モチベーション管理システムは、目に見えない従業員のモチベーションを把握・管理できる機能を備えたシステムです。
従業員のモチベーションを高く保ち続けられれば、会社全体の生産性の向上につながるほか、離職率の低下にも効果が期待できるとあって、導入を検討している企業が増えています。
しかし「どのシステムが自社に合っているのか」「効果を最大化するためにはどのように利用すればいいのか」といった悩みを抱えている方も多いでしょう。
今回の記事では、おすすめのモチベーション管理システムや導入時の注意点をわかりやすく紹介しています。ぜひ、導入時の参考にしてみてくださいね。
従業員のモチベーションが下がる原因とは
従業員のモチベーションが下がる原因は主に以下の2点です。
- 業務内容に魅力を感じられない
- 心身への疲労蓄積
ひとつずつ解説していきます。
業務内容に魅力を感じられない
仕事への興味・関心は従業員のモチベーションと密接に関わりがあります。業務内容に魅力を感じられなかったり、やりがいを見出せなかったりした場合、仕事に対する向上心を持ち続けることが困難になります。
その結果、業務に主体的に取り組むことを困難に感じてしまうことも。マネジメント側は、従業員一人ひとりの適性や希望に沿った人員配置を行うことが大切です。
また、一定の期間で達成可能な目標を掲げ、従業員に小さな成功を繰り返し経験させるのも効果的。従業員が仕事に対して自信を持てるようになり、モチベーションの維持や向上に期待できます。
心身への疲労蓄積
従業員が業務内容にやりがいや魅力を感じている場合でも、精神的・肉体的な疲労が溜まってしまうと、モチベーションは著しく低下します。疲労の理由は、職場の人間関係や長時間の残業、自己評価と会社からの期待との乖離など、さまざま。
マネジメント側は従業員のスキルや特性を見極めたうえで仕事を振り分け、適切なフォローやフィードバックを行う必要があります。
モチベーション管理システムの選定ポイント
モチベーション管理システムを選定する際に大切なポイントは以下の通りです。
- システムの持つ機能の違いと強みを把握する
- 自社の人材情報を可視化しておく
- 段階を踏んで導入できるかどうかを考える
こちらも、ひとつずつ解説していきます。
システムの持つ機能の違いと強みを把握する
モチベーション管理システムは、人員配置やモチベーション管理・チーム作りなど、目的別に複数の種類があり、機能や強みはそれぞれ異なります。
したがって、自社の社員のモチベーションを上げるために必要なツールはなにかを見極めてから導入しないと社内にうまく浸透せず、効果を感じることなく終わってしまう場合も。
事前に現場の声に耳を傾けて自社の状況を正確に把握し、どのようなシステムをどういったプロセスで導入するのがよいのかを決めましょう。
自社の人材情報を可視化しておく
モチベーションの具体的な要因は、従業員によってそれぞれ異なります。
まずは各従業員の現在のモチベーションの状態を把握するために、一人ひとりの人材情報を目に見える形できちんと整理しておきましょう。
人材情報とは学歴や職歴ではなく、これまでの業務経験やそこで培ったスキルなどを指します。個々の強みや得意分野を明確にするためにも、人材情報の整理・分析は非常に有効です。
情報整理が難しい場合には、人材情報の管理・活用に特化したシステムを導入するという方法もあります。
段階を踏んで導入できるかどうかを考える
モチベーション管理システムは豊富な機能を有しており、導入することで得られるメリットは大きく、うまく活用できれば従業員の成長や会社の成長にもつながります。
しかし、事前にしっかり計画をたてて段階的に導入できなければ現場に混乱をきたしてしまい、逆効果になってしまう可能性も否定できません。
従業員がシステムをスムーズに受け入れられるよう、現場と話し合いをしながら適切な導入計画をたてることが必要です。
モチベーション管理システムのおすすめ11選!
