近年「インフルエンサーマーケティング」に取り組む企業が増えています。
しかし、いざインフルエンサーマーケティングを実施しようとすると
どんなインフルエンサーマーケティング支援会社に依頼したら良い?
などと悩むことが多いですよね。
そこで本記事では、おすすめのインフルエンサーマーケティング支援会社をタイプ別に紹介します。
選定ポイントや依頼時の注意点も解説するので、インフルエンサーマーケティング支援会社選びに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
ディレクション型とプラットフォーム型
インフルエンサーマーケティング支援会社は、大きく「ディレクション型」と「プラットフォーム型」に分かれます。
タイプ | 特徴 | こんな企業におすすめ |
---|---|---|
ディレクション型 | 専門家がマーケティング戦略からインフルエンサーの選定や効果測定などをサポート |
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プラットフォーム型 | 自社の担当者が専用のプラットフォーム上でインフルエンサーの選定や依頼を実施 |
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詳しくは、記事後半(「選定ポイント」のディレクション型かプラットフォーム型か)で説明するので、まずはざっくり2つのタイプがあることを頭に入れておいてくださいね。
それでは、「ディレクション型」と「プラットフォーム型」に分けて、おすすめのインフルエンサーマーケティング支援会社を紹介していきます。
ディレクション型のおすすめインフルエンサーマーケティング会社
最初に「ディレクション型」のおすすめインフルエンサーマーケティング支援会社を厳選して3つ紹介します。
ディレクション型の支援会社は、インフルエンサーマーケティングへの知見・人員が不足している企業におすすめです。特に得意としているSNSがや特徴それぞれ異なるので、自社に合ったサービスを選んでくださいね。
UUUM(ウーム):Web動画のパイオニア
公式HP:UUUM
- YouTuberに特化
- インフルエンサーマーケティングをフルカバー
- 多様なジャンルのクリエイターを提案可能
Web動画のマーケティングにおけるパイオニア的な存在である「UUUM」。
「HIKAKIN」や「はじめしゃちょー」といった知名度の高いクリエイターから、ビューティー、ゲーム、お笑いなどの多ジャンルでのキャスティングが可能です。
2019年12月よりTwitter、InstagramをはじめとしたSNS施策、広告運用、クリエイティブ制作などの統合ソリューションを提供しています。
統合したソリューションを提供することで、顧客接点を増加させエンゲージメントの最大化をはかれます。
動画を起点に幅広いメディアへPRしたい企業に特におすすめです。
提供企業 | UUUM株式会社 |
料金プラン | 要問合せ |
メインSNS |
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特におすすめ | 動画を起点に幅広いメディアへPRしたい企業 |
SWIM:多数のSNS媒体に対応
公式HP:SWIM
- リーチ課金とエンゲージメント課金の2つの料金体系を選択可能
- 有名企業、団体が採用
- 媒体に応じた最適なコンテンツを企画
「SWIM」は、インフルエンサーを起用したプロモーションノウハウが社内に不足している企業におすすめ。企画からフォローしてくれます。
費用体系はフォロワー数に応じた「リーチ課金プラン」と、投稿のエンゲージメントに応じた「エンゲージメント課金プラン」を用意。
主要SNSに対応しており、各SNSにおいて最適な料金体系を選択できます。
朝日新聞社、JAXA、パーソル、青山学院などの有名企業、団体も「SWIM」のサービスを採用しています。
料金体系や媒体を柔軟に選択できるので、安心して依頼できますね。
提供企業 | サムライト株式会社 |
料金プラン |
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メインSNS |
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特におすすめ | 自社に合った媒体を最適な料金プランで依頼したい企業 |
3MINUTES:パートナー型でサービスを提供
公式HP:3MINUTE
- スピード感をもった伴走型の介在価値を重視
- ソーシャルメディアのトレンドを熟知
- 戦略立案から分析改善まで一気通貫での支援
「価値貢献しうると判断したご依頼のみ支援します」とを掲げるほど、介在価値を大事にしている3ミニッツ。
