初心者も迷わない!あなたに合うVPSはどれ?費用やスペックで比較してみました!

VPS(Virtual Personal Server)とは、ひとつの物理的なサーバーに複数の仮想サーバーを作って運用するサービスです。レンタルサーバーより充実した機能が使え、専用サーバーを利用するよりコストが手頃なことから幅広いユーザーに人気で、さまざまなレンタルサーバー会社からもユーザーのニーズに合わせたVPSプランが提供されています。

しかし、いざ利用するとなるとどの会社のどのプランが良いのかと悩む人も多いことでしょう。今回は、VPSの仕組みや選び方のポイントを紹介し、代表的なVPSサービスを料金などの面から比較してみました。



VPSとは?

まずは、簡単にVPSとはなにかについて簡単に説明しておきましょう。

VPSとは「Virtual Personal Server(仮想専用サーバー)」の略称で、ひとつの物理サーバーに複数の仮想サーバーを作り、複数のユーザーで使用するサービスを意味しています。

以下、レンタルサーバーと専用サーバーと比較しながらもう少し詳しく説明します。

VPSとレンタルサーバーの違い

ひとつの物理サーバーを複数人で使用するという点から考えると、VPSとレンタルサーバーは似たようなサービスに思えるかもしれません。

しかし、VPSはそれぞれ専用の仮想サーバーを使用するため、サーバーを共用しているユーザーの干渉を受けにくいという特徴があります。

たとえばレンタルサーバーの場合、同じサーバーのユーザーにトラフィックが多い人がいれば自分の通信速度が遅くなってしまう場合がありますが、VPSの場合はそういった影響は受けにくくなります。

また、インストールできるアプリなどもレンタルサーバーより増え、好きなOSをインストールできるなど高い自由度で運用できるようになります。

ただし、高い自由度で使えるということは、サーバーの構築、保守管理などもすべて自分で行わなければいけないことでもあります。そのため、サーバーに関するそれなりの知識は必要です。

たとえば、コワーキングスペースを連想してみてください。仕切りなどがなにもない、大きな部屋とその設備をみんなで使っているのがレンタルサーバーです。コストは低く済みますが、複合機を使いたいのに誰かがずっと使っていてなかなか自分が使えないことや、ほかの人が大人数でしゃべっていて困ることなどがしばしば起こります。

VPSは、仕切りがついたレンタルオフィスです。自分専用の設備を使用でき、ほかの人の影響で困ることはほとんどありません。ある程度自由に使うことができます。そのかわり、自分のスペースの中はきちんと整理整頓し、清潔にしておかなければいけません。

VPSと専用サーバーの違い

続いて、VPSと専用サーバーの違いについて説明します。

専用サーバーは、ひとつの物理サーバーをまるごと、単独のユーザーが使用するものです。自由度やスペックは非常に高く、ほかのユーザーの干渉も受けることもありません。

ただ、専用サーバーにはコストが大きくなるというデメリットがあります。

さきほどのコワーキングスペースやレンタルオフィスのたとえで言うと、専用サーバーは自社ビルです。各フロアをどう配置してどう使うかは自分で自由に決めることができますが、購入・維持にはかなりのコストが必要です。

VPSは、専用サーバーと同じような感覚で使え、かかるコストは専用サーバーより手頃であるという特徴があります。やりたいことがいろいろリーズナブルにできて便利なサービスですので、レンタルサーバーでは物足りない、もう少し自由にサーバーを使いたいという人には最適のサービスでしょう。

VPS選びのポイントとは?

VPSの仕組み、レンタルサーバーや専用サーバーと比べたときのメリット・デメリットがわかったところで、実際にVPSを選ぶときのポイントについて紹介します

メモリの容量

まずは、自分の用途に合った容量のメモリを確認しましょう。VPS初心者がお試しに使う、あるいは静的サイトを構築するのであれば、容量が最低のプランを選んでも特に不自由は感じないかもしれません。しかし、WordPressなどのアプリを使ってサイトを構築し運用していくのであれば、2GB前後は必要です。また、写真や動画などを多く使ったECサイトを作るのであれば4GBは欲しいところでしょう。

CPU

メモリの容量を確認したら、コンピュータの処理能力を決めるCPUをチェックしましょう。

CPUには、仮想CPUと物理CPUの2つがあります。仮想CPUとは、ひとつの物理CPUを仮想的に複数のCPUに分けて使います。物理CPUが選べるのであれば、そちらのほうがベターでしょう。

コア数にも注目が必要です。CPUはコアが多いほうが高い性能を発揮します。

ストレージ容量

VPSに使用されるストレージには、HDDとSSDの2種類があります。VPSサービスの中には、同じメモリ数、CPUのコア数でストレージをHDDかSSDか選べる、というプランが用意されているところもあります。

レスポンスを重視するのであれば、SSDを選ぶのがおすすめです。しかし、SSDはHDDに比べると高価であるため、SSDを選んだ場合は容量が少なくなるのが一般的です。