Profile Manager&Performance Cloud
公式サイト:
Profile Manager&Performance Cloudの特徴とメリット
Profile Manager&Performance Cloudは、すべての人が働きがいを感じられるようにと開発されたサービスです。
Profile Managerの主な機能は人材情報の視覚化です。
社員の顔と名前に、これまでのスキルや経歴、過去の評価などを紐づけて、一覧で表示します。
この機能を使えば、人事情報を見やすく保管できるほか、人事考課や評価会議を有意義かつスムーズに進行できるようになります。
また、上記データを活用し、登録された従業員の中から目的ごとに適した人材を発見できる検索機能も搭載。効率的な人材マネジメントを行いたい企業におすすめです。
一方のProfile Managerは、社内の人材情報を利用して効果的な人材プランニングを行うためのアプリケーションです。
多彩な人材情報をさまざまな視点から把握・比較・分析できるよう、グラフやリストとして表示。そこから導き出された結果に基づいて、最適なスタッフ配置や効果の高い育成、戦略的な組織づくりを可能にします。
従業員の特性を生かした配属先を見つけるのはもちろん、高い可能性を秘めた人材の発見や育成にも応用できます。また、社員研修では一人ひとりに最適なカリキュラムを組むといった使い方も可能です。
そのほか、採用や人材の定着、リーダー育成やメンタルヘルスの分野にも対応できます。
Profile Manager&Performance Cloudの料金
Profile Manager&Performance Cloudの料金は個別見積もりとなるため、詳細は問い合わせが必要です。
Profile Manager&Performance Cloudの口コミ
「Profile Manager」では社員を条件検索してグループ化し、その結果にタグ付け(付箋を貼るような感覚)することができます。たとえば、新しいプロジェクトをスタートする際に、特定のスキルや知識(例えば語学が堪能、海外経験あり)を持った社員を探し出し、その結果を記録して残すことができるのです。条件検索した結果を「タグ」として残せ、いつでも呼び出せる、これはとても便利です。
引用:https://www.cydas.com/service/casestudies/shinsei-bank/
jinjerワーク・バイタル
公式サイト: https://hcm-jinjer.com/workvital/
jinjerワーク・バイタルの特徴とメリット
jinjerワーク・バイタルは、従業員のコンディションを管理・解析するのに効果を発揮する、タレントマネジメントに重きをおいたシステムです。
jinjerワーク・バイタルには、従業員のコンディションに関するアンケートを定期的に自動配信する機能が搭載されています。回答方法は、自分の今のコンディションに近い天気アイコンを選択するだけ。回答者側の負担を軽くする工夫がなされています。
また、アンケート回答欄にはフリースペースも設けられており、従業員の生の声を吸い上げることも可能です。
この機能を用いれば、上司や人事部は従業員の状態を定点観測できるようになり、一人ひとりのコンディション変化に敏感に対応できるようになります。ネガティブな状態が続いた場合には、部署ごと・個人ごとにアラートを出せるので、サポートのタイミングを逃しません。
jinjerでは上記のコンディション管理機能のほか、勤怠管理や労務管理などの全7種類の人事データを、1つのプラットフォームに集約・管理できます。
複数のデータを組み合わせて活用すれば、離職率の低下を防ぐだけでなく、会社全体のエンゲージメントの底上げや業績改善にもつながるでしょう。
また、データベースを1つにすることで、情報入力や廃棄の手間が削減されており、担当者に負荷をかけずに運用できます。
jinjerはクラウドサービスなので導入ハードルも低く、サポート体制も充実しています。
料金システムは選択したサービス数によってプラン料金が異なる仕組みで、必要なものだけを選んで賢く運用できます。無駄なコストはかかりません。
jinjerワーク・バイタルの料金
jinjerワーク・バイタルは以下のサービスの中から選択するシステムになっています。
- 人事管理
- 勤怠管理
- 労務管理
- コンディション管理
- 経費管理
- マイナンバー管理
- 採用管理
また、料金はそれぞれ以下の通りです。
プラン名 | 初期費用 | 月額料金/1人あたり | 選べるサービス数 |