社員数は80名ほどながらも、最先端のトレンドを理解しているコンサルタントが在籍していることが強み。
また、「仮説検証と戦略立てを伴走するスピード感が導入の決め手」との評価を導入企業から受けています。
顧客満足度が非常に高いサービスになっています。
課題の要件定義が難しいインフルエンサーマーケティングにおいて、マーケティングパートナーを求めている企業に特におすすめです。
提供企業 | 株式会社3ミニッツ(3Minute inc.) |
料金プラン | 要問合せ |
メインSNS |
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特におすすめ | 本質的な課題解決を伴走してくれるマーケティングパートナーを求めている企業 |
プラットフォーム型のおすすめインフルエンサーマーケティング会社
ここからは、「プラットフォーム型」のインフルエンサーマーケティング会社を厳選して3つ紹介します。
プラットフォーム型の支援会社は、インフルエンサーマーケティングを社内で企画・運用できる知見がある企業におすすめです。
SPRAY:人工知能を活用したデータ分析
公式HP:SPRAY
- 人口知能を用いたデータ解析をサポート
- 過去15年で12,000件以上の実績
- 多様なインフルエンサーとのネットワークを保有
「SPRAY」は、人工知能を活用し、対象となるサービスや商材カテゴリーごとに効果的なインフルエンサーマーケティングの提案をしてくれるサービス。
インフルエンサーの評価や管理だけでなく、施策の効果検証や実施効果のデータも提供してくれます。
自社の担当者もマーケティング分析をして戦略立案をすることが可能。
2003年の創業で、業界歴と実績数はトップクラス。多数の実体験とノウハウを保有しています。
マーケティングの施策に効果的なデータ分析を取り入れたい企業に特におすすめです。
提供企業 | 株式会社クロスリング |
料金プラン | 月額5万円~ |
メインSNS |
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特におすすめ | 効果的なデータ分析を取り入れたい企業 |
Cast Me!:月額0円から利用可能
公式HP:CAST Me!
- 契約期間が無制限で月額0円から利用可能
- 成果の出るインフルエンサーを判別
- 5分で公募開始可能
「Cast Me!」では、最安0円でPR投稿まで可能。圧倒的な低価格でインフルエンサーマーケティングが実現できます。
例えば、インフルエンサーが欲しかった商品を無料で提供できる場合は、報酬0円でのPR案件を引き受けてくれることもあります。
登録インフルエンサーの「平均リーチ」や「平均保存数」などもチェック可能。
自社のターゲティング施策に合ったインフルエンサーを見つけることができますよ。
また、5分程度の案件作成をすることで登録インフルエンサーからの公募もできます。
価格を抑えながらスピーディーにマーケティングを開始したい企業に特におすすめです。
提供企業 | 株式会社PLAN-B |
料金プラン |
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メインSNS |
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特におすすめ | 価格をおさえつつスピーディーにインフルエンサーマーケティングを始めたい企業 |
CLOUDCASTING:多様な分野のキャスティングが可能
公式HP:CLOUDCASTING
- 多様な分野のキャストが登録
- 起用人数に応じたシンプルな料金設定
- サイト上で支払いや契約を完結
「CLOUDCASTING」は、アスリート、タレント、芸人、カメラマンなど多様な分野のキャストが登録しているプラットフォーム型のインフルエンサーマーケティング支援会社。
ZOOMミーティングやWebマガジンにタレントのキャスティングをするなど、SNS投稿以外でもマーケティング施策ができるのが特徴です。
起用人数や報酬額によってシステム利用料が見積もられるため、予算設定がしやすいと評判。
SNS以外でインフルエンサーを活用したマーケティングを実施したい企業に特におすすめです。
提供企業 | BIJIN&Co.株式会社(ビジンアンドカンパニー) |
料金プラン | キャストへの報酬+システム利用料 ※システム利用料は下記の通り
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メインSNS |
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特におすすめ | SNS以外でインフルエンサーを活用したマーケティングを行いたい企業 |