SSDかHDDかではなく、まずは自分がしたいことに適したストレージ容量のプランを選ぶようにしておきましょう。

なお、VPSサービスの中には、ストレージの追加容量が購入できるプランもあります。こういったプランがあるサービスを利用しておくと、運用開始したあとに容量不足問題が起きても安心です。

費用

VPSにかかる費用には、初期費用と月額料金の2つがあります。

初期費用については、必要なサービスと必要でないサービスがあります。また、月額費用は一般的にVPSのメモリ容量によって決まります。同じようなメモリ・ディスク容量であってもサービス会社によって金額は変わるので、しっかり吟味することが必要です。

使用OS

サーバーに使うOSには、いくつかの種類があります。代表的なOSであればだいたいどのVPSも対応していますが、あまり一般的でないOSも使用したい場合は注意が必要です。自分が使いたいOSにそのVPSが対応しているかを、忘れずにチェックしておきましょう。

セキュリティ

特に、会社のサイトを作る、グループウェア的なクラウドストレージを構築するなどビジネス利用を考えているのであれば、セキュリティ対策もチェックもしておきましょう。

どんなセキュリティサービスがあるか、万一障害が発生したときの対応はどうかなども確認しておくとベターです。必要に応じて、オプションプランを申し込むことも検討しましょう。

サポート

レンタルサーバーと違い、VPSを運用するためにはユーザー自身にもサーバーに関する知識が必要です。何かわからないことやトラブルが発生したときも、基本は自分で対応しなければいけません。

とはいえ、初心者がVPSを運用する場合にはなにかと心細いこともあるでしょう。そんなときは、ある程度きちんとしたサポートを受けられるサービスを選ぶと安心です。

代表的なvpsサービスをポイントごとに比較


では、実際にいくつか代表的なVPSサービスを比較してみます。

比較するサービスは、「さくらのvps」「WebAREA」「ConoHa」「カゴヤ・クラウド」「お名前.comVPS」「GMOクラウドVPS」の6つです。WordPressなどの運用によく使われるメモリ2GBプランを中心に、おすすめポイントごとにまとめました。

まずは使い勝手を試してみたい人へ!無料試用期間があるVPSサービス

本格的に借りる前にお試しで使って使い勝手を試したいという方におすすめなのが、無料試用期間があるVPSです。

さくらのvps


さくらのVPS」は、レンタルサーバーのさくらインターネット株式会社が提供しているサービスです。2週間のお試し期間が設定されています。

さくらのVPSのプランは、初期費用1,080円~、月額費用685円~利用できます。最も安いプランの場合、使用できるメモリはCPU仮想1コア、メモリは512MBです。

もっとも人気があるのはメモリ2Gプランで、費用やスペックは以下のとおりです。

・初期費用 2,160円
・月額費用 1,706円
(年間一括払い 18,770円)
※金額は消費税込
・ストレージSSD50GBのみ
・CPU 仮想3コア

ストレージの容量が足りなくなった場合は追加購入も可能ですが、追加購入するストレージはHDDのみです。費用は、100GBで初期費用1,620円、月額972円。200GB、400GBの購入も可能です。

24時間サーバーを監視してくれて、万一のときはすぐにメールで連絡をくれるなどセキュリティもしっかりしていて、有名企業や大手企業にもよく利用されています。

対応しているOSの種類も豊富です。CentOS系、Ubontu系を中心に17のOSに対応しています。

GMOクラウドVPS


GMOインターネット株式会社が提供しているGMOクラウドのVPSにも、15日間の無料お試し期間が設定されています。

メモリ2GBプランの場合の費用やスペック等は以下のとおりです。

・初期費用 4,000円
・月額費用 1,480円(6ヶ月払い1,380円、12ヶ月払い1,280円)
※金額は消費税別
・ストレージ HDD100GB
・CPU 仮想3コア

GMOクラウドVPSは、CentOSやUbuntuのほか、CloudLinux、WindowsもOSとして使用することができます(OSによって費用が変わります)。また、サーバーへのインストールもGMOクラウドVPS側でしてくれるので、初心者でも安心して使えます。

また、オプションとしてサーバーの管理サービスをマネージドサービスも提供しています。さらに、15日間の無料お試し期間もあるので、気軽に試しやすいVPSサービスです。

コストを抑えたい人は要チェック!初期費用0円のVPSサービス

一般的にVPSには初期費用と月額費用がかかりますが、サービスによっては初期費用がかからないケースもあります。そんなVPSを以下にまとめました。

WebARENA

WebARENA(VPSクラウド)」は、株式会社NTTPCコミュニケーションズが行っているVPSサービスです。

WebARENAの特徴は、初期費用がかからず月額費用も全体的に手頃であることでしょう。メモリ512MBプランであれば、初期費用0円、月額費用360円で使用することができます。