トライアル | ¥0 | ¥0 | 全サービス試用可能 |
HR Light | ¥100,000 | ¥300 | 1サービス |
HR Standard | ¥150,000 | ¥600 | 3サービス |
HR Premium | ¥200,000 | ¥1000 | 5サービス |
jinjerワーク・バイタルの口コミ
弊社は社員数が多く、全員と面談を行うのに膨大な時間がかかっていました。システム導入後は、コンディションが低い従業員にのみ面談を実施するようになったため、面談時間を大幅に短縮でき、非常に満足しています。
また、人によってコンディションの自己評価は異なるので、Aさんは2以下の評価がついたら、Bさんは3以下の評価がついたら…と個人に合わせてアラートを出せる点も便利でした。
カオナビ
公式サイト: https://www.kaonavi.jp/
カオナビの特徴とメリット
カオナビは、顔写真で人材情報をすぐに確認できる人材管理システムです。従業員一人ひとりの得意分野や過去の経験や評価、嗜好の傾向などをまとめて管理し、戦略的な人材マネジメントを実現します。
会社の人材情報から、優秀人材を抜擢するために必要な人材検索機能を搭載。現場で必要とされる人材の人物像や、周囲から評価されている社員を明らかにします。
配置バランス図表示では、各従業員の活躍度合いや直近の評価、役職などで社員を並び変えて、パフォーマンス高いメンバーを可視化します。ポジションの調整やジョブローテーションの検討もシミュレーション可能です。
実際にチームを編成する際には、組織図ツリー表示を活用。チームメンバーの顔ぶれを確認しながら、人材を適正に配置できる機能です。従業員の経験値や意向を踏まえながらメンバー構成を見直し、チーム全体の生産性を向上させるサポートができます。
さらに、評価運用の効率化の面でも優れています。
従業員それぞれの目標設定や評価面談、評価結果のチェックなどの進捗情報を一覧にし、クラウド上でまるごと管理。メールや口頭で経過を報告しなくても、全情報を共有が可能です。
加えて、過去の評価推移や面談結果の確認などを含んだ、管理に関わる作業負荷の削減にも効果があります。
また、複数社員の評価結果を並べて一覧表示できるので、全体のバランスを見ながら評価を最終調整することも可能です。
情報収集に使用される目標設定や評価制度のテンプレートは豊富にあり、それぞれカスタマイズにも対応しているので、仕様変更時に追加料金を支払う必要はありません。
カオナビの料金
カオナビの料金は以下の通りです。
プラン名 | 月額料金 | 備考 |
データベースプラン | ¥39,800~ | 人材情報の一元管理を行いたい企業向け |
パフォーマンスプラン | ¥59,700~ | 人材情報管理のほか、評価運用を効率化したい企業向け |
ストラテジープラン | ¥79,600~ | 情報や評価結果を分析し、戦略的な人材マネジメント業務を行いたい企業向け |
利用人数によって、費用の詳細が異なるため見積もりが必要です。
カオナビの口コミ
異動・配置のための会議では、「カオナビ」によって職員の情報をその場で分かりやすく閲覧できるので便利ですね。議論が効率的かつ建設的になったと感じています。また、情報の一元管理によって、特定の能力や経験を持った職員を探したいときや、話を聞きたいときにも、すぐ検索できるようになりました。目当ての人材を探す時間の大幅な短縮につながっています。
引用:https://www.kaonavi.jp/showcase/ssm/
HR OnBoard
公式サイト: https://on-board.io/
HR OnBoardの特徴とメリット
HR OnBoardは離職リスクを可視化し、リスクの高い社員への適切な対策を支援するツールです。
入社者の早期退職で失うものは多岐に渡ります。たとえば、採用経費や研修費などを試算した場合の金銭的な損失や、引継ぎ業務が発生し現場が疲弊することによって起こる、他社員のモチベーション低下や連鎖退職のリスク。
そのほかにも、知識やノウハウなど、会社内に蓄積されるはずだった資産の損失などが挙げられます。
早期退職対策として、入社後1年間のフォロー体制が整っているかどうかで、入社者の定着率に大きな差が開くと言われています。しかし、新人のフォローになかなか時間が取れないという企業や部署も多いでしょう。
HR OnBoardでは、入社者に毎月1回アンケートを実施。3000社以上から収集した退職予兆を分析して作られた独自の質問に回答させることで、新人の離職リスクを可視化します。
