サービス失敗のリスクを下げる!先人から学べる厳選スライド8選

年間を通して多くのサービスがリリースされている裏で、同時に多くのサービスが終了しています。

アプリだけで見てもGoogle Playでは2016年2月時点で200万本を超え、
追ってApp Storeも2016年6月13日(米国時間)の発表で200万本を超えたとの発表がありました。

初代iPhoneが2007年の6月、AndroidOSを初めて搭載した端末が2008年に発売されたことを考えると、
年間あたり各プラットフォームだけで見ても年間平均22万本〜25万本のアプリがリリースされていることになります。

両プラットフォーム対応のサービスやWeb版の存在も加味すると単純に合算するわけにはいきませんが、
これにWebサービスを加えて、やはりかなりの数のサービスがリリースされている中で、
自分たちの作るサービスを知ってもらおう・使ってもらおう・好きになってもらおうと思うと、
非常に難易度が高いことが容易に想像出来ると思います。

しかしそんな難しい分野でも、サービスをうまく成長フェーズに乗せられた方や、
ユーザーに愛されるサービスを作った方々が知見を提供してくださっているので、
すでに「避けられる失敗」というのは必ず一定数存在しています。

そこで、これから新規開発のプロジェクトを引っ張るポジションにいる方をメインの対象に、
サービス開発に取り掛かる前に一度目を通しておきたいスライドをまとめました。

今回はサービス開発をざっくり以下の4段階に分けて、
それぞれのフェーズごとに目を通しておきたいスライドを用意しています。

  • 1.課題の発見・コアアイディアの決定
  • 2.プロトタイピング/サービス設計
  • 3.実装
  • 4.リリース後の運用

可能な限り、すでに公開・共有されている知見で避けられる失敗は避けていきましょう。

課題の発見・コアアイディアの決定

リーンスタートアップにおける良い仮説、悪い仮説


スタートアップではなくても、サービスの作り方としてリーンスタートアップ(参考書籍 : リーンスタートアップ)の手法は、かなり鉄板になってきたかと思います。
このスライドはリーンスタートアップの勘所を凝縮してまとめてくださっているので、本を読んでもイマイチ実務に落とし込めなかった方や、前に本を読んだけど内容を少し忘れてしまった方には最適です。
課題発見の時点で大きく間違えてしまうと、その後のカバーができなくなってしまうのでしっかりと読み込んで実践していきましょう。
ちなみに、こちらのスライドの執筆者であるTakaaki Umadaさんは、他にも非常にためになるスライドを書いてくださっているので、時間があれば是非読んでみてください。
特におすすめは逆説のスタートアップ思考です。

プロダクトマネージャーにたちはだかる壁を、どう乗り越えるか


「プロダクトマネージャーに」とついていますが、チームのリーダーや課題の発見をする役割の人には是非目を通しておいていただきたいスライドです。
大規模なサービスを作るのではなくても、機能の取捨選択の基準やチームの握り方など、参考になるところが多いです。

プロトタイピング/サービス設計

ビジネスもデザインする


コアとなる課題やアイディアが決まったらいよいよサービスとしてどう解決していくかというフェーズに入りますが、解決というゴールに向けて、どのようにサービスを設計していけばユーザーが使い続けてくれるサービスになるかということをわかりやすくまとめてくださっています。

サービス作りに関わるなら追っておきたい!IT業界のトップデザイナー5人でもまとめましたが、サービス設計の最初に必ず読んでおきたいスライドです。

人と向き合うプロトタイピング

解決すべき課題と大枠のサービス設計に検討がついたら、次はそれを実際にどんな遷移にするか・表示にするかを決めるプロトタイピングしていくフェーズに入ります。
最近「プロトタイピング」という概念は普及してきたと思いますが、実際のところどんな点がメリットで、どう進めていくといいのかがハッキリしないこともあるかと思います。
まずはこのスライドで利点や進め方を吸収して、進めていきましょう。

実装

サービス作りのためにチームで取り組んだ5つの事


サービスを作ろうとしている以上、メンバーはそのサービスがうまくいかせたいと思っているはずです。
ただそれにもかかわらず、職種間でのコミュニケーションロスというのはどうしても発生してしまいます。
そこで開発フェーズにおける円滑なチーム作りに向けて、どんなことを仕組みとして取り入れていけば効率良くいいサービスを作っていけるのかがまとまっているスライドです。
たとえリーダーというポジションではなくても、ボトムアップで円滑なコミュニケーションになるような仕組みをいれるように動くのも、大きな価値があります。

強いプロダクトを生み出すチームづくり


ハンドメイドマーケットのminneは、App Storeで791件のレビューで星5を維持している素晴らしいサービスです。(2016年8月26日現在)
そんなプロダクトを作っているチームをリードしている方がどのようにチームを作っているか、チームがどういう状態になればいいのかをまとめてくださっています。
開発フェーズだけでなく、リリース後も非常に重要なことだと思いますので、ぜひ実践していきましょう。

リリース後

マーケティングを捨てよ、サポートへ出よう 事例から見るスタートアップ初期におけるユーザー獲得

もちろんサービスはリリースして完了ではなく、そこからが始まりです。
数字が伸びなくても我慢する必要がある期間など、少し内容はスタートアップ向けになっていますが、
リリースしたサービスを「どう改善していけばいいのか/どう伸ばしていけばいいのか」の1つのコンパスとしてはどんな組織にも使えるものなので、
ぜひサービスを改善しながら大きくしていく施策の前提として押さえておきましょう。

みんなのウェディングのサービス開発事例


改善する項目が決まった後の、実務フローの事例として紹介したいスライドです。
仮説を立ててチームでアプローチし、実際に数字に繋げる所までどのように進めていっているかがよくまとまっていますので、改善をしていくフェーズでは是非参考にましょう。

さいごに

いかがでしたか?
もちろん「失敗すること=悪いこと」ではありませんし、失敗から学ぶことも数多くありますが、
可能な限り成功率を高めるために、しっかりインプットをしていきましょう。

実際作っていく中で繰り返し参照していけるようなものばかりなので、
ぜひ困ったり迷ったりした時や、確認したい時に読んでいただければと思います。

この記事が少しでも皆様のサービス作りに活きればと思います。

他にもサービス作りの参考になる有益なスライドを見るなら

今回紹介したスライドのほかにも、Webサービスやアプリを作り、運用する上で非常に参考なるスライドが多く存在しています。
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ぜひ参考にしてみてくださいね。

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