メモリ2GBプランの場合は、以下のような費用・スペックです。

・初期費用 0円
・月額費用 720円(ゾーン2)1,440円(ゾーン1)
※金額は消費税別
・ストレージSSD30GB(ゾーン2)50GB(ゾーン1)
・CPUは仮想2コア(ゾーン2)3コア(ゾーン1)

WebARENAの場合、同じメモリ2GBにゾーン1、ゾーン2と2つの料金プランが設定されています。ゾーン1のほうが高めの金額になるのですが、そのかわりゾーン1のほうがストレージの容量やCPUのコア数が多いなどの特徴があります。

使用OSもゾーン1とゾーン2で違います。ゾーン1はCentOS6、CentOS7、Ubuntuの3種類のOSに対応しているのに対し、ゾーン2はCentOS6、CentOS7の2種類のみに対応しています。

オプションでインスタンスの負荷を分散するロードバランサー機能が使える、データ移行などのサポートも行ってもらえるなどのサービスも利用可能です。運用に安定性を求めるのであれば、良い選択肢のひとつと言えるでしょう。

ConoHa


ConoHa VPS」は、GMOインターネット株式会社が提供しているVPSサービスです。

ConoHaも初期費用はかかりません。メモリ2GBプランの費用とスペックについては以下のとおりです。

なお、ConoHaはデータセンターを国内(東京)、アメリカ(サンノゼ)、シンガポールの3ヶ所に設置しています。料金は利用するデータセンターによって違います。今回は、もっとも費用が手頃な東京リージョンの費用・スペックを紹介します。

・初期費用 0円
・月額費用 1,575円
※金額は消費税別
・ストレージ SSD50GB
・CPU 3コア

ConoHaには、時間制の料金体系を採用しているという特徴もあります。

たとえば、メモリ2GBプランの場合、1時間あたり2.2円で利用することができます。月の途中で契約・解約した場合は、月額費用を上限として、その月に利用した時間分の料金のみを支払うことになります。短期間のみVPSを使いたいというときには使いやすいプランです。

はじめてConoHaを使う人向けの「ConoHaデビュー割」や学生・教職員向けの「学割」などの割引プランもあります。対象となる人にとってはお得感があります。

また、メールによるサポートはもちろん、平日10~18時はチャットや電話でもサポートを受け付けているので、初心者の方も安心です。

カゴヤ・クラウド


カゴヤ・クラウド」はカゴヤ・ジャパン株式会社提供のVPSサービスです。KVMとOpen VZ(旧カゴヤ・クラウド/VPS)の2種類の基盤から選ぶことができます。

カゴヤ・クラウドも初期費用0円で利用することができます。

メモリ2GBプランを利用した場合のそれぞれのスペックや費用は以下のとおりです。

Open VZ

・初期費用 0円
・月額費用 1,728円(日額62円)
※金額は消費税込
・ストレージ SSD160GB/HDD400GB
・CPU 6コア

KVMの場合

・初期費用 0円
・月額費用 1,080円(日額39円)
※金額は消費税込
・ストレージ SSD50GB
・CPU 2コア

カゴヤ・クラウドは日額料金が設定されているため、1日単位で運用することも可能です。開発・テスト環境として短期間使いたいという場合には適した料金体系だといえるでしょう。

また、KVMの場合はWindowsServerを使用することも可能です。リモートデスクトップを設定しOfficeを使うことも可能であるため、ビジネス用にもおすすめです。

VPS初心者向けにマネージド付きVPSサービス「マネージドクラウドfor WEB」も用意されています。こちらは2週間のお試し期間もあるので、とりあえず試してみたいという人はこのサービスを試してみるといいでしょう。

お名前.comVPS


お名前.comVPS」は、GMOインターネット株式会社が運営しているドメイン登録サービス「お名前.com」から提供されているVPSです。

お名前.comVPSは、メモリ2GBプランまでなら初期費用が無料です。メモリ2GBプランの費用やスペックは以下のとおりです。

・初期費用 0円
・月額費用 1,315円 年払いの場合 13,187円(1,099円/月)
※金額は消費税別
・ストレージ HDD200GB
・CPU 3コア

お名前.comでは24時間365日の技術サポートを受けることができます。電話のサポートも24時間365日受けているため、初心者はもちろん、何かあったらすみやかにサポートを受けたい法人にとっても安心できる体制です。

標準OSとしてCentOS7.5が使用できますが、このほか自由にインストールできるOSが複数あり、人気のUbuntuなども使用できます。

まとめ

代表的なVPSサービスを比較してみました。月額費用やコスト、スペック、その他のオプションプランなどを見てみると、各社特徴があることがわかります。自分に合ったVPSサービスがどれか探すためにも、特に初心者の方はたとえば無料お試し期間があるサービスや、日額料金などスポット利用がしやすいサービスを選んで使ってみて、まずはVPSに慣れてみることをおすすめします。









この記事をかいた人

フリーライター。ビジネス系からスピリチュアル系まで、さまざまなWEBコンテンツを書いています。京都中心に関西方面での取材もたまに。