また、入社者側にとっては、自分自身の悩みを相談できる場所を提供してもらえるという安心感を得られます。
アンケート結果から、離職リスクが認められた従業員のタイムラインには、独自のアルゴリズムから導き出されたフォローに向けた対策とアドバイスを表示。指導担当者や上司は示された情報を参考にすぐに行動に移せます。
また、入社者が実力を発揮して活躍しやすい環境作りのためのコミュニケーションノウハウを上司宛にメールで定期配信する機能も搭載。入社者の定着をはかるために必要とされる、適切なフォローを促します。
このように、HR OnBoardには、指導担当者向けの支援機能が多数搭載されています。新人のフォロー方法がわからない、これまでのやり方で正しいのかどうか不安がある、という方には特におすすめのシステムです。
HR OnBoardの料金
HR OnBoardの料金は以下の通りです。
プラン名 | 年間使用料 | 備考 |
フリープラン | ¥0(最大3名まで) | 入社者3名までなら無料で利用可能 |
追加プラン | ¥10,000/1人あたり | 入社者を4名以上登録したい場合に利用 |
HR OnBoardの口コミ
営業で、本社以外の拠点に配属した入社者から、「もうやめようかなと思っています」とフリーコメントがあったので、すぐに連絡をとりました。本人に話を聞いたり、一緒に解決策を考えたりしたことで、結果的に離職することなく今も頑張って仕事を続けてくれています。
https://on-board.io/lp2019/case/goodluck.html
モチベーションクラウド
公式サイト: https://www.motivation-cloud.com/
モチベーションクラウドの特徴とメリット
モチベーションクラウドは、組織の状態を診断・把握し、組織改善を図るためのクラウドサービスです。国内最大級5,020社、116万人分の組織データを用いた分析により組織状態を定量化および可視化します。
従業員は、各々が会社に抱く期待度や満足度を調査するためのアンケートに回答。その回答結果は、モチベーションクラウドが組織の統一指標として発表している「エンゲージメントスコア」として数値化および偏差値表示されます。
数値化された情報は、他社比較、項目比較、属性比較、経年比較など、さまざまな角度からの分析が可能です。
従業員の組織状態を可視化して現状を把握したあとは、組織の「エンゲージメントスコア」をもとに、数値目標や改善目標の設定へと進みます。
状況改善のためのアクションプランは、ダッシュボードから管理可能。適切なアクションプランの設定に迷っても、データベースから状況に応じたアクションプランが自動的にレコメンドされるため、効果的なプランニングが可能です。
また、経営陣はモニタリング機能やフィードバック機能を活用しながら、経営・現場・人事の動きや改善の進捗状況を常に把握できます。
進捗の確認には、設定した改善項目に絞ったアンケートを実施。月次や週次で、実際に改善されているかどうかをチェックします。
モチベーションクラウドでは上記のような組織のPDCAサイクルを、コンサルタントの適切なサポートのもとで回し、組織の課題解決を可能にします。
従業員のエンゲージメントや生産性の向上に課題を抱える企業におすすめです。
モチベーションクラウドの料金
モチベーションクラウドの料金は個別見積もりとなるため、詳細は問い合わせが必要です。
モチベーションクラウドの口コミ
モチベーションクラウドの組織状態が数値で出てくるということや、支店による組織状態の違いが明らかになるというところに大きな価値を感じています。また、従業員の組織に対する期待度と重要度を把握することが出来るので、今後どのように対策していけば良いのかという部分も的が絞りやすくなりました。
引用:https://www.motivation-cloud.com/case/itoki/
SMILE SCORE
公式サイト: https://smilescore.co.jp/
SMILE SCOREの特徴とメリット
SMILE SCOREは、従業員の気持ちに寄り添うコミュニケーションツールです。
お互いの感情を理解して、チームの信頼関係を高め、風通しのよい職場環境づくりを目指したい企業におすすめです。
従業員は毎日1回、自身の感情に合わせたスマイルアイコンから最適なものを選択。作業は1分ほどで終わるため、過度な負担はありません。
経営陣や人事、フォローを行う社員は、これらの結果が集計されたデータを管理画面からいつでも閲覧できるようになっています。