おすすめのインフルエンサーマーケティング支援ツール
「インフルエンサーマーケティング支援会社に依頼するほどの予算がない」という方には支援ツールがおすすめです。
コスパに優れたおすすめのインフルエンサーマーケティング支援ツールをご紹介しますね。
トリドリマーケティング:100人PR依頼しても月額4万円
公式HP:トリドリマーケティング
- 月額4万円から採用し放題
- 公式LINEによるチャットサポート
- SNSでのユーザーの行動をすべて対策可能
フォロワー数やインフルエンサーの単価にかかわらず、月額4万円からサービスを受けられます。
変動しやすいインフルエンサーマーケティングの費用を月額固定ではじめられるのは大きなメリットですね。
運用で困った際は公式LINEで相談可能なので、はじめての利用でも安心して活用できます。
また、SNSでのユーザーのあらゆる行動をすべて対策できます。
例えば、「欲しいバッグをハッシュタグ検索する」「行きたいお店を地図検索する」などの行動に合わせたマーケティングを実施。
ユーザーの興味を逃さず的確なアプローチができますね。
予算を抑えて固定の費用でインフルエンサーマーケティングをはじめたい企業に特におすすめです。
提供企業 | toridori Inc. |
料金プラン |
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メインSNS |
|
特におすすめ | 予算を抑えて固定の費用でインフルエンサーマーケティングをはじめたい企業 |
インフルエンサーマーケティングの選定ポイント5つ
ここからは、インフルエンサーマーケティング支援会社を選定する際のポイントを5つ解説します。
- マーケティングの目的が達成できるか
- ディレクション型かプラットフォーム型か
- 費用体系は明確か
- 自社に合ったSNSの媒体が得意か
- サポート体制は適切か
1.マーケティングの目的が達成できるか
インフルエンサーマーケティングの目的は、
- 商品やサービスの売り上げ拡大をしたい
- 採用のために企業全体のブランディング力を高めたい
- 新規サービスを展開するために認知度を上げたい
など、企業によって異なるでしょう。
マーケティングの目的と、「何をいつまでに達成すればいいのか」定量目標を擦り合わせられていると、インフルエンサーマーケティング支援会社の選定もしやすくなります。
インフルエンサーマーケティング支援会社が得意としていることが、自社のマーケティンの目的につながるのか重点的に打ち合わせたいですね。
2.ディレクション型かプラットフォーム型か
インフルエンサーマーケティング支援会社は、ディレクション型とプラットフォーム型の2つに大別できます。
自社のインフルエンサーマーケティングにおける知見や、捻出できるリソースを事前に明確にした上で、どちらのタイプに依頼するか選択しましょう。
ディレクション型
「ディレクション型」は、企画開発からディレクション、プロジェクトマネジメントまで一貫してコンサルタントが伴走してくれるタイプ。インフルエンサーマーケティングをイチからサポートしてくれる、いわば総合代理店型です。
自社内に知見やノウハウがなく、人員も割けない場合はディレクション型がおすすめ。
ディレクション型に依頼をすると、安心したマーケティング推進ができる一方、外部委託で自社内にノウハウが蓄積されず将来的な予算が積み重なってしまう恐れも想定されます。
マーケティングの担当者がいる場合は、企業からの支援内容を少しでも内製できるように取り組めると、将来的に見てなお良いでしょう。
プラットフォーム型
「プラットフォーム型」は、プラットフォームに登録されているインフルエンサーを自社で選定してマーケティング施策を進めていくタイプ。
コストを抑えやすいため、すでにインフルエンサーマーケティングの知見が社内にある場合は費用対効果が大きく出るでしょう。
また、プラットフォーム型の中にも「公募型」と「指名型」があります。
プラットフォームに登録しているインフルエンサーからの応募を待つのか、直接指名するのか、併用するのかなど自社のサービスによって使い分けましょう。
3.費用体系は明確か
マーケティングでは費用対効果が定量的に出せるかが大事になってきます。
インフルエンサーマーケティングにおいても同様で、最終的な費用がどの程度になるのかを明確にしておく必要があります。
インフルエンサーマーケティングの料金相場は「インフルエンサーのフォロワー数×1.5円~5円」ほど。
例えば、10万人のフォロワーがいるインフルエンサーに1回PRしてもらうと、15万円~50万円のコストがかかる計算になります。
また、インフルエンサーに直接報酬を支払い、システム利用料をインフルエンサーマーケティング会社に支払う体系もあります。
