。
顔を見ながらコミュニケーションを増やしたいのであれば、カメラ機能があるものがおすすめです。
自社の使用目的に合った機能が備わっているか確認しましょう。
2.操作性
バーチャルオフィスツールは基本的に業務中に常時使用するものなので、社員が使いやすいかどうかも大切なポイントです。
バーチャルオフィスツールには、無料体験できるものもあるため、事前に社員に使ってもらい使用感を試してみると良いでしょう。
2.プライバシーの確保
プライバシーの確保も重要なポイントです。
バーチャルオフィスツールによっては、会議を設定する時に鍵をかけられる機能があり、個別で話したいときに活用できます。
またカメラ機能を使うと室内のプライバシー空間が映ってしまうため、背景をぼかせる機能があると社員が安心して利用することができます。
まとめ
バーチャルオフィスツールを利用すると、円滑なコミュニケーションが図れたり、各社員の生産性を保てたりと様々なメリットがあります。
バーチャルオフィスツールには、顔を常に共有できるもの、もしくはカメラ機能がないものなど特徴が分かれるため、会社の風潮に合わせると良いでしょう。
テレワークは、通勤時間の削減、プライベートとの両立、賃料のコスト削減などから今後も新しい働き方として拡大すると考えられます。
社員が快適に仕事を行い会社全体の生産性を高めるためにも、ぜひバーチャルオフィスツールを活用してください。