チームの状態が数値として常に可視化されているため、現場の声を簡単に分析可能。部署の多い企業でも、短時間で状態チェックを行えるよう、シンプルでわかりやすい表示画面を備えています。
SMILE SCOREの強みは、毎日セルフチェックが行われているため、コンディションの優れない従業員に対して、迅速なフォローができる点です。まだ問題が小さいうちにアクションを起こせるため、該当従業員とフォローを行う社員、双方の負担を軽減できます。
上記基本プランのほか、社外メンターによる手厚いサポートが受けられるオプションプランもあります。
SMILE SCOREの提携キャリアコンサルタントが、従業員のキャリア形成のサポートや心理的なケアを実施。従業員は、SMILE SCORE上のチャットや、電話・ビデオ通話など、好みの手段を使って気軽に相談できます。
相談者本人が希望すれば、匿名での相談も可能です。プライバシーが守られるので、会社からの評価を気にすることなく、安心して利用できます。
SMILE SCOREの料金
SMILE SCOREの料金は以下の通りです。
プラン名 | 初期費用 | 月額料金 | 備考 |
月契約プラン | ¥0 | ¥600/1人あたり | ~300人まで利用可能
月払い |
6ヶ月契約プラン | ¥0 | ¥500/1人あたり | ~300人まで利用可能
年一括払い |
エンタープライズ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 利用者が300人を超える場合、別途見積もりが必要。 |
また、オプションとして「メンターオプション」の付帯も可能です。
オプション名 | 初期費用 | 月額料金 | 備考 |
メンターオプション | ¥0 | ¥100,000~
/1社あたり |
国家資格キャリアコンサルタントによるサポートケアセミナーや、従業員個別面談を受けられる(希望制) |
SMILE SCOREの口コミ
ツール導入以前は、離職もありました。導入後に、判明したことは経営者が思いもよらない所に落とし穴(問題)があるこいう事です。現在は、社員の悩みを早期発見できるため、予防や対策までできる様になりました。スマイルスコアでは、安全性を確保した上で、現場の悩みを投稿できる状況が整っています。直属の上司には、あえて通す事なく今まで報告する事が難しいと思われていた様な内容も簡単に投稿できます。(原文ママ)
引用:https://smilescore.co.jp/casestudy/6787/
Refcome Engage
公式サイト: https://jp.refcome.com/
Refcome Engageの特徴とメリット
Refcome Engageは社員のコンディションを可視化して、組織の改善を支援する社員エンゲージメント可視化ソリューションです。
事業成長を見据えた人事戦略を行いたい企業や、社員の組織への愛着形成、貢献に対する高い意識を作りあげたい企業に選ばれています。
社員は会社から送られて来るメールに添付されたURLにアクセスし、スマートフォンから匿名で回答します。設問はほとんどが選択制。1~2分で作業できるため、負担感はありません。
アンケートで得られた回答をもとに、社員エンゲージメントを計測し、人間関係や職務内容、組織風土などの項目から、組織全体の状態をスコアリングして可視化します。
また、「この会社で働くことを親しい友人や知人に勧めることができますか?」という質問に対する回答点数を算出。社員を「推奨者」「中立者」「批判者」に分類し、推奨者の割合から批判者の割合を差し引いた従業員の愛着や信頼度も数値化して計測できます。
上記2点のスコア変動状況は、定点観測できるほか、どの項目にどのような点数がついているかなども、部門単位で把握可能です。
アンケートにはフリーコメントを書き込めるスペースも用意されています。そこへ寄せられた意見を踏まえて、コンサルタントが個別にヒアリングを実施。アンケートだけでは得られなかった課題を捉え、その内容を改善提案として担当者へ報告します。
それをもとに、実際の改善アクションにつなぐためのワークショップを開催。コンサルタントが実施内容の策定や実行支援までをワンストップで行うため、担当者の負担を抑えつつ、より効果的なアクションを行えます。
Refcome Engageの料金
Refcome Engageの料金は個別見積もりとなるため、詳細は問い合わせが必要です。
Refcome Engageの口コミ