マーケティングのリーチ数や、効果を得るまでのスピード感などの判断基準を持った上で検討しましょう。
4.自社に合ったSNSの媒体が得意か
SNSの媒体によってもそれぞれの強みやターゲット層が異なります。
例えば、
SNSの種類 | ユーザー層 | 特徴 |
---|---|---|
コアは20~30代の女性 | コスメやインテリアなどの購買につながりやすい | |
幅広い | トレンドになっているものが拡散されやすい |
といった特徴があります。
自社のマーケティングのおける目的や注力したいKPIをもとに選定しましょう。
5.サポート体制は適切か
自社のマーケティングに適した企画や、効果測定に対してのサポートを実施してくれるのかも大事な選定ポイント。
特に、ディレクション型のタイプを選定する際は、自社に知見がなく問い合わせをすることもあるでしょう。
導入の前に以下の点を確認しておくと安心です。
- サポート費用は契約に含まれているか
- サポートツール(チャット、メール、電話、オンライン通話)は何に対応しているか
- 質問への回答期間はどの程度要するのか
- 導入後はどんなサポートをいつまで対応してくれるのか
インフルエンサーマーケティングの注意点
インフルエンサーマーケティングは非常に有益なマーケティング手法ですが、使い方に気を付けないと効果が薄れたり、逆にマイナスなことも起こったりすることがあります。
以下の2点に注意しましょう。
- 企業広告であることを明示する
- 1回きりだと効果が弱い
各注意点について詳しく説明しますね。
1.企業広告であることを明示する
インフルエンサーマーケティングを実施する際には、「ステマ」による社会的信用を失わないためにも、企業広告であることを明示して運用しましょう。
ステマ(ステルスマーケティング)とは、企業からインフルエンサーに依頼してPRしているにも関わらず、それを隠して宣伝する「サクラ」や「やらせ」行為のこと。
ステマが発覚すると、企業の社会的信用を失い、企業価値を著しく下げてしまう恐れがあります。
具体的な防止策としては、
- 企業広告であることを明記するようインフルエンサーに必ず伝達する
- 複数の投稿をしてもらう場合、「投稿全て」に広告である旨を記載する
- 投稿後に実際の投稿に表記が含まれているか確認する
といったことがあげられます。
2.1回きりだと効果が弱い
インフルエンサーマーケティングは、1回きりの投稿では効果が弱い点にも注意しましょう。
これは、フォロワーが全ての投稿を網羅的に毎回チェックしているとは限らないからです。
例えば「Aさんの投稿は美容系はチェックするが、飲食系はチェックしない」「飲食系はいつもBさんをチェックしている」など偏りがあります。
- PRの投稿は複数回行ってもらう
- タイプの違う複数のインフルエンサーに依頼をする
といった施策を行うことで、マーケティング効果が高まります。
インフルエンサーマーケティングのメリット3つ
ここからは、インフルエンサーマーケティングの主なメリットを3点解説します。
1.ダイレクトなターゲティングが可能
自社がリーチしたい層にダイレクトに発信することにより、適切な予算で効果を期待できます。
SNS毎にユーザー層も異なるため、自社に合った媒体を選択してPRすることが可能です。
ターゲティングしたユーザー層に予算を割くことが可能です。
2.効果測定が容易
マーケティングに必要なデータを取得することができるため、効果測定が容易にできます。
従来のマスマーケティングだと、データを取得し効果測定をすることは困難でした。
対してインフルエンサーマーケティングだと、シェア数、リーチ数、購入数などのデータを取得することにより、効果的な施策を打つことが可能になります。
3.ユーザーに受け入れられやすい
インフルエンサーは消費者との距離が近いため、広告感を出すことなくリーチできます。
企業広告にネガティブな印象を持っているユーザーも多いですが、インフルエンサーの発信に触れていくと親近感を持たれやすくなります。
知っている人が発信していると、企業やサービスへの信頼も向上します。
結果として企業認知やサービス、商品購入に繋がりやすくなるでしょう。
上手にインフルエンサーマーケティングを利用しましょう
本記事では、おすすめのインフルエンサーマーケティング支援会社や選定ポイント、注意点を解説しました。
インフルエンサーマーケティングでは、幅広い層に対して、サービスや商品を身近に感じてもらうことができます。
成果を出すためには、自社の目的に適したサービスを展開している「インフルエンサーマーケティング支援会社」を選定することが重要。
本記事を参考に、自社に合ったインフルエンサーマーケティング支援会社を選定してくださいね!