Refcome Engageを導入したことによって、エンゲージメントが低い社員に対して適切な働きかけを行えるようになった。社員の離職率を抑えられているだけではなく、職場環境の改善のための具体的な支援をコンサルタントから受けられる点もよい。
テガラみる
公式サイト: https://tegara.tegaramill.co.jp/
テガラみるの特徴とメリット
テガラみるは、社員・アルバイトの早期離職を未然に防ぐために開発されたシステムです。
新人スタッフへのフォロー不足を解消するための機能を搭載しています。
使い方は3ステップで簡単です。
新人スタッフは、就業後に自分のコンディションに近い「こころのお天気」を選択します。新人から送られてきた結果は、フォロー担当者が毎日確認。その後にタイムラインを起動し、スタンプやコメントにて返信するだけです。
万が一、フォロー漏れがあった場合や未入力のスタッフがいた場合、コンディションが悪化した従業員がいた場合にはアラートで通知されます。
テガラみるでは、従業員の心理状況を細かく把握できるため、フォローの際に優先順位をつけられるようになります。また、遠隔地に勤務する従業員の把握や、中間管理職にマネジメントを任せたい場合にも最適です。
毎日の情報は蓄積されるため、面談の際には過去のコンディションの推移を参考に、適切な声かけやフォローが可能となります。また、タイムラインは新人とフォロー担当者1対1でやり取りできるため、他のスタッフの目を気にすることがありません。
システム導入前には、専属の定着改善コンサルタントが企業ごとの離職分析を行い、離職の傾向を明らかにした上で、状況改善に効果的なコミュニケーション方法を検討します。計画的に導入を進められるので、「導入してみたものの従業員に浸透しなかった」というような失敗が起こりにくいと言えます。
実際に導入した後のサポートも充実。タイムラインへの適切な返信やその後の対応が難しいと感じた場合には、専任のコンサルタントからアドバイスを受けられるので安心です。
テガラみるの料金
テガラみるの料金は個別見積もりとなるため、詳細は問い合わせが必要です。
テガラみるの口コミ
5月になると人によっては初めての長期休暇で地元に戻り、気持ちも身体も不安定な状態になります。配属後は直接のコミュニケーションが取れないので、顔色や声で察することができずフォローの機会を失ってしまいます。
今はテガラみるで「体調が悪い、雨マーク」なんてついていたら、すぐにフォローするようにしています。
引用:https://tegara.tegaramill.co.jp/case01
wevox
公式サイト: https://wevox.io/
wevoxの特徴とメリット
wevoxは組織の状態を可視化し、そこで働く人々のエンゲージメントのマイナス要因を特定・改善するモチベーション管理システムです。組織改善のサイクルを生み出し、企業の成長を促します。
wevox Basic Planでは独自の質問を用意。調査実施周期に合わせて、事前に設定した日時に自動配信します。また、アンケートに使われる質問設計、結果の集計、レポート作成も自動で行われるため、作業工程を大幅に削減。最も時間をかけるべき、改善策の立案やフォローに時間をあてられるようになります。
組織の抱えている課題はわかっても、実際に解決するためにはどうしたらいのかわからないという声も多く聞かれます。
wevoxでは、そのような悩みを解決するためのProfessional Planを用意。各課題に対しての解決策を提案する機能や実施後の効果測定に至るまで、組織改善に必要なフローをワンストップで実施・支援します。
wevoxはカスタマイズにも柔軟に対応しており、集計に用いるグループの作成や、企業独自の職種、役職の設定などが可能。また、自由に質問項目を作成できる「カスタムサーベイ機能」も搭載。企業によって異なるさまざまな課題の解決に役立ちます。
wevoxの料金
wevoxの料金は以下の通りです。最少3人から利用可能。初期費用はありません。
プラン名 | 月額料金 | 備考 |
Basic Plan | ¥300/1人あたり | 基本的な集計分析機能・配信機能・カスタマイズ機能が利用可能。 |
Professional Plan | 要問い合わせ | Basic Planの全機能を利用できるほか、数値分析や解決策の決定・実施、効果測定などのサポートが受けられる。 |
wevoxの口コミ
幅広くいろんな要素を見られるようになったのが、一番よかったところですね。自社で考えてアンケートを実施するとなると、限られた設問数の中でどこかにフォーカスを当てる必要があります。しかも5段階評価で選んでもらう場合は、3とか4になりがちじゃないですか。そこについては、より思っていることを拾えるようになったのかなとは思いますね。
引用:https://wevox.io/blog/interview_fullspeed/
RiCare
公式サイト: https://www.ricare.jp/
RiCareの特徴とメリット</h4>
従業員の適性・満足度を見える化し、定着率向上を支援するシステムです。アルバイトやパートスタッフが早期離職してしまう問題にフォーカスをあて、入社してからの早い段階で抱えやすい不満や原因を特定。従業員同士のコミュニケーション改善を行い、実際に離職につながる前にケアできるようなサポートを行います。
アンケートの回答にかかる時間はおよそ10分。診断結果では、従業員の性格・仕事満足度・仕事の適性・仕事意欲度の4点を、グラフを用いて視覚化します。
また、グラフの内容および該当従業員に対する望ましい対応方法も、コメント形式で記載。これらの情報は1人につき1ページにまとめられており、シンプルで見やすいレイアウトになっています。
この診断結果は、普段のコミュニケーションを円滑に進めるための材料としてはもちろん、人事考課や1on1の場でも有効に活用できます。従業員理解を深めたり、モチベーションアップにつなげたりすることで、スタッフの抱えている不満の発見・解消にも効果的です。
加えて、受検結果は部署ごと・エリアごとに、集計・分析できるので、それぞれの場所で多く発生している離職要因や支援ポイントの把握も可能。具体的な解決策の立案に役立ちます。
RiCareは単発利用が可能ですが、コンディションの推移や具体的な現状の把握には、定期的な活用をおすすめします。
RiCareの料金
RiCareの料金は以下の通りです。
受検数 | 料金 |
~300 | ¥150,000 |
~500 | ¥237,500 |
~700 | ¥315,000 |
~1,000 | ¥425,000 |
~1,500 | ¥600,000 |
~2,000 | ¥750,000 |
~2,500 | ¥875,000 |
~3,000 | ¥975,000 |
~3,500 | ¥1,050,000 |
導入には300件以上の受検を購入する必要があり、受検数によって割引があります。
また、申し込み件数を超えた場合には、1受検あたり¥500 の請求が別途発生します。
RiCareの口コミ
これまでは、質問事項をある程度絞り込んで面談をしていました。よって、スタッフが実際に不満に思っていることや改善点をうまく聞き出せていなかったように思います。
RiCareでのアンケートを実施したところ、少ない時間で全受検者の性格や適性、仕事への満足度や意欲度などを細かく把握できるようになりました。その結果、モチベーションの維持や離職防止のフォローが行いやすくなり、効果も出てきています。
Willysm
公式サイト: https://www.willysm.com/
Willysmの特徴とメリット
Willysmは、社員の気持ちを見える化して、モチベーションをマネジメントできるシステムです。入力は、感情を表現した3色のボタンの中から、今の気持ちに最も当てはまるカラーを選ぶだけ。過去の気持ちは入力のたびに蓄積されていき、組織ごとにヒートマップで一覧表示されます。
気持ちが色分けされているので、管理者は個人および部署や店舗ごとのコンディションの変化を一目で把握可能。社員の気持ちがネガティブな方向へ傾いた場合、コーチングやカウンセリング、業務改善の機会をすばやく設けられるようになります。
これは、社内全体の離職率低減やメンタルヘルス対策にもつながります。
さらに、Willysmはセルフモチベートの機会としても有効です。
Willysmには、その日にあった嬉しかったできごとを3つ記入できるコメント欄が設置されています。ここへ毎日、ポジティブな内容を記入していくだけで、従業員は前向きな気持ちを持続することが可能です。
毎日の業務に向上心を持って取り組めるようになれば、生産性のアップ、組織運営の効率化、健康的な経営、チームワークの向上などに期待できます。
また、Willysmには、クラウド版・オンプレミス版・Windows版が用意されており、自社に合ったものを選んで申し込めるので、利用開始もスムーズです。
Willysmの料金
Willysmの料金は以下の通りです。
プラン名 | 初期費用 | 月額料金
/1人あたり |
備考 |
ベーシック | ¥50,000 | ¥700 | 気持ち入力や気持ちの可視化などの基本機能を利用可能。 |
スタンダード | ¥50,000 | ¥1,000 | ベーシックプランにラインケア・AI気持ち判定の機能を追加。 |
プレミア | ¥200,000 | ¥1,200 | スタンダードプランにアンケート機能を追加 |
Willysmの口コミ
社員の気持ちが一目で把握でき、使いやすいです。コミュニケーション下手な人ほどウィリズムでサインを発してくれることが多いため、今日の気持ちが赤のときには積極的に声掛けをしたり、Thankscardを使ってメッセージを送るなど、フォローすることができています。
引用:https://blog.willysm.com/case_studies
モチベーション管理システムを導入すべき企業
モチベーション管理システムを導入すべき企業は以下の通りです。
- 従業員の生産性を上げたい企業
- 従業員の離職を防止したい企業
- データに基づいた従業員管理を行いたい企業
それでは、ひとつずつ解説していきます。
従業員の生産性を上げたい企業
従業員の生産性は、仕事に対するやりがいや向上心によって大きく左右されることが明らかになっています。
また、従業員の業務に対するモチベーションは、従業員が会社に抱く愛着や信頼感といった会社との関係性に影響されやすいという結果も。実際に、関係性が良好な企業ほど売上や利益を伸ばしやすいというデータもあります。
モチベーション管理システムには、会社と従業員の関係性を良好に保てるよう、企業側が取り組むべき課題を明確にし、改善していくためのサポートシステムが備わっています。
従業員一人ひとりの生産性をアップさせたいなら、モチベーション管理システムの導入が有効です。
従業員の離職を防止したい企業
モチベーション管理システムは、従業員が日頃の業務や人間関係などに対し、どのように感じているのかを、データとして収集できる機能が備わっています。
システムを利用すれば、視点を変えながら複数の質問を投げかけられるようになり、従業員が不満を感じているポイントを把握しやすくなります。
また、不満の可視化には、企業の抱えている問題や課題を明確にするだけでなく、解決策を講じやすくなるというメリットも。
問題が解決されれば、従業員の不満もなくなり、結果として離職を未然に防げるようになります。
データに基づいた従業員管理を行いたい企業
物事の考え方や価値観、感じ方は人それぞれ異なります。
これまでの人事業務は感覚に頼っていた部分も多く、結果として部下の悩みや不満を見逃してしまっていたケースもあったでしょう。
この状況を打破すべく、開発されたのがモチベーション管理システムです。
システムを活用することで、これまでは個人の感覚や勘で処理してきたものを、データとして数値化できるようになりました。
また、収集されたデータはシステム内に蓄積されていくため、離職を考えている従業員から発せられるシグナルの傾向を見つけやすくなります。
たとえば、どのような状態がどの程度続くと、離職懸念が高まるのかといった内容を可視化できるようになるのです。
従業員や組織が抱えている問題をデータとして表示できれば、解決策を講じやすくなるほか、数値として現れているので説得力が増し、周囲へ協力を求めやすくもなります。
モチベーション管理システムを導入するときの注意点
モチベーション管理システムを導入する際は、運用コストの面で注意しておく必要があります。
モチベーション管理システムの月額使用料は、登録者1人ごとに課金されるものがほとんど。利用者数が多い企業は使用料が高額になってしまいます。
また、人事の評価基準は企業の業態や性格などによって異なるため、利用目的によっては詳細なカスタマイズが必要となる場合もあります。カスタマイズの工数やサポートが増えた分だけ、使用料が加算される場合があるので、事前にチェックしておきましょう。
なるべくコストをかけずに利用したいなら、必要な機能に優先順位をつけて、最低限な機能のみのシステムを導入するのがおすすめ。できれば、後から機能をプラスしていけるものを選ぶのが理想です。
導入前の見積もりを入念に行うのはもちろん、オプション機能の有無なども併せてしっかりと確認しておきましょう。
まとめ
従業員の性格やスキル、コンディションの推移を見える化できるモチベーション管理システム。
個人のスキルを生かした人員配置や、従業員の不安を取り除きやすくするものなど、各サービスの強みや特徴はさまざまです。
この記事を参考に、どの機能が自社に必要なのかを見極めて活用しましょう。